エクスタシー開戦
お盆頃からしばらくは、諸事情で執筆できません。
該当の時期も投稿するため、ここから少しペースを落とします。
ご了承ください。
◎視点 アルマ・ブルーム
校庭
で、何をする気なのか?
それについては道中で説明してくれた。
武器持ち込み禁止の決闘。つまりは魔法でやれと言うこと。
以上。
それ以外のことがさっぱりなんですが。とりあえず一つ聞く。
「何で野次馬だらけなのさ」
周りに人だかりができている理由を聞きたい。
「知らん!」
ええ…。
「まぁでも、この方が盛り上がる」
盛り上がるって、その考え方どうなのさ?
「賭けるは命、さぁやり合おうぜ!」
正直楽しそうと思うけれど。やるけれど。
「ふざけんな、お前は命を軽く見ていないだろうな!!」
少しくらい言ってやらないと。
で?
「(マーリールー、これどうなってるの?)」
「(わかんなーい)」
まじかよ!マリルがわかんないなら無理。考えない。
あの人にも聞いとけばよかったな。
「決闘用の結界は私、エニカ・エンロープにお任せあれ」
あー、はい。内側の攻撃を通さないバリアはこつがいる。しかも範囲が広い。だから使える人は少ない。この状況だと、トロワがこの自信家を手配してくれたのかな?
「My wisdom teach me how to use the mana.(私の知恵が私にマナの使い方を教える。)」
この自信家な子、珍しい。黒髪だ。最近会った黒!って黒の人はノインさんと校長くらいかなぁ。ほぇー。あ、フンフさんはなんか緑っぽいけど黒かったっけ?目の紫の方が目立つかな。前は意識してなかったけど、あの色きれいだわ。
「I made duel field for exciting and ecstasy!!(私は(主に私が)興奮するための戦場を作る!!)」
えくすたし?どういう意味だろう?後で調べとこう。
「this fight is dead or alive!!(この戦は生きるか死ぬかだ(つうか死ね)!)」
なんかやばい意味が入ってないかなぁ!?
「Hay!Hay!!Hay!!!Are you ready!?(準備はいいよなぁ!?)」
「行くぜぇ!!」
おおおーすっごい!!
「やばい、テンション上がってきたぁーーーーーーー!!!!」
なーんかもう命のやりとりに慣れちゃったのか怖くないや。
まぁ結界あるから死なないはずだけどね。
「majic time startafter the call!(魔法の時間は宣言の後に!)」
えっ、そんなことできるの!?
「ready.fight!」
広がる光。私たちを大きく包み込み、ドームを一つ作り上げた。
さ、先手はこちら!
「bloodyrose nova」
「どわっぷ!?」
「びひゃぁ~~」
バラのような爆発がはじける。さほどの威力は無いはずのそれは、防御できない二人には一撃必殺のものであったらしい。
「おーい、ジェーンの兄ちゃんいじめんなぁー!」
うるさい野次馬。
「えぇ!?も、もしかしてこれ、ジェーン様の取り合い!?」
「何それ!?百合展開と兄妹展開…あ、どっちもおいしいぐへへ…」
「………こいつやばいな」
うるさい野次馬。………すっごいやる気なくした。
「あっ、ったく!変なこと言うからしくじったじゃねぇか!!!」
あらあらー。じゃあもう終わりかな?
「それじゃあいつものlaevateinn」
「My wisdom teach me how to use the mana.(俺の知恵が俺にマナの使い方を教える。)
in addition to it,(それに加えて、)
My instinct understand me how to use the life.(俺の本能が俺にライフの使い方を理解させる。)」
む?意外にもまた詠唱を始めた。
「Runner(走る者),boxer,defenser(守る者)!All for thefight(全ては戦いのため)!」
ラーブァをよくもこう避けはるなぁ。
「よーけーるーなー!」
パインの適当に使ったやつも言っているとおり避けられている。
「あーもぉー!My wisdom teach me how to use the mana!
lightning lightning lightning dance!
lightning lightning lightning dance!
lightning dance!lightning dance!
lightning lightning lightning dance!
majic time start now!」
パインの魔法は、大きな雷の龍を呼んだ。それは全てを飲み込む。少なくとも魔力のある限り。
そういう印象しかなかった。
「その牙、全て飲み込む」
切り裂いた。あのライトニングドラゴンを。
「その爪、命を切り裂く」
マリルに近づく。………この時の私は反応しきれていなかった。
「マリル!!」
だから、彼女の名を呼ぶことしか出来なかった。
スペル訂正中(leavateinn→laevateinn)
正確にはどちらも違うようなのですが。




