魔力オーロラの日 ランチ
あのシンデレラみたいなドレスってどうやって説明すればいいのでしょうか?
◎ブルーム王城 玉座の間
=&:#%(時計バグ中、11:40当たりだと作者は思っている)
さて、座ってみた。
玉座に。
「すごー、ふかふかー!ってかでかい!マリル!隣座って!!」
なんかすごい!テンション上がる。
「何でぇ!?」
「いーじゃんいーじゃん!私が言ってるんだし」
「まぁいいけど」
うん、よゆーだね。一人分のはずなのに二人隣に座れるって。まぁ、私たち子供だけどね?
「ドレスとか着てても座りやすそうなサイズ、ってことなのかな」
あー、そっか。歩きにくいやつね、スカート部分持って歩かないといけないやつ。まぁ、あれだ。着るの割とめんどくさい。
「おじいちゃんのかっこよかったよねー!」
あー、あの派手なマントとかもあるかー。
あの王冠より目立つマント、といううろ覚えの記憶。多分見上げてるから王冠あまり見えなかったのもあるんだろうね。
「あー、うん、パイン、上に座りな」
「うん!」
というか、どういう話の流れとみて言ったんだろう?私的には脳内とちょうどだったけど。
「しかしなぁ」
さっきっからなっている雷の音。
なぜか雷の魔術ばかり使うパインはまだしも、ビビりなマリルですら気にしないレベルで落ちてる。もはや空気。すったら死ぬけど外に出ないから大丈夫。
「びびってないね」
「そもそも人工的に落としてる雷なんて怖くないって」
「人工的?」
え、あれ人が落としてるの?
「あれだけの雷に魔力をどれだけ使うのか」
「夕方までやってせいぜいオーロラの元の魔力の1%ってとこだろ」
はぁ!?
「失礼いたします」
「昼飯持ってきたぞー!」
おー!ひー!るー!メイドさんとお昼をもって来たマラカッタさん。
「内心がすごいことになってますね」
ぎゃああーシャメル!?見られてたの!?…ま、いっか。
「ほう、ぎゅうどん、ですか」
おおー!牛丼!いいねー!いいよね!皆もう行っちゃってるやん。私も行くー!
「狙って子供っぽく言わなくても…」
いいじゃーん、べっつにー。
「というか、そもそも子供なんですが」
「…(そういえばまだ12なんだよねぇ)」
そうそう!
「耳いいね」
うん!じゃ、シャメルも取りに行こう!
「はいはい」
突っ込んでいく。並ぶ。貰う。適当なところに座る。はい、いただきまーす!
「これ、どうやって食べるんですか?」
「てきとー。めんどくさいから私はがっつくけど」
ガツガツ食べちゃっていいんじゃない?
「いいんですかそんなんで」
後ろに座っていたフォリックがそんなことを聞いてきた。
「問題ないよきっと。今化粧してないし」
してると後が面倒なのよね。貴族って子供の頃から化粧することがあるから面倒。まぁ、美容に悪いものを使わないようにしているだけいいけどさ。
「……」
「後食べにくいから結構そうする人が出てくるよ」
隣のシャメルさんとか。なんかがさつな人だった記憶を引っ張り出した。
「…どうせ、ゼクスだってそうなるくせに」
いや、お父さんは面倒なだけだよ。割り箸使ってる時点で察しなよ?
「そうか、そうだった」
「シャメルはスプーンつかうのー?」
「うん、そーだぜー」
ほーら、ね。やっぱりがさつだ。
「う、る、せ、え、よ!」
あっははははは!いいねいいね!うん、そうだ!シャメルはこんな人だよ!印象変わりすぎてて忘れちゃったじゃない!
「ううううううううううううううううーーーーー!!!!」
はやく食べたら?
「……そうする」
「牛丼は早食いするものだ!おかわり!!」
はぁあ!!?目の前の人の意味不発言に驚き桃の木山椒の木。
えーっ、と?
「あの、こういう意味で言ったわけではないですよね?」
「うん。ところで、だれだっけ」
見覚えあるんだけど。
「フンフ!フンフ・ウィスティリア!あだ名くまタン!!」
子供かよ!!ってゆう自己紹介。ってか、あの時の人か。
分からない人はこう言えば分かるか?家や山を壊した人。
「おー、まー、えー、はー!!!!!」
「げ、ゼクス!?」
えー、なんか、来ましたね。
「うぅ」
そして後ろからの大声で涙目だし。
「で?やっぱりやれと?」
「だってフィーちゃんじゃ死んじゃうかもしれないじゃあん!」
「………殺さない努力をしろよ」
いきなり物騒だな。
「……はぁ、今なら収支があってるからな」
え?あー、魔力オーロラがあるからなんかに使いっぱなしのお父さんでも回復できるのね。
「とりあえずおかわりするなら行ってきたらいいんじゃ?」
「そうだね、行く」
いってらっしゃい。パクッと。
「アルマ、俺の本気、少し見せてやる」
「はい?」
「学べるだけ学んどけ。アルマと戦闘のスタイルはさほど変わりが無いからな」
まじで物騒だな。
頼むよ、被害は出さないでね?




