町中の散歩と かしてる余裕がない 国政議会編
今度はゼクス編です。
変わった父ちゃんは成績だけいいタイプのバカです。そう書けていたらいいですが。
また、昨日6/4に、エスケーパー抵抗を編集しました。手違いを起こしました。申し訳ありませんでした。
◎ 視点 ゼクス・アローラ
ブルーム王城壁南西角 B1階 立法区国政会議室
さて、シャメル。
お前はもう帰れ。仲裁するだけ無駄だ。
「私はこの場で失礼させていただきます」
「じゃあ、私もいつもの仕事へ回らせていただきます」
む?
「少しよいかな?ラファエル伯爵令嬢様」
「何なりと」
「父上はお元気でいらっしゃるかな?」
「存じ上げません。何分、父上はお会いになることを望んでおられないのであれ以来お尊顔を拝見しておりませんゆえ」
「それはまた。……まぁがんばってくれたまえ」
「お言葉、感謝いたします」
マラカッタさんもいなくなったし。
まぁいいや。
「気兼ねなくなったな」
「ええ、私もそう思います」
「で、どういたすので」
ガブリエルめんどくせぇ。
もう主張ぶった切っちゃえ。
「1点を除き、俺、暫定議長ゼクス・アローラの名の元意見を棄却する」
「なっ―――なんだと!!」
「残一点、ジェーン・フィロソフィアの件は女王の個人判断に委ねることとする、まぁそこはいいな?」
「父親だろうが……」
「俺にゃ娘は制御できねぇよ……」
アルマには少し教えてみただけで魔法の実力めっちゃくちゃ上がってなんか凶悪なのつくるし。
マリルはなんかいつの間にか俺の書庫の本5千冊、しかも2千くらいは白銀の知識まである書物を内容丸暗記して理解しようとし続けてるせいか賢すぎるし。
パインはパインでよくわかんね。勘が利くせいかやたら聞き分けいいのと何気に速唱が少しできるくらい、なのか?
「(あれ、完全に暴走してないか?)」
「こいつ大丈夫かよ」
「なんかぐだってきたな」
「あー、もー、それでいいからもう解散しようか?」
「イフリート公爵!?なぜここに?」
「議会について司法部より。早急に解散し暫定議長、確定副議長以外を解散し、しかるべき手法で議会員を決定せよ」
「「委細承知!」」
いさいしょうち!じゃねぇ!?
「(めんどくせぇことになったな)」
「(はぁ、まともにもめることすらないのはさすがブルーム。不本意ですがこれからも頼みますぜ、ゼクス殿)」
「(あいわかった、こちらもたのんますぜ)」
やっぱりこの国平和ぼけしすぎだろ。
外交ガンバレ、シャメル、バレット!
「失礼いたします」
「は?フィーア?」
「フィーだけじゃないんだなぁ」
「げ、エルフ」
「げってなんだよ」
「何のようだ?」
「船の依頼の件だけど、何人乗せる気?」
「20人乗れたら十分かな。船の管理はお前一人で行けるだろ?」
「まぁ、ね」
「……はぁ」
「フィー?何?またちっちゃいからってねたんでるの?」
「別にそれはない。っていうか大きいのは大きいのでなぁ」
「おいゼクス、何があった?」
「あー」
多分あれだよな。
「全力発揮変身とかって名付けてたっけお前?あれこいつも使えたんだけどな?」
「なに?おっぱいぼいんぼいんにでもなった?」
「なった」
「マジで!?」
「アホ助がエロっ、とかぬかしたから一回分死んだ」
「一回分て何や」
「三回半殺し」
「一回多くね!?」
多いね。ってかもっとやる気だったんだろうけどしゃれにならないことがあったからな。
「一つよいかな、そこな船乗りの総領殿」
「どういたしました?公爵殿」
「お主、たしか我らの呪縛について知っておられるじゃろ」
「一応は」
「うちの息子が少しあばれておる。奴は呪縛を断ち切らんとしている。しかし奴にも呪いはしかとある。さて、アルマ、マリル、パイン……」
「おまっ―――」
「どなたがやつを殺す役を任されるかのぅ」
「私にそれをどうしろと?」
「決まっておろう?そなたの領分じゃよ?」
「なぜ言い切れる?ってかそこの学園長の領分では?」
「それはそうじゃが、時の流れはそう言っておろう?視野を広げてみれば、わしの視点からじゃ容易に分かる」
「はぁ」
………あいつらのことだ。
死にはしないだろうが、大丈夫だろうか?特に、―――はねぇ。
「ねぇ、そういやさ、アルマちゃんもうそろ中等通うんだよね?」
「あー、まぁな?」
「お祝いして欲しいなーとかないの?あの子は」
あー。
「ない。ってか、そのうち王立魔法学園へ編入させるけど」
「まじか」
さて、と。
「じゃあね」
「どーもな、フィーア」
そうして帰って行った。
「アインスはどうせ大丈夫。フンフもコンタクトとった。ドライにはそのうち会いに行くし、そうで無くともノインに頼めばいい。フィーアにエルフ、ゼクスがここにいて、あとはどっかふらついてるアハトとズィーベン、カンペキに行方の知れないツェーンとも合流したいが、ああ、後、二人も回収せんとな」
「あのゆりかごは?」
「ここにいるからいい」
「なぁんとまぁ。なら海であそこから塩水晶の聖域の中入ってゴール、か」
「ああ、あえて言おう!犯人は分かっている!」
リズを誘拐したのは!
「エルダーアース狂国そのものだ!!!」
「あ、ゼロスサンにも行くんだっけ?」
「いや、キャンセルした。パインへこんでた」
「それはまた」
残念だわ。
さてさて、仕事するか。マリルは任せたぜ、カウントさん。
次回はあさって投稿予定です。
歌の月(3月)30日、31日、4月1日のほとんど、をスキップします。
そのうちおまけとして入れるかもですが、少し話が進まなすぎたので、とりあえず進めさせていただきます。
また、次回投稿以降、タグに「残酷な描写あり」を加えさせていただきます。
こちらは暴力的描写が増えるためで、これ以降必要と判断するたび注意書きをし、場合によっては別途あらすじをもうけるなど対策をとる方針でいます。ご理解のほどよろしくお願いいたします。




