町中の散歩とお国事情が顔のぞく
「()」はつぶやきのつもりで使っております。
(「」)は声に出さない意思疎通として使うつもりです。
(「だからよろしくね」)
ってか何ナチュラルにあおってんだよ。
「というか私のこと分かってる?」
「わからないわよ」
「あんたの姉」
「ふざけんなよ!?」
このやりとりで分かった。
だれか覚えてないけど知り合いだこの女!
「真面目な話フォリック王子帰って下さい」
「なんでです?」
ほっとかれたよぉ……しくしく。
ま、いいけどさ?
「あのねぇあんたらが一緒に居るのをシュレールとかに見られてみなよえらいことなるか「だまれごらぁ!!」らぁーーーー!!??」
なんか飛んできたー!?
「やっほーフォリック、ひさしぶりだネ」
あ、何日か前に見た子だ。
もふもふの茶色いロングコートはそのままに、フードを下ろしている。
その顔にある入れずみはかなり特徴的だ。しかしまぁ。
「こいつは気にしないでくれョナ、じょおーさま」
ジュース屋でのやりとりと同じように話す。
熊の獣人らしき耳の生えた彼女は、口調とは裏腹に淡々とした言葉を続ける。
「こいつの前ニフォリックに指摘をやるゾ。あんな、お前な、女の権威よりも、てめぇの権威でどうにかしろよな?あと髪色変わったりもろもろしてるたぁいえ知り合いの面ぐらいおぼえとケ」
え?あ、知り合いなの?
「で、次はおめぇだ」
矛先はカラフルに向かう。
「ねぇ、あの二人誰?」
ちょうどいいしとりあえず聞いてみる。
「あ、あっちの子はクアーロ・ミラージュス。クーは熊獣人族の族長の娘」
動揺してるらしい。どうよう、うーん、どうなのよう?
「だいたいおめぇョぉ」
……え、えっと、フォリックみたいな立場なのね。
「あちらは、えーとー……(ほんとにだれなの?)」
えっ。ちょ、そんな、ええーっ?
「何でここにイルんだよ?」
こっちが聞きたいよ?
「って、あなたも知ってるんじゃ…」
「(わかんないから聞いたのに…)」
やばい。
二人とも覚えてない。
どーしよう?
「船の依頼はどーしタ?」
「ふぁーあ、つかれ……げっ」
シャメルさんが唐突に現れて逃げた。
とーとつすぎだロ?
ってゆうか、なんかフランクな口調だね?シャメルさん?
「アルマちゃんには後で話すとして、今は逃げる!」
はぁ!?
この人こんなだっけ?
「任せてきちゃった」
「どーにもならんナ」
えっと?
「まぁ本当は注文の細かいとこ聞きに来ただけなのよ」
「あー…そっカ」
聞いてもいいのかな?
「船?って何?」
「「「………え?」」」
船って名前だけは聞いたことあるけど。
「船って言うのはね、海を渡る乗り物なのよ。ってゆうかフレア湖ぐらいは行ったことあるわよね?そこになかったっけ?」
「ないよ?多分」
「無かったですねぇ」
あ、フォリックも行ったことあるんだ?
「あー、となると説明めんどくさいから、また今度ね」
えー。そこで話切るのかー。
「まぁ、半月くらいたちそうだけど」
具体的に提示してきたよこの人!
「じゃ、行ってきまーす」
すったった、と行ってしまった。
「まーたこれかぁ」
「あっ、そうだ。My intention inform me how to use the aura.(私の意思が私にオーラの使い方を知らせる。)The eye of magical(魔法の瞳)majic time start now!」
おー?妖術ってやつか?
「演劇のオーラリリースみたいなやつですかね」
「はへー」
で、どうなの?
「やっぱり偽装してた」
「ぎそうダァ?……あ」
「い?」
「う」
「エ」
「お!……何これ」
「こっちが聞きたいョ」
えへへ。じゃなくて。
「どういうこと?」
「あの女、エルフ・シャロウワイルは感覚を乱す禁術を使う、ミラージュで最も危険な純人だ」
「それで視覚をごまかして色を変えてましたが、実際は黒一色の服でした」
ふぅん?
「……つかれた」
「相変わらずなんかキンチョー感ねぇナ?」
「今さら何を。…だから楽しい」
「(…あ、これ複雑な恋愛模様できるやつだわ、蚊帳の外にいられるかナァ)」
何かやばい心配しているクアーロちゃんだった。
……きゃっ///
「thinking accelerate(思考は加速する)、memory checker(記憶確認)、memory editor(記憶の編集者)」
今日も今日とて編集する。
あー、今日は倒れてばっかだったなぁ。
気分的なものなのかなぁ。わかんないや。まぁ今更分かるとは思ってもないけどさ。




