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「我らが地球は絶対の秩序なり」

こっから#付きだったりする外伝が少し続くのでそれ抜きだとしばらく遅れます。

 ◎思考記録機能付き記録映像鑑賞中

  簡潔に言うならシャメルみたいな感じで録画したもの

 ◎視点 陽極(ようごく)禄斗(ろくと)

  西暦4656年 2月10日

  地球、日本のどっかの中学校、視聴覚室


「さて、クライシス・リーフの計画は大分進んだな」

 鉄の星を砕くプロジェクト。

 外壁は大分持って行けたが、肝心の核に手を出せていない。あれを全損させれば、もう作り直せないはずなんだが…。

「メカニックオペレーション…桃を手に入れたとはいえ分が悪いな」

「なら俺に復讐させろよ」

 (はじめ)の親は宇宙飛行士。月の破壊をさせられ、巻き込まれて死んだ。

「桃、メインターゲットeins(あいんす)(1)、殺害の影響は?」

 参太が確認する。

「おそらく…プロジェクトC・B((コアブレイク))が不可能」

「じゃだめか」

「ちぇー」

 …復讐は、進まないか。

「私怨を否定はできんがな」

 参太は完全にMO-M-zeroへの興味と義理だけでこの大仕事に望んでる。

 俺と(はじめ)奈々子(ななこ)(1,6,7)が宇宙移民計画の崩壊そのものを望む。これが一番の革新派で、この陣営が最近大量離脱したのを伝えないとな…。

 MO-M-zero関連に理由をもつのが参太(さんた)(さく)、そして五菜(いづな)(3,5,12)。

 最後に、宇宙移民計画に参加したくない人間の気まぐれで参加している緩い派閥もある。こいつに縁があるのが紫苑(しおん)修矢(しゅうや)(4,8)。

 枝納(しのう)は独自の思惑を持つがどーでもいい(11)。

 龍二(りゅうじ)は咲について行きたくて、柊也(とうや)は奈々子に恩があっているだけで、そして心結(ここな)は俺と参太についてきてるだけだったり。(2,9,10)

 さて……と?修矢は何かあったか?様子が変だが。

「なんだこれ」

「どうした?なんかあったら報告しとけ?」

「いや、ってか目の前に変なのあんだわ」

 …血のような色の魔方陣。

「これは…逃げるか」

「バックアップコピー完了、更新のない場合バックアップは10分後に起動します」

「ももちゃん諦めないでよ!?」

 咲だけ余裕そう。

「無理そうね、身を委ねましょう?」

「わかったよ!覚悟決める、みんなもいい?」

 何故か悟ったような口調の白銀(・・)…じゃなかった、石井の言葉に咲は乗っかるらしい。

 基本、彼女の言葉に対して断る余地はない。

 MO-M-zero…桃を目覚めさせて洗脳させてしまったのは参太でも、彼女のマスターは咲だ。そうである以上……。

「転移術式、転移先は…不明瞭だな」

 おそらくそう書かれてる魔方陣の端を眺めながら―――


 ◎視点 アルマ・アローラ


 内容のひどさに頭が痛いんだけど。

「つまり教国による白銀人の召喚って、お父さんたちのことだった、と?」

「そんなところだ」

 そこはまだよし。あ、桃が採取してたドラゴンの血だ。あらぶってるなぁ。

「で、テロリストとしてなんかぶっ壊そうとしてたと」

「そう。俺にとっちゃあこの世界に来れた今やどうでもいいがな」

「じゃあ何が大事でこの話を」

「この魔方陣だよ。安全に破壊できる方法を考えておいて欲しい」

 なるほど。まぁトロワと考えればそれなりの結論は出せるか。

「こいつを破壊しないと自爆される」

 自爆て。まぁこんな大規模なの中途半端に起動したら大爆発間違いなしだけど。

 しかも禁術だから周りの生物から生命力根こそぎ持って行くやつ。魂抜けるよ、文字通り。

「俺はただ自然の景色が好きなだけだった。それが暴れ回ってこれなんだよ。罪だろうよ、たくさん人を殺したし、たくさん人をだましたし……そりゃ、罪なんだろうよ。だから家庭を持つことを決めたとき、すべての責任は俺がとれるようにしようと思って、全力で頑張ってきたんだか。これじゃ無理なんだわ」

 決めたとき。正直少し聞いたなれそめ話からするに、お父さん的には決まったときの方が正しいぐらいかもしれないけど。

 それも責任をとるってことなのかな。

「正直拒否する余地なんて与えてない」

 そうですね。

「ただ、せめて家族のためでありたいんだ。俺を使うつもりで指示してくれ、使いこなしてくれ。頼む」

「いいよ、きっちりこなしてあげる」

 使ってほしい、か。

 私の力が絶対的すぎた。こうじゃなかったなら、きっとマリルを説得して私たちを連れずに昔からの戦友というか、悪友であるこの人たちと戦いに行ったんだろうな。それでもトロワはわからないけど、エニカなら共闘するんだろうなって思う。

 それに加えてお母さんの件がなかったら、私が知る余地さえもなかったのだろうし。

「さて、そろそろ定着させられるか……よいしょ」

 お父さんがその手で魔方陣を描く。魔力の光が形をとり、そして魔法が発動する。

 二人の周りを覆っていたお父さんの魔力が二人のものとして吸収された。

「これでよし、後は俺の自然回復待ち……か?どーよ?」

「私は問題ない。悪魔もすぐ覚醒できる」

「私はわかんないよ、今まで消費できなかったし。だから魔法、教えてね」

「おう、後説明の続きと補給の魔法使うから待ってろ」

「了解だ」「はーい」

 続き……?

「ところでこの症状の原因なんだが、簡単に言うと召喚するのにコスト足りない状態で発動したから魂含む生命力、魔力や妖気と体の間でのつながりが不完全で、不完全な魂たちのせいで体がおかしくなったんだ」

 魂がなくなるとやばい(というか死ぬ)のと同じようなことかな?

「まぁ一番ひどかったのがこの二人『だった』、と」

「………そしてそれなりに高い確率だろう。確率とも言いたくないが。子供にはよりひどく影響が出ることもある」

 …………うへぇ?

「二歳の頃だから覚えてないだろうが、死産した」

「…………一回あったんだ」

「マリルも大分ましだったが症状あったしな」

「あれそういうこと…」

 こっわ。……本当に、怖い話だね。

「マリルはともかく、アルマやパインは自分の子供がそんなことにはならないはずだけどな」

「そうなんだ、よかった。…ところでエニカやトロワは大丈夫なの?」

「二人も問題ないよ」

 そっか。

「ただノインにはその話を振るなよ?トロワは四人目、というにとどめておくが」

 それまんま答えじゃん。それは触れないです。

 うなずいておく。こくこく。


 ◎おまけ アルマの知るなれそめ話


 お母さんと悪い貴族との婚姻話が強引に進み始めてた頃なのが関係あるかもしれない。

 お母さんが信用できた未婚の男がおじいちゃんと親しくしていたお父さんしかいなかったとか。

 でなんやかんやあって無理矢理結婚に持ってった。

 なんやかんやは「あんまり人には言えないようなことしたから」ってことで秘密らしい。ナニシタンダアンタである。

 ……余談だけど、せっかくだし聞くかと思ってお父さんに聞いた場合の答えは「言えねぇよ、リズの名誉のためには」とのことでさ。本当に何をしたんだろうね?

今より優れた機能を持ちかつ高度経済成長期より有害物質ダダ漏れになる技術を散々使い回して「新技術反対」だの「地球を大事に」だの抜かすとかいうのがクライシス・リーフの設定なので、私たちに理解の及ぶ思考ではないのですけれども。


3/18追記 投稿止まってます。もうしばらく後に3つ連続で投稿します(一つで投稿する予定のものを分割したため)

3/23さらに追記 この3連続の前にさらに2つ投稿します。一つは今日、もう一つも今日

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