ハローだわん!
◎視点 世界樹
花の月14日 朝チュンとかの同時刻らへん
見ていたのは同じなのだが。多分言っても皆納得してしまうのだろうな。
なんせ魔法が使えるということは、誰かしらが常に世界中大体全人間のことを監視してるようなもの。
何が言いたいかを一言で済ませればいいのだがそれですませるわけにもいかない。すまんな。
あれだ。見ていて当然なのだ。考えてみれば見ていないはずがないのだ。
ついでに時の流れは残酷だな、と軽ーく言っておこう。この言葉は彼らにとって重すぎる意味を持つのだが、あまり気にしていないようだしな。
◎視点 アルマ・ブルーム
(以降はまたブルームと表記)
花の月14日 朝
どうやって行くのかと思ったら。
「ちなみに、行く方法ですが、普通に三日かけて洞窟を馬車で行きます。それしかない」
「えぇ…」
また転移とかはしないらしい。
「じゃ、昼食べたら出発で」
方針を固め、頑張っていこう。
◎まる。
後の三日間で特筆すべきことは、後で語ろう。きっとその方がいい。
後の編集で必要そうならそうして。 みました!やっぱこの編集楽しいね!
◎妖連邦ミラージュ 犬族領土
花の月17日 夜中
ここは森の中。犬族の領域に着いたらしいです。
今は野営中。寝起きなので状況把握が間に合ってない。
「犬たちは鉱産資源を基本としています。私からすれば健康に悪い食事が多い印象しかないのですけど」
「別にそんなことはないですよ、とはいえ加工品好きが多いかもしれません」
「辛くなければいい」
クーちゃん適当!
「加工品…いつかの油揚げ…」
「油揚げおいしいですよあれ」
「リック自身は好きなんだ…」
そういえば野獣のキツネは油揚げどうなのって話はしたけどリック自身や狐の獣人がどうなのかは聞いてなかった。
「ドワーフでもいるのか?」
「そうね」
「あ、マジでいるのか」
お父さんその辺は詳しくないんだ…。
「こっち来たことなかったかしら?」
「ミラージュは狐族のとこくらいだな」
そういえばブルームに面しているのは狐と犬だっけ。
「来た」
え?何が?
「東の果てだ、というと世界樹より来たお客に失礼か。よく来なすったお客人」
「ぅわー?」
「うむ?確かに私はドワーフだが」
違うそうじゃない、と大半は思っただろう。
「……とにかく、歓迎するぞ。馬車は降りてくれ。ここから先は渡れないからな」
渡る…橋でも架かってる?
てこてこ歩く。変わらずの森だが、土の匂いが強くなってきた。
そして橋につく。あったのね…。
「狭い橋…こわそー」
「あ、あ~。そっかぁ」
マリルも理解してくれた。
どうせ落ちても大丈夫だろうという楽観はあるが。
「むむむ…これでも最近整備したところだ……が、純人の重さで大丈夫か?」
「獣人とほぼ変わりません」
「なら問題ないな」
リック詳しいね。ってゆうかクーが寝てる?
「眠い?」
「うん、眠い」
ミェラさんがおんぶしている。
「わたしもー」
「はいはい、っと」
「待ってくれ、二人分も支えきれぬやもしれん」
「浮けばいーだろ浮けば、ほら!」
何かを張られた。
「うわぁお」
浮いた……。
「地面がなかったらゆっくり落ちるから。今のうち渡っとけ」
「わしが先頭の方が魔物対策にも…」
「あ~、それ無駄です!!フィーと私はもうこっちです!!」
橋の向こうにいた。
「渡ろう?」
みんな渡りきる頃には月が見えなくなっていた。
え、時間わかんねぇよって?私もわからん。
「今なんか電波を受信してたような…」
「どういうこと?」
フンフさんに変なこと言われた。
何じゃそりゃ。
◎ところで神獣について。
神様の天罰みたいなもの。そして特殊な力を持つ生物。七匹いて七種の力。そのうち一つを除いて、子孫である獣人に現れることがある。
とりあえず今のところで会ったことある人と受け継がれた力を出してみると。
狐族のフォリックが、兎神獣の天眼、未来さえ見る力を(私のせいで一部封印されている)。
熊族のクアーロが、熊神獣の神足、空さえも歩く力を。
猫族のフェルマータが、犬神獣の天耳、神の声さえも聞く聴力を。
犬族のシュレールが、栗鼠神獣の魅惑、ただただ魅了する妖気を。
って感じ。
◎犬族領域
北東大採掘場 南東区画
魔法トロッコ専門発射場(人間用)
魔法トロッコとか書いてあるんですが。
「人間用と荷物用、それと大量運搬用がある」
「一番最後は何…?」
「人も荷物も大量に、だ」
なるほど?
「まぁ、あれだ。魔力レールとかをはじめ、皆妖気や生命力ではなく魔力を使ってるからな、それでよいのだろう?“斬空女帝”よ」
「ええ」
久しぶりに聞いたかも、その手のやつ。フィーアさんらしい。
「さて…転移します。My instinct understandme how to use the life.(私の本能が私にライフの使い方を理解させる。)。
fire,life,and time(火、命、そして時間).Of course,they cannot be stopped.(当然、それらが止められることはない。)
―――why not?(そうでしょう?)
majic time start now!(魔法の刻が今来たる!)」
◎犬族領域
南西大採掘場 南西区画
魔法トロッコ発射場入り口
気がつけば、少しだけ景色が変わっている。
同じ施設の中だから、当然といえば当然か?
「ようおいでなすった、お客人達、混血の姫様方。そしてよくお帰りなすった、若、姫」
「初めまして、犬族長様」
っと、混血の姫様って私のことだなこれ。
「急な来訪にお応えくださり、感謝いたします」
これで当たり障りないといいけど。
「ソルナ様、ただいま戻りました」
「ただいま、おば様」
「……あんたにおば様言われると鳥肌たつんやけど」
……てきとーでよかった可能性が高いとか思ってしまった。
「若そうなんだけど」
「え、あ、あら、ありがとう」
肌つやっつやだよこの人。あと顔が若いというか子供っぽいし、黄金の毛並みはキラキラと光ってるけど目はギラギラって感じで今にもいたずらされそう。
最後に……背が低い。台に乗ってるけど、実際の背丈マリルと私の間ぐらいじゃない?
「これが素なんよ、変化の力を使えばいくらでも負い目の消しようはあるように思えるけんども」
「大体僕のせいですね…」
「すぐばれて警戒されるからしょーもないことに使えんのよ」
あらまぁ。
というか…変化って。そっか。
「狐の神獣の力…」
「そ、おば様ともう一人、……名前知ってる?」
「僕も知らない。マータでさえ会ったことないらしいし」
「あー……私もシューによくついてくから会ったことないもんなぁ」
「ミーも滅多に合わないから名前なんて忘れてるって」
「はぁ……」
…………男嫌いの男、だっけね。
「怖がりなんよねぇ…」
「なんか前に聞いたことあるけどかなり大変な感じなんだね……」
「……せっかくですし屋敷に案内いたしますよ」
「あ、あんた帰ってきてたん?」
「あいつは残るっていってたからもういいだろ?」
「ほぉ…あぁ、こちらはうちの息子や。ほれ挨拶しぃや」
「ああ、早かったですねお客人、私、グッドと申します。これより屋敷にご案内させていただきます」
会話がはっぱっぱと進む。
普通に大人の背丈だから逆の親子にしか見えないなぁ…。
「いろいろ頼めるか?」
「…………はい」
なんかリックが露骨にいやそうな顔してる。
やな予感。
◎犬族長屋敷 大体真ん中らへん。
結構後(花の月18日 朝)
えっとあっちにミルクでこっちはおむつでそっちはお風呂入れてあげないと………!
「修羅場…!はいよ」
「それな。はーい泣かない泣かない。よーしよし、ちょい待て私は母乳出ないから。こっちだから!……(なんかこんなことばっかりだなぁ)」
………なんていうか、おつかれですか。
「これどうぞ」
「ありがとうございます。おむつ交換しますから落ち着きなさいな」
フィーアさんは慣れていない様子だが手際はいいという不思議な状態。
「リック、これ」
「ありがとうございましゅぁ痛!?暴れない暴れない、やめでぇがっ……」
蹴られまくってる。
「大丈夫?ピュヒーは寝てるから手伝うよ?」
「いえ、遠慮しておきます」
まぁ大丈夫ならいいや。
さてお父さんたちの方は…。
「そっちは大丈夫なの?」
「ああ。それよりあっち行っとけば?」
「……そうする」
お父さんは今みんな寝てるとはいえ三人の世話をしている。
まぁ一人は私の分担の子でで寝たからその間見ててほしいと預けたのだけど。
「子育て慣れてるのはでかいのかなぁ…」
お父さんとノインさんとドライさんは二人一緒に世話できていた。
すごいや。
「アルマはやんちゃすぎたからな、赤ちゃんの頃は」
「愛情と愛情と我慢でなんとかなるものよ、たぶん」
「見慣れてるし接しなれてるだけだ。私には一人育てただけの経験ではこうやっていけないさ」
なんかすごいや。
「そっか、……行ってくる」
リック、待てー。
「やんちゃなのフォリックが見てるのだけだからな」
「しかしあれはやんちゃで済ませていいのか?」
「やばいよねぇ…獣人の特徴のせい?」
「だろうなぁ」
後ろからこんな会話が。
まぁこんな感じで十つ子のお世話をすることになりました。
なんだそりゃです。
木曜日に次を投稿しようとしましたができなくなった(書くのに使用しているアプリに問題が発生したため)ので、ご連絡を。
結局次回は遅くなりますが、書くだけなら書けるので蓄積されていくと思われます。問題がしばらくして解決したら加速するかと。とはいえ今週中に次は投稿するつもりでいます。よろしくお願いします。




