systemerrorだそうですの双兎(蝶狐)
今忙しいので遅れ気味かもしれません。どれだけ忙しくなるかも不明瞭な感じの。
追記 七色鉱で調べたらなろうで連載してる書籍化済み作品が引っかかった(何なら買ってるので無意識に影響受けていたかもしれない)ので変えました。なんだか訳わかりませんが即席で変えようとなるとこれしか思いつきません。
それより本編どうぞー。
◎少し後の話
目の前には、根っこがおなかに刺さったフォリック。
どう見ても致命傷。
もうちょっと位置をずらすとかできたらよかったんだけど。
◎すごーく後の話?
◎システムエラーだそうです・使用不可能な単語を検閲しました。検閲単語の確認は???(内容調整のため検閲済み)担当法神までお問い合わせください。
担当法神へ追加メッセージ。検閲に異論がある場合、???(検閲済み。いたって適当に)ご連絡ください。
「にゃああああああ!??びっくりさせるなぁ!ってゆうかなんで「システムエラーだそうです」が……え?」
「後ろだよー。12個目の月は危険な情報の媒介源になってるからとりあえず影響圏内では隠蔽しないとね」
「何でいつの間に…というかもう許してあげろにゃ」
「断る」
「ぶにゃあ…」
「かわいいものだね、魔法神君…ウィッチ君と呼んだ方がいいのかい?」
「外法神、君は何を考えている?」
「大人しくしたいだけさ、怠惰なんでね」
「何を言っているのさ。君こそが黒幕だというのに。というか、よりにもよってこの立場で降りてくるにゃんてね」
「適当になり出してるだろう?」
「思ってるなら真面目にしてほしいにゃぁ」
「できたなら君たちも苦労しないだろうな…そして私が知る幕もない」
「白幕?」
「そんなことは言ってない。それより君の出番思ったよりすくな」
「そーですねー。皆様失礼しました、続きをどーぞだにゃ」
「おい俺を誰だと思
◎エラー処理終了
◎視点 パイン・アローラ
下にいたからね。しょうがないもん。
「つーんじゃないのよ…」
下にいるのはこわれちゃったきけんぶつ。
これ、たぶんだけど……月。
「こわれてる。なんで、これがあるの?」
「対アインスに特化した兵器ですか…同じの、多分ほかの分も用意されていたはずです」
ほぁ?よくわからないけどまだあるのね。あったのね。
「のこりいくつ?」
「作られる予定でおいているものが一つ。それ以外はえーっと…ゼクス、アハト、ツヴァイ、エルフの四つ」
このえるふは人のなまえか。ややややこしい。あ、もちろんやや、ややこしい、だから。わかりにくいね!
「アルマおねえちゃんのところいこう!もう、おわるはずだから」
いそごう!じゃーかぎなんてほっといて!
……ん?しゃーせん?なんだろ、それ?ま、いっか。
◎視点 アルマ・アローラ
目の前には刀だったものがある。
「刀が壊れても、打てるのか」
素手なのに、まるで持っているかのような構えと、刀の形を取る妖気。
「こわ…」
……ごめんね?
「キァ!」
声なのか音なのか、響き渡る。
直撃だけは防ぐように立ち回ろうとさえしておけば、今の技量のなくなった暴れ回るだけの剣舞は凌げる。
技量すらいらず、死にかねない大技。
「てい!」
しかしなんとか掻い潜り、地面にたたきつける。
前見たく、ただ伏せさせるだけではだめ。特定の…さっき足をたたきつけた場所に正確に押しつけて、飛び退く。
「今だよ!」
どーん、とドラっぽい音が鳴る。
「いやなにそ」
の音、とか言おうとしてみたらどがっ、と木がフォリックを貫いた。
うーん、多分根っこ。
やっぱりどう見ても致命傷。
「アハトさん、治療」
「そのために残したのかよ」
ごめんねー。ズィーベンさんと離しちゃって。気が気でなかったでしょ、と言おうとしたら未来に止められた。余計な言葉でした?
「ったく、無茶しやがって」
『そもそもこの身そのものの方を利用しようとは流石としか言い様がないわ』
それが最善手だって聞いたものだからやったけど。
「奪う量の微調整は確実、でもここまで大雑把にしかできないのを最善手って…」
『それだけひどい状況だったのだ、しかし彼には後で謝るべきだな…』
「そうだね、私たちは助けるために動いたとはいえこれはね…」
そんなこといってる余裕もないか。
…………それ以上に、一つだけ、手応えがあった。
「私の力、助けようがあったんだな、って」
『やはりその魂魔法と純化は大きい』
「純化?」
何それ。
『禁術に肉体への干渉を封じる技だ、その分奪える生命力も大幅に落ちるがな…別原理で行うとは』
別の原理…あ、フォリックのやつ?
『然り。その御業は…強引に次元を超えて…というよりこちらの次元に移動させずに放つことでむしろ効率的にすべて奪い去る、直撃してしまえば魂魔法を解除するまもなく魂を分解されてしまうだろう』
殺意たっか!?私の生命力もう尽きかけてることを抜きにしてもやばいでしょ!?
『……そろそろ、話をつけようか、少年』
「ええ、そうですね、ありがとうございます、世界樹様、アルマ」
…フォリック。服がほとんどボロボロになっていて、おなかのあたりは血がこびりついている。顔は…直視できないけど、特に表情を動かすことはないらしい。
「ごめんね、手荒にやり過ぎちゃって」
『純化も加減もできず申し訳ない』
あれ時間あったら純化できたんだ…。
「いえいえ、お気になさらず」
リックは、少しだけ笑った。すごく穏やかな笑みで、眩しかった。
「少し、お話ししましょう。落ち着かないでしょうし」
何でだろう。少し劣等感のようなものを覚える。この状況下でときめかないあたり恋愛脳ないなぁとかどうでもよさげなことが頭をよぎってしまった。
「……何で、こんな力を選んだんだろうって思ってたんだよ」
少し、うろ覚えな自分の話をしようと思った。
「私はさ、助けを待つだけの物語のお姫様が嫌いなだけならよかったんだけど、それだけじゃなかった」
正直この話、フォリックのを先に聞きたいけど。
「むしろ私は、お姫様だけどヒーローを助けてやるー、って思ってさ」
前にこれ思い出したのがいつだったやら思い出すのが大変なのだが、最近よく思い出してるのは確かだからね。
「それで、私は力を望んだ」
でもフォリックが興味の視線で見てくるから大丈夫かな。
『付け加えるならそれは情熱の炎でもあった。天の光の熱を形にする、熱い炎にある』
「のわりには色々使わせてもらえてるけどね。この眼とか、記憶関連とか」
記憶関連はもはや未来視の亜種だしね。すごいもんだよ、って改めて思う。それを管理している彼のことを思うと。
『言っておくと、それの管理はしてないからな…?本来獣人たちの中に宿る神獣たちが管理している』
へー。
『………まぁ、続けろ、割り込んで悪かった』
「「必要なら割り込んで」ください」
それのためにあなたの前で話してるまである。
「……それでね、一年前、一人の男の子を助けられず、死なせちゃった。それはもーひどくて、それ以前とは別の意味でぐれたよ」
「別の意味?」
「不良やってました」
「はい?」『くくくっ』
笑われた!?あ、めっちゃ葉っぱ揺れてる。
「キャッチ。貰っていいやつ?」
『まぁ森人や樹人に文句言われる程度だろう』
世界樹の葉っぱとか、すっごいプレミア感。
「まぁそれ以来意気消沈気味でいてさ、立ち直って割とすぐに例の事件だし」
「……それはまた」
「さ、フォリックの話も聞かせて?」
気になってしょうがない。
「そうですね…では私も」
めっちゃ話したそうなんだけど。まぁでも、それはよかったよかった。
◎フォリックの語り
小さい頃はまだ、未来が見えてて。その頃見た一つの悪夢を、なぜか覚えてる。
銀色の大きな人。
倒れ伏す成長した自分と、赤かピンクの髪と思われる女の子。多分、アルマだと思うけど。
それを、僕は覚えていて、それを超える手段のために、とある刀がいるというのも見ました。己の妖気を込めた薄紅玉鋼の刀。
それを使うには、それなり以上の技量は当然要るだろうと。
だから、私は鍛えました。
その果てに妖連邦の武術大会で準決勝入りまでいきましたが。あれ今年は優勝したいなぁ…。
その夢、何が怖かったって、俯瞰視点と自分視点があって。自分視点は暗くなっていく景色が怖くて怖くて。俯瞰視点の方は、みんなに苦痛を加えて喜んでいるあの銀色の女が怖すぎました。
だから死にたくない、恐ろしいものから守らなきゃいけない、ってゆう若干矛盾気味な二つの感情をしばらく持て余していました。魔法に求めたのは希望の光。そして道。だからって光線ぶっ放すくらいしかできることなかったのは酷くないかなぁって。
◎世界樹前
夕日が世界樹の反対に見える
『それは妖気が無駄に多いから光弾やら光球にするのが私でも困難なだけだ』
「そんなにかぁ…」
困惑するしかないのが。
それより。
「あえて言おう。大丈夫、守るのは私の方だからただの杞憂だよ」
「それでも、僕はあなたも守ってみせますよ」
二人で、誓い合う。
いい戦友になりそうだ。
「さぁ、いこうか!まずは…この後始末すっごい大変そう!」
「あー、エルフたちにどやされるかも」
このエルフは種族ね。やっやっこしい!!!
「そういえばエルフさんのこと紛らわしいし不潔だからって実質種族単位で嫌われてましたね」
「……不潔?どういうこっちゃ?」
さぁ、とはぐらかされた。
ちなみに余談ですが、後日追求しても教えてくれなかったです。むきー。
「あー、もう記録するかぁ…ちょっといい?」
腕の中に入り体重を預ける。
「えっ、あ…」
「thinking accelerate、
memory checker
………あ、ぐぅっ!?」
やっぱり負荷が重い。
「大丈夫ですか…!?」
「なんとかねー。ここからが本番だわ。ふー―――memory editor」
◎余談を残し、多分ハーフライン到達直前。
ただただ、私の物語の前編。それでも、とても大きな歴史のお話。このときの私は知らなかったけど、私はすでに白銀人であるお父さんたちの旗頭になってしまい、妖連邦の神獣の子孫たちと親しくなり、別の白銀人たちの一人を…殺したの、か?
まぁ、そんなこんなで、もう記録したから状況は翻せない。
さぁ、戦争が始まる。悲劇が始まる。
それでも、私はお母さんを助けるし、可能な限り人を死なせない!
編集者権限で二回目撮りまーす。ってゆうか。みんなの聞いて改めて思ったこというだけなんだけど。
私が好きなのは、初めての時の感情もそうだけど、それ以上に感性。初めての何かでだけ味わう、「慣れ」のない純粋な感覚と、ありのまま受け入れ感じ入るすべて。
過去がなく、未来もなく、今を輝かせると言うのが、詩的な生き方というやつだろう。いやまぁ…絶対とはいえないよ?
私は愛しています、この世界の、初めてを。
だからありがとう、




