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葉の月の諦王

過去最長のポエム的何か。

 ◎視点 ゼクス・アローラ


 グレイト・マッカナノサー。ふざけた言葉にも聞こえるが、それがこいつの名前だ。前の名は…何だっけ、忘れた。

 こいつは、白銀では料理人で、自分で作物を育てることも得意だったとか。

 しかし、ある日事件の容疑がかかる。その事件の話は全くこちらに伝わっていないが、冤罪で、捕まらないために飛行機で海外へ逃亡を試みた。その飛行機は墜落事故を起こしたが、そのさなかに転移された彼は生き残った。

 それをした教国へ恩義を感じ、彼らに寒いなかで農業をするすべを教え、土木知識などを披露したとか。

 今は、リス…栗鼠神獣ラタトスクとの戦闘の結果精神を病み、淫欲に溺れているわけだが。

 フィロソフィア以上に壊れていて、器量のよい女なら誰でも狙うって感じ。

 まぁ会話は成り立つし、四六時中ともいかないし、何よりある程度こらえられるので生かしてるってところ。物知りなので、代々聖女は一度は会いに行ってるとか聞いた。あの子ももう会ったことがあるのだろうか?

 ところで今更だが、寿命とかは気にしてはいけない。

 何とかなるからといって、贔屓目抜きに可愛い容姿の(もちろん中身もかわいいぞ!!)娘たちを連れて行くかと言われると……な。普通はな。あり得ないんだがな。なまじ物知りなだけに、アルマに知識を渡したいところでもあるのが頭が痛い話だ。あいつ脳のキャパシティ無限だからな。

「ふむ、君が禄斗だね?」

「ああ、だがあいつには運命のために隠さなきゃならん。ゼクスと呼んでくれ」

「よかろう。ああそうだ、私のこともグレイトと無粋に呼んでもかまわんぞ」

「そうか」

 ……めんどくせぇ。


 ◎視点 アルマ・アローラ

  隠れ里ケイブ おまけ家前


 ついてしまいました。

「主人はただいまほかのお客様をお迎えになられております」

「そいつの連れだ」

「これは失礼いたしました」

 ところで、入り口の掃除をしていた人は、パインより小さな女の子なんですけど、この子多分純人じゃない。

「エ口フ」

「なんか検索避けを口で言ってやがる…!」

 二人とも何してんの?

「エニカ?その発言は彼女に失礼だよ」

「はーい」

 本当になんなのだろうか。

 余談だが、後で書いて理解して身もだえしたのは公然の秘密。

 とりあえず案内された部屋に入る。

「…」

 フォリックの陰に隠れさせてもらいます。ちょっとごめんね。

「おやおや、健気なお嬢さんたちだこと」

「うちの娘に変な気起こしたらさすがに殺す」

「おお、君の娘か。それは失礼」

 いきなりなんなんだ。

「久しぶりに殺意たけぇなおい」

「(お姉ちゃん、ちょっといい?)」

「(どうしたの、マリル)」

 アハトさんが話しかけにいった。大分積極的ね。

「(あの人、大昔に白銀から来た人らしいの)」

「(はぇー、あの人がねぇ?ってか何で生きてるの?)」

「(わかんないけど、気をつけて)」

 言われずとも、この人がどんなやつなのかは大体わかる。

 説明してみると、ホロフとかいうらしいクーの従者からの邪な雰囲気と、ゲータから感じたり感じなかったり知ってたり知ってなかったりなフィロソフィアの呪いを三倍化して混ぜて知恵の実追加投入ぽんぽんぽんしたらこんな感じ、ってところかな?

「ふむ、この子らの母親はどうした?」

「もう先月になるが、あのキチガイに連れ去られた」

 言い方よ。

「ほぅ?」

「とりあえず潰す」

「復讐に走るのか?」

「うるせぇ!そもそも死んでなんかいねぇ!」

 お父さんがキレた。なぜあおるなぜおこる。

「ゼクス君、過去にとらわれていることには…」

「俺は過去なんて見ない、顧みない。それに、そもそも俺は犠牲なんて厭わん。そうじゃなきゃあんな真似しねぇよ…」

「今もか?」

「犠牲を出さないための犠牲をいとわないとかいう矛盾にちょっと耐えかねたんで、計画立てるのは放棄した」

 え、どゆこと?

「人に押しつけるのか……」

「だってねぇ?」

「マッカのおっちゃん、そもそもこいつに任せたら何を企むかわかったもんじゃねぇぞ?」

 アハトさんがひどいこと言うー!……なんか変なこといった感じがして、妙に疲れた。

「お前、俺をなんだと思ってるんだ…」

「親馬鹿、愛妻家、頭パー」

「おいこらてめぇ最後ふざけんなよ…」

「ふん」

「ふん、ってお前さぁ俺が元の…」

「いやだって第一印象それだったし」

「……………………ああ、そうか」

 うわぁ。

 とってもリアクションに困る。

「お父さんをいじめるなー!」

 あ、マリルが怒った。どーどー。落ち着く落ち着く。あれには悪気ないよ、どうせ。

「あー、すまん」

 ほら普通に謝った。……マリルに。

「俺に謝る気はなさそうだな、っともう来たか、悪いなグレイト」

「うむ、後はあちらで話してもよい気もするが、ついでだ。話してやろう」

「悪いね、おっちゃん」

 ノインさんがひょこっと出てきたぁー!?

「構わんよ、ほれ、聖女のお越しだろう?通してやれ!」

 聖女。何度か聞いたことがある。

 一体どんな人なのだろうか。あ、来た!

「ゼクス様!」

 第一声がそれ!?

「ティア…お前すっかり大きくなったんだな」

「ええ、おかげさまで」

「俺は何もしてねぇよ、ばあさんに感謝しとけ」

 知り合いなのか。びっくり。

「ところで子供もお元気で?」

「ああ、ってかそこいるじゃんよ」

 いい加減じゃない…?

 それには理由があったのだけれどね。

「初めまして、アルマ・アローラです」

「あらあらご丁寧にどうも。ティア・シャイ・ペルソナと申します」

 とにかく挨拶はしないと。

「よろしくお願いします。こちらが妹のマリルです」

「ひゃっ。えっと、よろしくぉnぇgぁ…」

 ついでに挙動不審なマリルも紹介。

「ティアです。よろしくね、マリルちゃん」

 完全なる子供扱いである。まぁ、まだマリル7才だし。この子自身もそこには不満もなさそうだ。

「では、必要な話は概ね朝食の後でもよろしいでしょうか」

 問題ない。ほかのみんなもそうらしかった。

「ではゼクス様、内密にお話が」

「今話すか?」

「はい」

 仕方ないのでぱっぱと大半が立ち去った。それは私も例外ではない。

 さて朝ご飯食べたんだけどな、と思っていると。

「アルマちゃん、これ」

 トロワがいつの間にか呼びかた変えてた。それはいいんだけど、渡されたものがすぐ消えた。

「つなげるよ」

 ……声が聞こえた。つまりはそういうこ

『ゼクス様!私はあなたの子供を作りたいのです!』

 ??????????

「ん?んー?訳がわからないです」

「私もだ」

 理解してたまるか。

『どういうことだよ』

「「お前がわからなくてどうするんだよ!」」

 ハモってしまった。訳わからんねぇ。

「何を聞いているんだお前らは!」

 げ、ドライさん。

「……昔あいつは世界樹の頂上へ向かった、巫女がいなかった時期だから、直接話すためにだ」

 あれ、を?

 見上げる。上が見えない。っていうか、あれだ。ブルームにいても頂上は非常に高く見える。木登りではなくクライミングだ。崖登りだ。ああ、そういえば私とフォリックが落ちた崖より高いよね。

「頭の中だけでしゃべり続けないでくれ」

 あ、シャメル。ごめんごめん。

「…そのときの巫女候補の子供の一人に妙になつかれたと言っていてな、それがあの巫女なのだろう。それ以上のことを知りたければ巫女本人に聞け」

「お父さんに聞くのはなし?」

「おま………姫とのなれそめの方がまだ話してくれそうなものだろ」

 あ、確かに。そうだわ。

「そもそもそんな話ではないが…」

 うん、まぁ、聖女さんに聞いてくるよ。

「しかし、胸騒ぎがするな」

 どうしたの?

「奇妙ではあるんですよね、なんとなくですが」

 何を感じているのかさっぱりわからない。ただ、それは当然のことなんだってことは、なんとなくわかった。

 多分、虫を利用して広く観察しているから感じられるものなのだろうし。

「私のように諦めてはいけない」

 ……!?

「白は君ならば論外だろうが、銅の将軍は百億の兵を操る。気をつけたまえ」

 諦めるな?

「…、急に不穏な感じだわ」

「百億の兵…魔法の気配を探ろう。トロワ!」

「うん、僕もやる!」

 さーて、動き出す前に聞いてしまいましょうか?

 というか、あの人にも後で話を聞かないと。リスクはあるだろうけど。

 てきとーにふらつくことにします。情報が必要。

駄作、ってあるだろ?ってゆうか、目の前にもあると思うが。世の中は名作であふれてると思う馬鹿はいくらでもいる。俺はそう思わない馬鹿だな。

良いものの下にどれだけ積み重なってるかを知らないやつが多すぎる。本題はそこより、同じものを積み上げるのが大変だってことだ。…いわゆるシリーズを作ることだわな?

名作は少ねぇが、そんなことがどうでもよくなるくらいに、名シリーズなんてものは、とても少ねぇ。一度完成させたものに次を作るのは、付け加えて完成度を維持するのは、ほぼ不可能だからな。

この地球のような成功を生み出すために(これが目的かは知らんけど)、どれだけ失敗作の宇宙があるのかね?

このヒトのような成功を生み出すために(さすがに傲慢な気がするが)、どれだけ失敗作の生物があるのかね?

さて……これまでの時点で疑わしいのは否定できないがね、この社会は成功品かね?この事象は成功品かね?この論理は成功品かね?

そしてこの人間は、成功品かね?君は、成功品かね?

俺は、俺を成功品だとは思っていないがね、ただのガラクタでは無いとだけ、信じているよ。


ところでこれまでのを見返しましたが、何を言いたかったのかさっぱり思い出せないです。例外は100%自分の言葉でなかった水の月くらいのものでした。

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