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74.最ッッ高に悔しいぜッッ!!

 夜明け前の薄暗い森の中から勇ましい掛け声と、疲れを感じさせない仲間の声が響く。目の前の魔物は光の粒に変わると、ポイントへと変換され残数は最大値を表す。朝日が大地を照らし森へと光が射し込むと、ギルス達は余裕を持って最終日の朝を迎えることとなった。

 昨日の様な整った朝食もなく、少量の木の実と果実にアカリは申し訳ない表情をしているが、シキの収集能力と適応能力が異常だとギルスは笑い、まだ食べ足りなさそうなポアロに果実を渡すと満面の笑みでポアロは平らげた。

 睡眠も食事も満足とはいかないが、笑顔でいる二人の存在は大きい。実際ポアロの魔力感知(ライブラ・フィールド)で地形を把握した事により、体力消耗を大幅に削減しているし、アカリの回復魔法と夜間の照明魔法には精神面で支えられている。その事を口に出すと二人はギルスの的確な指示があるからこそ、自分の役割に集中できると声を揃える。その言葉は嬉しく恥ずかしさもあったが、それは確実にギルスの自信へと変わっていた。


「とりあえず2時間休息したら、またポイントを稼ごう。残数を最大値にした後、目標地点を目指す!」


「うん!たしか15時から16時の間に到着すればいいから、ボク達ならいけるよっ!!」


「……でも、間に合うかなぁ?私、2人ほど体力に自信がないよ……」


 アカリは足でまといになってしまうのではないかと、つい弱気な発言をしてしまう。たしかに平坦な道であれば12kmなど、2時間もあれば到着してしまう距離だ。しかし目の前に広がる密林に道もなければ高低差も存在し、移動距離は大幅に増える。その事を考えれば不安にもなってしまうのだろうが、ギルスは自信を持ってアカリを励ます。


「ははっ!大丈夫だアカリ。目標地点を目指すとなったら、もう戦闘をするつもりはない。それにポーの魔力感知(ライブラ・フィールド)で極力進みやすい進路を取るつもりだから、アカリは自身の魔力強化に専念してくれればいい。俺よりも魔力操作に長けているんだ、自信を持って一緒に行こう!」


 その言葉にアカリは入試試験を思い出す。あの時もシキに励まされ、その言葉に後押しされた。自信が全くないという訳ではない、ただ少しの不安を他者の言葉に救われようと甘えていたのだ。アカリは自分の弱さを見つめ直すと両手で頬を叩き、グッと気持ちを切り替える。


「うん!私、二人と一緒にゴールしたい!頑張るねっ!!」


 気合いの入ったアカリにギルスは力強く頷くと、ポアロもまた勇ましく姿勢を正す。その後、休憩と戦闘を繰り返し正午を迎えると、3人は目標地点へと移動を開始する。

 行く手を塞ぐ生い茂った草に高低差のある急斜面、さらに高い湿度が暑さをより助長させる。それでも7日目ともなると、人間良くも悪くも慣れる生き物なんだなと実感し、この環境に不平不満を漏らすことはなくなっていた。


「二人とも大丈夫か?」


「ボクは問題ないよ、魔力量もまだまだ余裕がある!」


「私も大丈夫っ!」


出発してから2時間。必要最低限の会話を交わし、ギルスは常に二人を気遣う。予定よりも大きく迂回はしたものの順調に目標地点に近づいている事を確認すると、汗を拭い今一度現状を確認する。そして思った通り、魔力察知(ライブラ・ウェイブ)に魔物の反応は極端に少なくなっていた。


「やっぱりギルくんの言った通り、魔力察知(ライブラ・ウェイブ)に反応はないね……」


「昨日あの場所で留まったことがよかったね!」


「そうだな、この辺りでポイント争いをしていたら、こんな余裕はなかっただろうな……」


 ギルスは安堵の息を漏らすと、魔力感知(ライブラ・フィールド)を張り巡らせていたポアロが南東に指を向ける。


「ギルくん、多数の生徒を確認したよ!きっとボク達と同じ目標地点を目指しているんだと思う!ただ、休憩しているのかな?皆動く気配もないけど……」


「……この暑さだ、きっと休憩だろうな。だが、俺と同じように負傷している者もいるかもしれない。だから万が一を視野に入れてその場所に向かおう!」


 その呼び掛けに3人は休むことなく走り出す。程なくして人が通ったであろう踏み慣らされた草を確認すると、苦労することなく少し開けた場所に十数名の生徒達を発見する。顔を塞ぎ込み休息する者、大の字になって寝転んでいる者と様々であり、誰一人として会話をしている者はいない。そんな疲弊しきっている中、唯一ジャンだけが声をかけていた。そしてギルス達の存在に気付くと、重い腰を上げゆっくりと近寄って来る。


「……よぉ、そっちは三人組か?」


 はたから見たら知った顔の呼び掛けであったが、少し曇った表情にギルスの胸はチクリと刺激を覚える。他の生徒達からの視線も冷たく、それは関わりたくない奴が現れたと無言で言われているようであった。しかしギルスはそれを受け入れた上で、ジャンに尋ねる。


「あぁ、昨日から三人で行動を共にしている。それより負傷者や体調を崩している者はいないか?俺達にできることがあれば遠慮なく言ってくれ」


「え、あ……そうだな」


 その歩み寄る申し出にジャンは驚きを見せるも、協力に感謝すると現状を報告する。現存人数は16名、皆目標地点が同じで脱落者が出ることのないよう立ち回り、ポイントは最大値ではないが時間内に到着出来れば問題ないという。しかしこの人数のポイントを稼ぐ為に歩き回り、体力も魔力も枯渇寸前の状態であった。それでもあと数時間でこの行事も終わると言い聞かせ、気持ちが負けぬよう奮い立たせていた。


「動けない程の怪我人はいないが、擦り傷や軽い捻挫が何人かいるよ。……けど魔力強化して移動するから、回復魔法にまで手を回すことが出来ない状態だな……」


 状況を確認するとギルスは二人に指示を出そうとするが、声を出す前にポアロとアカリは負傷者の元へと歩み出す。そして回復魔法を施すと疲弊した生徒から笑顔が溢れ、ほんの少し場の空気が和む。


「お、おい……いいのか?あの二人だって疲れているだろうに、回復魔法だなんて。後は魔力強化で目標地点まで駆け抜けるだけなんだぞ?」


「いいんだよ。あと数時間でこの行事も終わりだろうけど、痛いものは痛いし笑ってゴールしたいだろ。それにその……俺達は仲間だ!だから助け合って行こう」


「……なんかギルス変わったな」


「ふん……そりゃこんな環境だからな、心境を変えるには充分だろ」


「まぁなー、俺は帰ったら母ちゃんの飯をたらふく食いたいぜ」


 腹音が鳴るとジャンは笑い、ギルスはつられて笑うと軽く肩を叩く。その他愛ない会話は魔法のようにジャンの心を払拭し、暗く沈んだ生徒達の顔もなくなっていた。そして互いのルートを確認すると、ギルスは先に立つことを告げる。


「俺達三人が先行してルートを確保する。ジャンは他の者に負担のかからないよう、ゆっくり先導してやってくれ」


「けどここから目標地点まで大した距離でもないぜ?それにこの辺りの魔物は俺達が殲滅したから、余裕で到着できると思うけど……」


「確かにジャンの言う通りなんだが、昨年の達成者人数が引っかかってな。最後まで慎重に進みたいんだ……」


 ジャンはその真剣な眼差しに了承すると、感謝を伝えギルス達を見送る。

 相変わらずの暑さだが邪魔な草は膝下まで落ち着き、ひしめき合う樹木もその数は減り視界も幾分良好であった。このまま直進すれば難なく目標地点に到達できそうであったが、それを遮るように魔力察知(ライブラ・ウェイブ)に魔物が引っかかる。その点滅は弱々しく、これが最後の戦闘かと思えば大したことはないとギルス達は近寄ると、そこには紅い花が一輪咲いているだけであった。


「花……あれが魔物なのか??」


「ボクの魔力察知は、あの花を示しているよ……。ギルくん気をつけて……」


 ただの花なら躊躇はするが、こんなもの引っこ抜いて終わりだろとギルスは警戒しながらゆっくりと歩を進める。そして手を伸ばしたその瞬間、風もなく花は揺れると瞬く間に急成長を始める。

 メキメキと音を鳴らしながら肥大化する茎は丸太のように太くなり、色黒い葉は大盾のように厚く根元を隠す。そして紅い花は獲物を見定めるようにギルスへと向けると、植物とは思えぬ速度で根を触手のようにして伸ばす。

 異様な事態から一瞬遅れをとり、ギルスは左腕を掴まれると続け様に1本2本と触手が迫り来る。捕食される恐怖を感じるも伸びる触手を打ち切り、左腕に巻き付いた触手を切断し振りほどく。


「くっそビビったが、所詮は植物だ!その場から動けないなら、いい的だッッ!!」


ギルスは魔力強化を施し、一気に距離を縮めようと攻撃態勢に入る。しかしその意思に反し、アカリの叫びが森に響いた。


「ギルス君下がってッッ!!!!」


 心拍数は上がっていたものの仲間の声はしっかりとギルスに届き、後方へと大きく距離を取る。そして魔物から目をそらすことなく構え直すと、魔物は呼吸をするように辺りに花粉を撒き散らしていた。


「あれは魔草花植物(エビル・プラント)……大型の魔物すら捕食する魔物だよ!」


「アカリ詳しく教えてくれ!」


「えっとえっと……本体はその場から動けないんだけど、撒き散らす花粉で相手の動きを鈍らせて、あの触手で捕まえて魔力吸収をするの……。小さい頃に図鑑で見て、すごく怖い花だと思ったからよく覚えているよ!!」


 言い切るアカリを疑う訳ではないが、ギルスはすんなりとその話しを受けいられないでいた。腕を掴まれた時に魔力を奪われた感覚もない。宙を舞う花粉に触れても身体能力低下の感覚もない……。これは形だけを真似た擬似魔物で、特殊能力は引き継いでいないのではないかと考える。そんな甘い考えに行き着いた矢先、衣服に着いた花粉が意志を持つように魔草花植物へと戻って行く。


 なんだ?何をされたんだ??アイツはあの場から移動することは出来ない……。それでいて俺達にとって不都合な状況はなんだ?

 体力や魔力の低下?時間稼ぎ?いや違う、そんなまどろっこしい事をせずに俺達を一網打尽にする方法があるじゃないか!

 ギルスは慌てて時計へと目を向けると、残数ポイントを確認する。


「残数……18……」


 正午の時点で最大値の55は表記していた。あれから2時間以上経ち、本来なら残数35で余裕があったはずだ。それが敵の攻撃により減少している。さらに15時を迎えたことによりギルスの残数は8と正しく表示された。


「二人とももっと下がれッッ!この花粉の届かない、もっと後方に!!」


 その怒号にも似た声に二人は大きく距離を取ると、すぐさま花粉を払い落とし残数を確認する。


「残数17!?花粉に触れただけなのに、大きく減少しているよ!!」


「ここは戦わずに迂回した方が良いと思う……」


 ギルスはアカリの意見に賛同しようとするも、苦虫を噛み潰したような顔で拒否を示す。


「それは……駄目だ。俺達だけなら迂回しても間に合うだろう、だが後続からジャン達が来る」


 何か打開策はないかとポアロは魔力察知(ライブラ・フィールド)を広げるが、東は急勾配の地形に迂回をするには時間がかかる。ならば西はと魔力察知(ライブラ・ウェイブ)を張り巡らせるも、風に乗った花粉が広範囲に広がりを見せていた。焦りの表情をするポアロにギルスは察すると、暗雲を吹き飛ばすように声を張る。


「これは好機だ……。ジャン達と行動を共にしていたら、この事態に何名かは脱落していたはずだ!ならば今動ける俺達でアイツを倒すぞ!!アカリ……何でもいい、アイツの弱点みたいな事は覚えていないか??」


「あ、あの根の部分にコアがあるはず……。それは炎にとても弱くて、私の火炎魔法でも十分焼き倒せると思う……。でも……」


 濁した言葉の先にあるのは、幾重にも重なる大きな葉。それがある以上、根の位置までは攻撃など届かない。


「なんだ……簡単な話しじゃないか!俺があの葉っぱを切り落として、魔法の通り道を作ってやる!」


「そ、そんな!攻撃しながら、あの触手の攻撃にだって気を配らないといけないんだよっ!?もし掴まれたりでもしたら、ギルス君は……」


「大丈夫だよアカリさん!ボクがカロリー・メイクで完璧に補佐をするからっ!絶対に……絶対にギルくんの負担になるような事はさせない!」


 心強い言葉にギルスは嬉しそうに笑みを返すと三人は歩み出す。

 そしてポアロの風魔法で一帯の花粉を吹き飛ばすと戦闘態勢へと移行する。継続して放出されている花粉の安全圏と、アカリの射程距離を考慮すると20mが限界。絶対に撃ち外すことは許されないとアカリは詠唱を始め、ポアロはカロリー・メイクをギルスへと伸ばす。身体は綿毛の様に軽くなり、それでいて腕力は全てを両断出来るほどみなぎりを見せている。

 三人は互いを信じ、言葉を交わすことなくギルスは大地を蹴りあげ土煙を残す。そして分厚い葉に一太刀入れると、落ち行く葉を確認することなく斬撃を繰り返す。

 腕力強化・脚力強化・思考速度上昇と十分な程の恩恵を受けているのだが、ギルスはそれに満足することなく扱うナイフへと魔力強化を施す。それにより硬い茎部分でさえ風を切るように切断し、抗いを見せる触手をも容易く切り落とす。

 覆い隠されていた根は瞬く間にその姿を現し、強烈な一撃を浴びせると血のように赤いコアが露出された。

どうせなら真っ二つにしてやりたかったと思うものの、舞い落ちる花粉に長居は無用だと意識を切り替える。これにより追撃の触手を相手することなく離脱が可能だと確信を得るのだが、ギルスの背筋に冷たいものが走る。


 俺の役目は終わったんだ、振り向いてはいけない。その動作がどれほど危険かわかっているはずだ。すぐに離脱し、アカリの魔法でトドメを刺して終いだろうがッ!

 言い聞かせるように思考は巡るも、その考えを押しのけるようにギルスは二人へと視線を向けてしまう。そして視界に飛び込んできた光景は、疑いたくもなるような鬼気迫るものであった。

 補佐に集中するポアロに、今まさに撃ち放とうとするアカリ。そしてその背後には地中を伝って来た1本の触手が二人に襲いかかろうとしていた。


 二人とも気付いていないのか!?いや違う。

 俺が集中できるよう声を押し殺し、恐怖を跳ね除け任務を遂行しようとする決意の目だ。


 俺だって……俺だってお前達とゴールしたいんだぞッッ!


 何が最善なのか。そんな考えよりもギルスの心は自然と体を動かし、これでもかとナイフへ魔力を流し込むと触手へ向けて投げつける。空を切り裂き見事命中すると風船が爆ぜるように触手は飛散し、それが合図のようにアカリは魔法を撃ち放った。

 全神経を集中し放たれた炎は真っ直ぐとコアを焼き射り、藁に火が広がるように炎上する。そして魔草花植物(エビル・プラント)は何とも言えぬ声を上げると光の粒へと変わり、何事もなかったように静けさを取り戻した。


「ギルス君ッ!な、なんで私達を助けたりなんかしたのっ!」


「そりゃお前らと同じ気持ちだからだ。仲間だから助けたかったんだよ……」


「ギルくんポイントは!残数は足りているよねっ!??」


 ギルスは時計を見ることなく、全てを理解しているように二人へと差し出す。そこには残数0と表示され、脱落者の案内が流れていた。


「そんな……せっかく三人で倒したのに、こんな事ってないよ」


「わ、私がもっと早く正確に魔法を撃てていれば……。うぅ、ごめんなさい!ごめんなさい!!」


「アカリさんは悪くないよ!ボクは手が空いている状態だったんだ!そのボクが背後の触手を倒していれば、三人でゴール出来たんだよッッ!」


 ポアロは涙ぐみ、アカリに至ってはボロボロと涙を流している。しかしギルスは笑う。この一週間で冷たかった手は温もりのある手に変わり、二人の肩に手を置くとその目は敗者の目ではなかった。


「そうだなっ!三人でゴールしたかったな。……でもさ、俺達のゴールはもっともっと先にある気がする。これは学院の行事でただ点数をつけられるだけだ。それに俺は死んでない!だからこそ良い思い出に出来るはずだ!そうだろ?ポー、アカリ!!」


 二人は涙を拭うと顔に泥がつき、その不格好な姿にギルスはさらに笑う。そんなやり取りの中、後続からジャン達が現れ何事かと首を傾げている。

 一連の出来事を報告すると、疲弊した生徒達から感謝が述べられる。なかにはどう言葉に出し接したらいいのかわからず会釈するだけの者も居たが、そこに冷たい眼差しはなかった。

 落ち着きを取り戻したポアロとアカリは、引率として生徒達と歩み出す。


「ギルスは一緒に行かないのか?」


「俺は脱落者だ。案内(ルール)によると脱落者は既存の者と行動を共にしてはならない……だってよ。だからジャンも気にせず先に行ってくれ」


 目標地点まで目と鼻の先。にも関わらず共に行動を許されず、ただ一人取り残されるギルスに心苦しくなる。そんなギルスに、ジャンは問いかける。本来ならば脱落した者にかける言葉ではない。しかしギルスの表情を見ていると、聞かずにはいられなかった。


「悔しく……ないのか?」


「はぁ?悔しいに決まってるだろ。……でもさ、それと同じ位にやり切った感はあるんだよ。いや、まだまだ改善の余地はすげぇある。だから俺はこの悔しさを(バネ)にするんだ!」


「……ギルスが変わったって言ったのは撤回するわ!お前は変わってなんかいない、俺の良く知ってるギルスだ。また学院に戻ったら、よろしくな!」


 ジャンは皆の後を追うように走り出すと、ギルスはその姿が見えなくなるまで動くことはない。いつしか密林には鳥の鳴き声が響き渡り、ギルスは腰に手を当てるとそれをかき消す様に声を出す。


「あーーーーーっ、最ッッ高に悔しいぜッッ!!」


 それは弱音でも八つ当たりでもなく、過去と未来の自分に向けての励ましの言葉。

 天に見せつけるように口角を上げ白い歯を出すと、お天道様にも負けない晴れ晴れとした気持ちでいっぱいであった。そして大きく深呼吸をすると島に向かって一礼をし、ギルスは仲間が集う目的地へと足を運ぶのであった。




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