どうやら俺の先生は女ではない(漢)らしい
どうも。こんにちは。
弦間 和将です。
いやー今日は暑いなぁ!
最近は何もしなくても汗が出てくるぜ!
みなさんはちゃんと水分補給してくださいね。
俺はもう手遅れでした……
そんな暑い夏ですが、よろしくお願いします。
その後はやっと平穏な時間を過ごすことができ、授業が終わった。
授業中はほとんど気を休めていだと言っても過言ではない。
いや、授業中に気を休めるのもどうかと思うけどね⁉︎
だってそんな時じゃないとあいつがいないことがないんだもん! グスッ!
でもあれだな。ちゃんと授業中に静かにしてくれてるところはありがたいと思う。
俺もさすがにそこまでは落ちぶれてはいない。
でも時々変顔とかしてくるんだよなぁ。
あれはマジで草。大草原っすわー。
いやいや、全然ワロえなかった。
てかあれだよ?
ユイがかわいくなかったら即顔面パンチだよ?
当たらずに透けちゃうけど。
許してあげてるだけでも良かったと思って欲しい。
いや、ユイは自分の顔に感謝した方がいい。
俺、めっちゃ優しいやん。
誰か俺をもっと褒めて欲しい。むしろ蔑んで欲しい。
僕はSなの? Mなの? 誰かメール送って。
あ、メール交換してるようなやつなんで片手で数えれるくらいなんだった。
テヘペロッ! はぁぁ……時々自分を殺したくなる。
その時、噂をすればなんとやらでユイが天井から顔を出して降りてきた。
「あ、授業終わったんですねー!早速私とデートに行きましょー!!」
「あぁそうだな。お前だけ行ってこい。んで2度と帰ってくんな。てか、学校内で話しかけんなって言ってるだろ…」
と、急にあの例の微妙に立て付けの悪いドアが開いた。
あと、あの例のって入れたら変な妄想しちゃうよね。
絶対俺だけじゃないと思う。
うん。これもメール……いや、やめてください。
危うくまた自爆するところだった…
「おい大原いるかー? ちょっと職員室に来い」
どうやら呼び出しをくらったようだ。
俺は鞄に机の中のものを入れ、職員室へと向かった。
もちろん、ユイにはバレないようにこっそりと……
それにしても、俺らのクラスの担任である女教師、川端先生に呼び出しを食らうのなんて初めてだな……
なんの用だろうか。デュエルだろうか。
さては遊◯王だな! 俺のブルーアイズなめんな。
そうやって妄想してると時間が経つのは早いもので、ちょうど職員室に着いた。
職員室の机には意味のわからない書類が山のように積み上げられている。
うわーこれ見てると働きたくなくなるなー。
ちょっと働くモチベーションが下がったところで俺は職員室のあのーガラガラって音するやつ? だっけ、なんだっけ、まぁいいや、ガラガラを開けた。
「失礼しまーす」
川端先生、女なのにジャージはちょっと……
しかも体育の先生でもないし。女だよね!?
「おぉ、来たか。まぁとりあえずこっち来い」
な、なんだろな…ドキドキ。
いろんな意味でドキドキである。
「お前、提出率悪いようじゃないか。どういうことだ。一応、言い訳を聞こう。」
おっと……バレてたか。
特に国語なんてほぼ無提出と言っても過言ではない。
ここで普通に返してもこのボスは倒せない。
さぁどうしようか……
よし、これでいこう。
「これには僕なりの考えがあるんです。提出する、ということが必ずしも正しいとは限らないと思うんです! むしろ、提出させるということは時間の無駄だと思うんです!」
「…なんだと?」
あれ? なんかピキッて音がしたんだけど……
俺の骨にヒビが入ったかな? 違いますね。
はい。分かってました。
これは選択肢を間違えたか……
ここで負けてられない。
負けたら協会行きだぜ……!
テレレテーレーレーっていうパイプオルガンの音で目がさめるのだけは避けたいところである。
よし、プランBだ!
「……って言う奴もいるんですけど、僕はそう思わないですね。はい。提出こそが正義であり、国民の義務ですね。えぇ、そうですよね。ちび〇子ちゃんの歌並みに常識ですよね。」
負けそうになったらすぐ逃げる。
反対から読むと、ルゲニグスラタッナニウソケマ、だ。
狼になりそうになったらこの呪文を唱えている。
それはおみやげみっつたこみっつ、な。
今回はこの呪文が正解のようだ。
先生が諦めたように腕組みを外した。
諦めちゃったのかよ……
「はぁ……そうだな。よく分かってるじゃないか。まぁ分かっているのに宿題を出していないということの方が罪は重いがな。」
あれ? 今俺と話してるのって女の先生なんだよな?
いや、さっきも疑問を感じたんだけれども。
なんでこんなに男、いや、漢と話している感じなんだろう……不思議だ……
「これからはちゃんと宿題を出すこと。そうじゃないとお前を進級させてやることはできん。特に君は友達とかいなさそうだから、時間は有り余っているのだろう?」
なんだよ、この先生。
ちゃんと俺たちのこと、見てんじゃねえかよ。フッ。
ならなんで俺のこと助けてくれないんだろうな。
涙から目が溢れそうだ。怖すぎ。もうホラーだな。
「あはは〜 冗談キツイっすよー
今時友達いない奴なんていないんじゃないですかねー
みんな仲良くってのがうちのクラスのモットーだし!
みんな仲良いんですよ!うちのクラスは!」
そう言いながら、ひきつらないように笑顔を作った。
これは相当困難な技である。
これでも風呂入った後に鏡の前で結構練習したんだぜ?
なにやってんだ俺……
「そうか…… それならいいんだが……
まぁなんかあったら是非私に話しかけてくれ。担任教師を務めて早4年。少なくともクラスメイトのことはわかってるつもりだ」
「わかりました。失礼します」
おい、急に優しくなんなよ。
涙がちょちょぎれちまう……
今時、こんな表現するのは俺だけじゃないだろうか。
となると実は俺は国語が得意なのでは?
特に古文。
んなわけあるか。古いだけだわ。
「あ、おいちょっと待て。まだ話は終わってない。
君は確か科学部に入っていたよな?」
あぁそういえば……
最近行ってないせいで完全に忘れてたわ。
「えぇ、一応そうですけど…」
ここはいろんな意味を含ませて一応、と言っておいた。
「今度、転校生が入ってくるのは知ってるな?」
あぁ、そういやそんな話があったっけな……
なにしろ転校生とかと話す機会も無ければ、話す勇気もないのである。
どうぞ。チキン、とお呼びください。
「それがどうかしたんですか? 科学部と何か関係があるんですか?」
まぁあんまり行かないから関係ないけど……
こ、今回だけだぞ?
べ、べつに先生のためなんかじゃないんだからねっ!
今更友達を作る気にもならない。
「その転校生は科学部に入りたいらしい。ぜひ、その転校生に科学部とついでに学校について案内してやって欲しい。」
来ましたよ……
先生から時々ある無茶振り。
そもそも俺に友達いないって言ってたじゃん。
そんな奴にそんな高度なことできるって思ってんのか、このクソババア!
「あぁ? えらく不満なようだな文句でもあるのか?」
ヒエェ! なんで思ってることわかっちゃうの?
まみちゃんなの?
仁丹でも飛び出す機械持ってるの?
「な、なんでもないです……」
どうやらエスパーではなく拒否したいのが顔に露骨に出ていたらしい。
「わ、わかりました。それで、いつ案内すればいいんですか?」
「おぉ! 引き受けてくれるか!」
いや、強制的過ぎるだろ。
多分この世界にただの一人でもあんなに強制的に押し付けてそんなリアクションする奴はいない。
「それなら明日の5時で2年C組に来てくれ。よろしく頼んだぞ!」
「了解です……」
そう言って俺は職員室を出た。
それと同時に奴が……
「うええぇぇん! 急にどこか行ったのでとてもしんぱいだったんですよー!」
一瞬めんどくさいな、と思ったが
……そうか。心配してくれたのか……
「あ、ありがとうな。心配かけてごめん……」
「むぅぅ まぁいいです。その代わりにデートに行きましょ!」
「それは……はぁ仕方ないな。今回はこっちが悪かったし……」
「……わぁ!やったあああああ!」
──まぁそんな笑顔いっぱいの顔を見せられると断るに断れないよな。今回は特別だ。
俺は不覚にも本気であの笑顔を可愛いと思ってしまった。
「さぁて! どこに行きたいんだ?」
「えぇとですねー じゃあ、あの最近できたデパートに行きましょ!」
「よし。それなら早速行こうぜ!」
俺の足は思った以上に速く動いていた。
どうも。こんばんは。
弦間 和将です。
今更っちゃ今更なんですけどこの小説、守護神出て来なさすぎる……
しかもニートじゃねぇ。成人してねぇ。
題名変えますか!
唯一あってるところといえばかわいいだけ。
次はできるだけユイを出します。召喚!!
ということで本当にみなさんはちゃんと水分摂ってくださいねー!
なにが「ということで」なのか分からないですけど…
六月某日
岡山県某所にて
クーラーを効かせた部屋で
Twitterを徘徊しつつ…
弦間 和将