3710《みなと》プロダクション
そんなこんなで面接日がやってきたのである
(スゲー緊張してきた)
内心ビビりまくる俺、何はともかく待ち合わせ場所に行こう、どうせなるようにしかならないし俺はオマケだ、落ちてもまあ良いや
そう思うようにして心を落ち着かせて待ち合わせ場所に向かった
待ち合わせ場所に行くと直隆は珍しく既に居た
「よう来たか! さあいざ出陣」
俺達はそのまま直隆が面接を取り付けた事務所に向かった
「3710《サンゼンナナヒャクジュウ》プロダクション?」
聞いたことも無いプロダクションだ、まあ俺達みたいなのを面接してくれるくらいだし有名なプロダクションなわけなかった
「これでみなとプロダクションて読むらしいぜ」
「ふ~ん」
3710プロダクションは思っていたのと全然違った、もっと大きいと思っていたが何という小さな佇まい、しかし俺はそれが逆に親近感を覚えて安心したのだった
そして俺達は遂にプロダクションへ足を踏み入れるのだった
中に入ると女の人がいた、受付の人かな? そして俺達は受付らしき人に話し掛けて見ることにした
「すみません、僕達今日面接させていただく直江直隆と稲瀬透という者何ですが」
「話は聞いています、どうぞそちらのソファーでお待ちください、直ぐに社長が参られますので」
俺達はソファーに座り社長を待つことにした、それにしても社長か、こじんまりしてるけど社長という単語を聞いてドキドキしてしまう、とりあえず周りを見渡すとポスターが貼ってある、ここの所属アイドルかな? 等と思っていると直隆が話し掛けてきた
「緊張するなぁ、でも絶対大丈夫だろ、俺達のやる気見せてやろうじぇ」
「噛んだな」俺は少しにやけて言った
「和んだだろ? わざとだよ」等と緊張を無くす為に会話をしてしばらくすると
ガチャ
しばらくすると優しそうなおじさんがやってきた、この人がどうやら社長のようである、いよいよ面接が始まる、そう思うと俺はまた緊張してきてしまった