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愛に飢えた俺と愛を振りまくメイド  作者: 読書家
平和な日常とリルとの遭遇
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第六章 同居生活四日目 深夜

今回もよろしくお願いします。

 「さて、寝るかな…。」


 そう言って俺は布団に入って目を閉じようとした。


 ピンポーン…


 その瞬間、インターホンの音が聞こえてきた。


 「こんな時間に誰だよ…。」


 そうぼやきつつも、一応玄関に向かう俺である…。


              ◇◆◇◆◇


 『彼』の足音が近づいてくる。私はとっても嬉しくてつい、顔が緩んでしまう。


 「うふふ…。」


 嬉しすぎてつい、笑い声が漏れてしまう。もうすぐ、『彼』に会えるのだから…。


              ◇◆◇◆◇


 俺は玄関のドアに手をかけて、開ける。その瞬間、俺の視線は目の前の少女に釘付けになった。目の前の少女は腰まで届く銀色の髪をおろしていて、身長は155cmくらいだろうか…。コロンと同じくらいの美少女だった。


 「うふふ…。やっと会えた…。ずっと探してたのよ?」


 そう言って、彼女はいきなり俺に抱きついてくる。俺はそこで我に返って


 「いやいやいやいや、待て待て。待ってくれ。」


 そう言いながら慌てて彼女を引き離した。


 「もう、そんな乱暴に引き離さなくてもいいじゃい…。むぅ~。」


 銀髪の少女はそう言って頬を膨らませる。そういえば、俺はこの子をどこかで見たことがあるような…。


 「あっ!もしかして、今日ショッピングモールですれ違った子じゃないか!?」


 「あらあら、覚えててくれたの?ふふ…。嬉しいなぁ。」


 俺の言葉を聞いて彼女は笑みをこぼす。それがまた可愛らしい…っていかんいかん、俺にはコロンがいるんだ。浮気、だめ、絶対。


 「それで?そのすれ違った子がこんな時間に何の用かな?そもそも、どうやって俺の家の場所がわかったんだ?」


 と、とりあえず常識的な質問をする。


 「そんなの、君を尾行したからに決まってるじゃない。」


 彼女はさらっとそう言った。なんだろう。俺の背筋が氷ったような気がした。彼女から発せられる雰囲気というか、そんな感じのものに俺の精神が危険信号を出しているようだ。


 『このままではまずい。』


 だが、そう思ったときには遅かった。


 「まぁ、用があるのは正確には君自身じゃないんだけどね。とりあえず、大人しく、抵抗しないで、黙っててちょうだいね?」


 彼女がそう言った瞬間、俺の体に衝撃が走る。何らかの方法で攻撃されたらしい。何をされたか考える間も無く、俺の意識は黒く染まった。


 「ふふふ…もう少し、もう少しで『彼』に会えるわ…。」


             ◇◆◇◆◇

 

 「さっき、インターホンが鳴ってたような気がしたんですけど…。」


 私は玄関に来ていました。私はご主人様と晩御飯を食べてすぐに自分の部屋で布団に入って寝てしまったので、少しインターホンが鳴ったのに気づくのが遅かったようです。玄関はドアが開け放たれていて、月の光が差込み、冷たい風が入ってきています。


 「あれ?ご主人様の靴がない…?」


 玄関からご主人様の靴が消えていました。多分、インターホンが鳴ったことに私よりも早く気づいて先に対応してくれたのかもしれません。


 「うぅ…寒くて布団から出るのに苦労しなければ、ご主人様にお手間をかけさせることもなかったのに…。」


 私は反省しつつ、玄関のドアを閉めます。開けっ放しはよくないです。でも、私は妙に思いました。だんだん目が覚めてきて、思考が回ってきたのです。


 「あれ?じゃあ、ご主人様はどこにいったんでしょう?靴もないし、どこかに出掛けたんでしょうか?でも、ドアを開けっ放しにするのはおかしいですよね?うーん…?」


 こんな時間に出掛けるのはおかしいですよね?普通に考えると、家を訪ねてきた人と一緒にどこかに言ったということになります。


 「むぅ~夜遅くに出掛けるなんて、ご主人様ったら、何を考えてるんでしょう…。心配ですし、少し帰りを待ちましょうか…。」


 私はリビングの電気をつけて、体があったまるようにミルクを温めます。それから、自分の部屋から毛布を持ってきて、体をそれで包みました。


 「ご主人様、まだかなぁ…。」


 でも、いくら待ってもご主人様は帰ってきてくれません。時計を見ると、もう3時間はたっています。


 「おかしいですね…。探しに行くべきでしょうか?でも、すれ違いになるのも困りますし、うーん…。」


 そんなことを考えている内に私は睡魔に襲われてしまったようで、いつの間にか寝てしまいました…。


  

最後まで読んでいただきありがとうございました。今回は話の切れ目が悪くて申し訳ないです。次回も読んでくれると嬉しいです。

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