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愛に飢えた俺と愛を振りまくメイド  作者: 読書家
平和な日常とリルとの遭遇
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第五章 同居生活四日目

 今回もよろしくお願いします。

 「うぅん…」


 俺はそう声を漏らしながら目覚める。カーテンはすでに開いていて、コロンが俺の部屋に来たことがわかった。


 「ついでに起こしてくれればいいのに…まぁいいけど。」


 そうぼやきつつ、俺はリビングに向かった。


 「あっ、ご主人様、おはようございますっ♪」


 コロンはリビングで朝食の用意をしてくれていたようだ。今日のメニューはトーストに焼いたベーコンと目玉焼きを載せたものと、サラダのようだ。


 「相変わらず、コロンは料理うまいよな~。」


 そういって俺はコロンの頭をなでる。


 「あぅ…///うれしいですぅ…///」


 コロンは頬を赤くする。可愛い。俺は微笑んで席に着く。


 「いただきます。」


 二人で一緒に食事をする。こうして、一緒に食事をすることに幸せを感じる。当たり前のようでいて、特別な時間。


 「ごちそうさまでした。」


 二人同時に食べ終わって、食器を片付ける。


 「俺がやっておくから、コロンはソファーにでも座ってて。」


 「いえいえ、私がやりますからっ。ご主人様こそゆっくりしててくださいよぅ。」


 「いいからいいから。俺も何かしないと悪いしね。」


 そういって俺はコロンをソファーに座らせる。


 「じゃあ、お言葉に甘えさせていただきますね…。」


 「うん、すぐすませるからね。」


 そう言って俺はキッチンに立ち、食器を洗い始める。コロンが来る前は家事は全て一人でやっていたからか、すぐに食器を洗い終わることが出来た。


 「おまたせ。じゃあ、今日はどうしようか?」


 ソファーに座っているコロンにそう声をかける。


 「私はご主人様のしたいことに従いますよっ♪」


 そう言われて俺は考える。せっかくコロンと愛し合っていることだし、二人で出かけてみるのもありかな、と。この前は買い物どころじゃなかったことだし、それもいいだろう。


 「じゃあさ、二人で買い物にでも行こうか?」


 そういうとコロンは顔をパァッと輝かせて、


 「はいっ!ご主人様とお買い物に行きたいですっ♪」


 「じゃあ用意して行こうか。」


 その後、着替えたり、今できる家事を済ませたりして俺はコロンと家を出た。


 「えへへっ、ご主人様とお出かけできるなんてうれしいです。」


 そう言ってコロンは俺に擦り寄ってくる。俺はそれを受け入れる。コロンのぬくもりが俺に伝わってくる。


 「まずはどこに行こうか?」


 「とりあえず、お洋服を見に行きたいですっ!私、メイド服以外の服も着てみたいんです。」


 「ん、じゃあ、そうしようか。」


 ちなみに、今俺たちが来ているのはいつもの商店街ではなく、俺が住んでいる町の中で一番大きいショッピングモールだ。当然洋服店もたくさんあることだろう。


 「あっ、ご主人様、見てくださいっ!あの服可愛いですっ!」


 そう言ってコロンは洋服店のショーケースに近づいていく。


 ショーケースの中には最近の女の子が着るような服が飾られていた。


 「このお店に寄っていこうか?」


 「はいっ♪」


 コロンと二人でその洋服店に入る。こういうところに女の子と一緒に入るのはやっぱり、ドキドキする。


 「ご主人様、この服とかどうですか?似合いますか?」


 「うん、よく似合ってると思うよ。」


 「えへへっ、うれしいです///」


 「その服買っていく?」


 そう聞くとコロンは


 「ご主人様、買ってくれるんですか!?嬉しいですっ♪」


 と満面の笑みを浮かべた。


 そして、服を買って、またショッピングモールの中をブラブラしてみる。二人で一緒にいるだけで本当に幸せだった。


 ふと、すれ違った人が目に留まる。


 それは艶やかな銀の髪を腰まで下ろした少女だった。


 「………?」


 今一瞬、少女がこちらを見つめたような…?いや、気のせいだろう。


 「コロン、そろそろ帰るかい?」


 「そうですね、そうしましょうか。今日は楽しかったですね!」


 そうして俺とコロンは家に帰ることにした。


             ◇◆◇◆◇

 

 「うふふ…やっと、みぃつけたっ…。」


 私はメイド服を着た女の子を連れている少年が視界から消えるのを確認してからそうつぶやいた。


 「今、会いに行くからね…」


             ◇◆◇◆◇


 「ただいま~。」   


 「ただいまです~。」


 そう言って、コロンと俺は家に入った。リビングの電気をつける。


 「じゃあ、私は晩御飯の用意をしますね。」


 「ん、じゃあ、俺はお風呂掃除でもしておくよ。」


 「あっ、私が後でやりますよ?」


 「いいよいいよ、二人で分担したほうが後がらくだからさ。」


 「わかりました。じゃあ、お願いしますね。」


 コロンはキッチンに立ち、俺はお風呂を洗うことにした。


             ◇◆◇◆◇


 「ふーん?ここが彼の家なんだぁ?結構大きいんだねぇ…」


 私はショッピングモールですれ違った少年の家の前に来ていた。


 「でもまだ早いかなぁ…もう少し暗くなってからにしよっと…」


 そうつぶやいて私はもう少しブラブラすることにする。


 「もうすぐ彼に会えるんだもん、もう少しくらい、いいよね…」


             ◇◆◇◆◇


 「ご主人様、晩御飯の用意できましたよ~。」


 リビングからコロンの声が聞こえる。俺もちょうどお風呂を洗い終わったところだった。


 「あ~い。今行くよ~。」


 そう呼びかけつつ、俺はリビングに向かう。


 テーブルにはすでに晩御飯の用意ができていた。今日のメニューは鮭の塩焼きに炊き立てのご飯と味噌汁だった。


 「コロンは何でも作れるんだね。すごいなぁ~。」


 「そんなことないですっ!ご主人様のためですから…///」


 そう言ってコロンは頬を染めた。


 「いただきます。」


 二人で一緒に食事を始める。今日はいい一日だったなぁと思う。


 その後はいつも通りに食器を片付けて順番にお風呂に入って、リビングでゆっくり過ごした。


 「じゃあ、そろそろ寝ようか?」


 「そうですね、そうしましょうか、じゃあ、おやすみなさい、ご主人様っ♪」


 「ん、おやすみ、コロン。」


             ◇◆◇◆◇


 「うふ、そろそろいいわね。じゃあ、行きますか…」


 そう言って私は少年の…『彼』の家のインターホンに手をかけた。

         

 最後まで読んでいただきありがとうございました。次回も読んでくれると嬉しいです。

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