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医者

暁屈指の超最新医療を提供する神木病院。そんな神木病院にとある男がいた。名は大戸業。精神科医。年齢は26歳。2人の妻を持ち今年7歳の娘を持つ。彼に能力はない。尊が業に狙いを付けた理由は2つあり、一つ目は業には能力の片鱗が確認されたからだ。2つ目は大戸家は代々強力な能力の持ち主が生まれることがあるからだ。しかし業は気が付いていない。業は非常に悲観的で自分を普通以下の人間だと思っている。流石に患者との診察中にそれは出さないが、診察が全て終わった後は患者のことで不安に苛まれている。最近は医者も働き方改革の波が訪れているので22時には必ず帰ることができた。本当に働き方改革なのかどうかは不明だが働き方改革らしい。最近業には謎の力が芽生えてきている自覚が少しあったものの疲れによる妄想だと思っていた。業は今日も疲れ切ってトボトボ帰っていると目の前に時間に合っていない男が現れた。「大戸業様ですね」「はい・・・えーと・・・どちら様ですか?」「私暁の尊様の使いの者です」「はぁ」「突然にはなりますが~我々に強力していただけませんか?」「えーっと・・・宗教勧誘ですか?」「いえいえ我々は宗教ではありません」「そうなんですか・・・エッセル学園の敷地内でもこういうのあるんですね」「特別な許可を貰いましたから」「そうなんですか、で自分はそういうの興味ないので・・・」「それなら・・・この名刺だけでも取っておいてください」「はぁ」業は名刺を受け取ると変な目で見ながら自宅へと帰っていった。業の娘はエッセル学園附属幼稚園に通っているためエッセル学園居住区域で生活することを許可されている。居住区域内では宗教の持ち込みは基本厳禁なのでこのような宗教勧誘は珍しかった。なのでこのような人物を見かけたら即学園に通報する規則だったのだが、生憎時間が無かったので明日報告しようと思い帰宅した。家に着くと着ていた上着を脱ぎすてると妻に怒られたのですぐに畳みソファの上に乗せた。今家にいるのは娘と二人目の妻だ。一人の妻はエッセル学園の夜間病棟の看護師をしているため夜は不在にしている「おかえりなさーい!夜ご飯すぐできるから待ってて!」「ありがとう」鞄を置き髪を手で搔き分けるとソファにもたれかかった。娘は既に食事を終えて自室で寝ているらしく様子を見に行くとスヤスヤと眠っていた。妻の大木ノイズは生姜焼きを作り白米を茶碗によそうと業を呼んだ。業は生姜焼きを食べるとノイズに感謝を伝え皿を洗った。業は自室に入るとパソコンを付け仕事を始めた。ノイズは業の仕事の大変さを理解しているためあまり口を出さないようにしている。ノイズも仕事があるため自室に入り作業を始めた。1時間後業はあることに気が付く。業の部屋はノイズと隣合せなのだが、何故かノイズが何をしているかわかった。ノイズはパーカーを脱ぎ下着姿になっており椅子に掛けられていた別の部屋着に着替えている様子が事細かく見えた。まさかと思いノイズの部屋に行くと本当に部屋着に着替えている途中だった「ちょ・・!ノックしてよ変態!」「ご!ごめん!」業は扉を閉め自分の目を疑った。昔から自分の先祖が不思議な力を使っていたという話を聞いていたが、どうせ全て作り話だと思っていたが娘の件と今起こった件を踏まえると昔話が噓ではない可能性が出てきた。最近娘は予言をするようになりそれがどんどん当たるので不思議に思っていたところだった。ノイズにもこの事を伝え実家に電話した。電話に出たのは祖母で話をするなり祖母はすぐに実家に来るように言った。業は来週一週間を休みにするとノイズともう一人の妻である暗音にも伝えた。業はその日娘と寝た。翌日業は昨夜の出来事を思い出しながら病院へと向かった。今日は午後から臨時カウンセリングとしてエッセル学園へと行く日だった。午前はかなり人が来るためサクサクと診察を始めた。大体は20代から30代前半当たりが多く自分と年が近くかなり感情移入してしまう。辛くなることもあるが何とか耐えながらやっている感じだ。そんなこんなで午前の診察が終わると昼食を軽く済ませエッセル学園行きの特別モノレールに乗った。中は女子生徒だらけでかなり緊張した。何か下手なことをすれば痴漢と間違えられれば人生息終了するため気が気じゃなかった。スマホで食べてみたい料理を探しながら20分ほど乗っているとエッセル学園前駅に到着しそそくさと降りた。エッセル学園に着くなり何故か女子生徒がざわざわとし始めた。自分を見て何やらひそひそと話している。自分は何をしたのだろうか。急いで面談室へ向かうと職員用玄関に生徒が立っていた。その生徒はアテネというらしく生徒会長らしい。彼女はツンとしている感じで愛想がいいとは言えなかった。けれどそれくらいがこの規模の学校には丁度いいのだろう。彼女に案内され面談室へと入り椅子へ腰を下ろす。普段から多くの人間と接してきてはいるのだが学生が一番緊張する。学生は社会人より余裕がないものの未来への理想が高く現実を見ることを避ける。この凸凹な精神性を慎重に扱わなければいけないため非常に体力を使う。あと10分で面談が始まる。どうやら外にはかなりの列ができてるらしく緊張が高まり始めた。そして面談が始まった。その日は40人程度の生徒の相手をした。内容は成績や進路、親子関係や恋人と上手くいかないとかいかにも学生な相談ばかりだった。聞いていて懐かしい気分になり昔を思い出す時間も少しあった。そんな事を振り返りながら荷物をまとめ帰宅の準備をした。そこにアテネが訪れ出口まで案内すると言い支度を待っていた。支度が終わるとアテネは出口ではなく学園直結の地下鉄に案内してくれた「出る際は使っていいですのよ」「ありがとう・・・しかし・・・この学園はすごいなぁ・・・もはや一つの街だよ」業は改札でアテネに礼を言い電車を待った。駅構内は昔にあった東京駅や新宿駅を彷彿とさせる広さと入り組み具合。とても学園のために用意されたものとは思えないものだった「エッセル学園って一体いくらもらってるんだろう・・・学園の領域内には普通にオフィス街や繫華街が存在してるし・・・この学園は一体何なんだか」業はスマホをいじりながら電車を待っていた。駅構内はサラリーマンや学校終わりの生徒で賑わっており業もその内の一人だった。駅構内はサラリーマンや学校終わりの生徒で賑わっており業もその内の一人だった。駅構内はサラリーマンや学校終わりの生徒で賑わっており業もその内の一人だった。業は何かがおかしいと感じ始めた。先程から駅構内の情景が変わっていないような感じがした。確かに駅構内はサラリーマンや学校終わりの生徒で賑わっていたがそれ以降の情報が無い。駅構内はサラリーマンや学校終わりの生徒で賑わっているだけの情景のまま動いていなかった「なんだこれ・・・電車も10分以上待っているのに来ないし・・・この駅にいる皆が同じ行動を無限に繰り返している」確かに学校終わりの生徒の会話内容を聞いていると同じ話をずっと繰り返していた「これは・・なんだ」そこに屋内なのに傘をさしている女がゆらゆらと近づいてきた「あーらあなたなのね対象は」「だれだ・・・?」「だれ?あーまぁそんなことどうでもいいじゃない」「これはお前の力か!」「そうよ~あたしの無限ループよ」「無限ループ?」「そうよ~あたしが貴方に無限ループの催眠をかけてるのよ~あなたは今駅のベンチで寝てるわ」「何故こんなことを!」「だって貴方~なんか凄い能力持ってるんでしょ?」「・・・!」「あたしたちの組織に従うなら~解除してあげるわ」「組織・・・?」「んでどーするの?」女は傘をクルクルと回し退屈そうにしていた。業は鞄の中を漁ると中に入っていたメスを取り出し女に投げつけた。メスは見事目に刺り女は絶叫した。女がひるんでいる間に出口を探すためその場を後にし駅の出口へと向かい歩き出した。こういう能力にはもし解除できなくなった時に強制的に能力を解除する方法が存在しているものだ。業はそれが駅の出口だと考え複雑な構内を駆け巡っていった。しかしどこへ向かっても出口のようなものがなく寧ろ先程より複雑になっているような感覚があった「やっと気がついたのね~」後ろを振り返ると女が右目から大量に血を流しながらゆらゆらと歩いてきていた「わたしの能力は~私しかかいじょできない!まぁ方法は一つだけあるけど~それを見つけることは不可能なのよ!」「くそっ!どうすれば!」業が頭の中で勢い良く考えていると微かにアナウンスが聞こえてきた「18時33分発~各駅停車~峡谷行きが8両編成で到着いたします~」業はその音のなる方へ全力疾走を始めた。何故ならこのアナウンスは無限のうちの一つではないからだ。なぜそう思ったのかはわからないが直感でわかった。今から到着する電車が出口であると「っち!電車には乗らせないわよ!」女は傘を畳みヒールを脱ぎ捨てると同じく全力疾走で接近してきた「これしかない!今から来る電車に乗れば!」業はアナウンスの鳴る方へ一気に走る。すると次第に複雑だった地形が収束していき一本の道になり始めた「おねがい!その電車に乗るなぁ!」「いやだね!」業はさらにスピードを上げ走り続けるとホームへと続く長い登り階段が立ちふさがった。上からはアナウンスが鳴っておりそろそろ電車が到着しそうだった。業は階段を一段飛ばしで登り始めた。女もすかさず登り始め業を説得し始めた「おねがいとまってぇ!その電車はわたしにも知らないのぉ!」「なに?」「わたしの能力はその場所の特性を生かした夢を見せる・・・それの解除方法はわたしが解除する・・・もしくはその場を離れることのできるものを利用しなければいけない」「だからどうした!」「それを利用されると!わたしが一生ここから出られなくなる!」「じゃあ!解除すればいいだろ!」「解除方法は貴方に触れて貴方をこの中に閉じ込めるしかないのぉ!おねがい!貴方が残ってぇ!」「なんて自分勝手!無理だね!お前が作り出したんだ!お前が処理しな!」業は加速をし遂にホームへ着くと丁度電車が到着した「あとは!これによって乗れば!」しかし業の背後に女は既に着いており業に抱きつき懇願する「乗るなぁ!」業は振りほどこうとするが女の力が強くどうにも振りほどけない「おぉぉぉ!お前の自分勝手のせいで死ぬのはごめんだ!」すると業の手のひらに謎のシャボン玉が発生した「なんだこれ・・・」業は咄嗟に女の目にシャボン玉を当てるとシャボン玉が破裂し女の目の中にシャボン液が入り込み目に強烈な刺激が走り手を放し目をこすってしまった「あ!」「はぁ・・はぁ」業は電車の中に乗り込み目を抑え込む女を見ながら少し罪悪感を感じながらも息を整え座席に座った。そして電車は発車し気が付くとベンチに座っていた「ここは・・・!」時計や周囲の状況を確認すると情景が動いており非常に安堵した。その後落ちつきを取り戻すと帰りの電車に乗りスマホを見ながら帰路に着いた。車内で手のひらに力を込めてみるとシャボン玉が発生したため咄嗟に隠した。業は自身に起こる謎の現象や先程の女の能力など様々な怪奇現象が自身の身の回りで起こりすぎているため怖くなってきていた「はぁ・・・これはかなり不味い気がするぞ」頭を抱えながら家に帰り夕飯を食べずに眠ってしまった。来週実家に行き色々見てもらおうと思い着替えもせずに毛布も掛けずにそのまま眠りについた。

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