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憎悪

「華は・・・私の妻なんだ」その一言で2人は静まり返ってしまった「まぁ・・・元といった方がいいのかな」「元?」「華とは私が18歳の時に出会ったんだ。お見合いによる交際0日婚ってやつだったんだけど結構意気投合してね・・・・20歳の時に実家を出てこの館に2人で住み始めたんだ。だけどその3年後奴が現れた・・・アルケミストが私たちの前に現れて華をさらっていってしまったんだ」「何て酷いこと!」「当然私は探し回ったんだが見つからなくてね・・・再び目の前に現れたのは20年後だった。彼女は完全にアルケミストの方に付いていて私のことをひどく恨んでいたんだ」「ひどい話だ」「そこで私はアルケミストに勝負を挑んだ。だけど華の妨害もあって負けてしまった・・・その後暁はアルケミストを称える宗教が流行らされて完全に日本はアルケミストの手中に収まってしまった。暁を取り戻すのに200年もかかってしまった・・・・彼には勝ったんだが華がいるとされる屋敷に行って説得しようと思ったんだけど、華は完全にアルケミストの手の中にあって追い返されてしまった」「どうして華さんはあんな奴の手の中に・・・」「恐らく私が長く助けに来なかったのを私が彼女を見捨てたと解釈させて絶望させたんだと思うんだよ・・・まぁ恨まれて当然のことをしたんだ私は」「いや尊さんは悪くないですよ」「そうですわ・・・悪いのはアルケミストですわ!」「そうなんだけど・・・これは私にも非がある」「・・・・・・・」「ないですわ!」「とにかく・・・そのアルケミストって奴とは中々拗れた関係性なんですね」「そうだね・・・アルケミストとは必ずこの時代でケリをつけなければいけない」「そのためにはどうすればいいのですの?」「アルケミストのエネルギー源である屋敷を破壊すれば力が弱まるらしいんだ」「屋敷?」「あぁ・・4つある屋敷の中にある核を潰せばいい」「4つ・・・」「中々大変そうですの」すると扉があき杖を突いた老人が入ってきた「あの方は?」「あぁ来てくれたのですね」老人は深々とお辞儀をすると椅子に座り話し始めた「我々は第三勢力ですが今回のアルケミストの緊急来訪を受けて我々も尊様に協力することを宣言いたします」「ありがとうございます」「我々はすでに屋敷を一か所見つけています・・・その一つはお任せください」「はい・・・よろしくお願いいたします」「では失礼いたします」老人は立ち上がり杖を突き部屋から出ていった「尊さん、国家安全保障係でも屋敷の捜索をいたします」「私もエッセル学園の総力をあげて捜索いたしますわ!」「ありがとう・・でも無理はしないでね」「はい」「はい!」2人はそう決意すると館を後にした。中目は少し不安だったためアテネをエッセル学園の前まで送り届けると国家安全保障係の本部へと戻っていった。その後1ヶ月間はアルケミスト側の動きはなく屋敷の特定もかなり進んできていた。アテネはある程度の範囲を絞り込んでおりそこはエッセル学園内の誰も住み着かないような郊外の場所だった。アテネもこの場所は行ったことがなく電車もその付近に止まるもののそこまで乗っている人物はいないほどだった。アテネは放課後そこの近くまで行くことにした。単独行動は危険だと言われたが行かなければいけない気がしたため危険を承知で向かうことにした。そこに近づくにつれ電車からはどんどん人がいなくなっていき遂には一人になってしまった。そして終点の天狗山で降りるとそこは都市部や住宅街とは大きく違う鬱蒼とした森の中だった。周囲に家はなく店もない。付近にあるのは巨大な鉄塔と古びた屋敷だった。アテネは屋敷に近付くと勢い良く風が通り抜けたような感覚を覚え少し怖くなった。屋敷はもう何十年、いや何百年も使われていないような風貌をしておりとても人が住んでいるとは思えないような場所だった。アテネは慎重に入口へ近づいた。念のため光の矢を出現させておいて一歩一歩音を出さないように近づいた。中へ入るとそこは巨大な海だった。アテネもこの光景に戸惑い辺りを見回したが本当に辺り一帯海になっていた。例えるなら太古の昔に存在していたといわれるウユニ塩湖という場所のよそーだよーここは・・・」すると向こうから自転車を漕いでいる男の姿があった。男はクルクルと辺りを周っていたがこちらに気が付くとゆっくりと近づいてきた。男はこちらを見ながらゆっくりと自転車を漕ぎ自分の目の前で止まると籠の中にあった拳銃で思い切りアテネを撃ち抜いた。アテネは咄嗟に翼で防いだものの翼には穴が開き腹部を多少かすってしまった「っく!」「お前がアテネというガキか~・・・意外と美人ちゃんじゃねぇか」「貴方がこの屋敷の能力者ですの!?」「そーだよー」男は籠に入っていたビールを飲むと拳銃を上空に撃った「これは何となくだ」「貴方の目的は何ですの!」「目的~?それはこの屋敷の核を守るためだよ」「核・・・」「まぁこの核ってのが壊されるとね~ちょっと自分にとって面倒くさいことになるんだよねぇ」「その核とはどこですの!」「それはこの俺だよ」「?」「頭がいいとは聞いていたんだがなぁ~一回で聞いて理解してくれよ」「あなた自身が核ってことですの?」「惜しい~なぁ~この俺がこの屋敷の核を入れてるってのが正解だ」「なら貴方を今ここで倒せば!核は壊れますのね!」「そーだよー?でも俺の能力はそう簡単には破れない」「ここの空間が能力ですの?」「違う違うこれはこの屋敷の効果でしかないんだよねぇ」「なら能力はなんですの!」「能力はねぇ~この拳銃だよ」「拳銃?」「この拳銃は通常の威力の2倍なんだよ~普通だなぁって思ったでしょ~でもこの酒があると多少の誘導弾に化けるんだよ」「そのセットで完成しているのですね」「そーそー!俺は能力なんてないからさぁ~こういう能力が付与された道具に頼ってるわけよ~あと俺がかけてるゴーグルも射程距離がわかる能力付きね」「ハイテクですのね」「でしょ~!俺みたいな非能力者でもこういうのがあると能力者に太刀打ちできんのよ」「どうしてそこまでしているのです?」「俺はお前くらいの歳の時に妹を能力者に殺されてなぁ~復讐するためにこのゴーグルを買ったのが始まりだった」「・・・・・」「あとはこのゴーグルの能力に合わせたものを揃えるだけ!簡単なことよ!そして犯人を見つけてこの銃で足を撃って逃げなくした後に5発頭にぶち込んでやったってわけさ!そしたら死んだよ!ざまーみろってこった!」「大変だったのですね」「やだな~同情なんてするなよ?お前みたいなガキに同情されるのが一番嫌いだぜ」「それは・・・すみません」男は座り込むとラムネジュースを2缶出し飲むように言った「これは普通のジュースだよ!さぁ飲めよ」「怪しいですの」「ほら!俺が飲んでも何ともないだろ?いいんだよ飲め飲め」アテネも座りラムネを飲むと普通のラムネだった。2人は飲みながらお互いの人生について話し合いお互いのことを深く知り合った「あーそりゃ大変だなぁ~?生徒会長ってのは!」「えぇ毎日生徒のお手本となる生活をしなくてはなりませんのでひと時も気を抜けませんわ」「たまにはバカに生きてもいいんじゃねぇか?やりたいことやったりとかよ!」「出来たらしてみたいですわ」「やりゃいいんだよ!若いのはいつだって今なんだぜ」「そうですわよね・・・」「まぁこんな形で出会っちまったが出来れば会いたくなかったぜ」「どうしてですの?」「お前みたいなガキは嫌いなたちなんだがなぁ~お前は人間くせぇな!その無理してる感じ!なんか好きだぜ」「それは・・・・ありがとうございます・・・・」「その心の底から言葉を出すときの照れもな」男は銃を置き空を見上げて少し考えると本を取り出しページをパラパラとはじくとあるページで手を止めた。そのページを男は覗き少し笑うと高らかに天を仰いだ「この世の中ってのは!ある程度決められた動きをしてるみたいだな」「・・・・」「この本は持った人物の未来を写すんだ・・・そして俺の未来がわかった!そして今俺はそれを受け入れる!」「どういうことですの?」「この本を持ったら最後!どうあがいてもその未来に到達しちまう!だから俺はこの運命を受け入れる!俺はこのくそみたいな人生を後悔していない!最後にお前と話せてうれしかったぜ」「どういう意味ですの!」「この本に書いてある俺の運命はこうだ・・・」男は本を開きアテネに見せるとこう書かれていた「己の弱さを隠すもの自らで降らした流星によってその生涯を終える」アテネは男の上空を見ると先程男が放った銃弾が落ちてくるのが見えた。アテネは男を押したが銃弾は空中を漂っていた塩の結晶に辺り方向を変えると男の頭に命中し男は即死した。男の死がトリガーになったのか周囲の景色は海から古びた屋敷のような風景になり男の身体が赤く光った。男の口からは赤い卵が一個出てきてそれが核だとアテネはわかった。アテネは拳銃でそれを撃ち抜くと勢い良く弾け飛んだ。アテネは男の遺体にブレザーをかけて拳銃とゴーグルを手にするとその場を後にした。アテネは男のことを好きでは無かったが何故か涙が止まらなかった。この感情の正体はわからなかったが愛ではないことは確かだった。ちなみに本は触らないように付近にあった木片を使い持っていた鞄にしまった。アテネはこの事を尊に伝え電車に乗り帰宅した。スマホや本を読む気力はなく何も考えたくなかった。アテネは帰宅したが夕飯を食べず自室に籠ってしまった。母の問いかけにも応じずその日は一切部屋から出てくることはなかった。することと言えば男に対し謝罪することだけだった。その日はそのまま眠り次の日は休日だったがいつものように図書室に行かず家の付近の公園で座っていた。何もせずにその日を終えた。何を食べたかも何をしたかも覚えていない。そのくらい何も生まない日を過ごした。次の日には立ち直っていたがこれ以上戦いに赴くのは苦痛でしかなかった。最近暁中で能力者による犯罪が横行しておりエッセル学園でも生徒が能力を使い事件を起こすことが増えてきた。この事態を受けて生徒会長として制圧させなければいけないのだがもう何もしたくなかった。アテネは一先ず他の生徒会員達に任せ自分は何もせずその光景を眺めているだけだった。それ以降アテネは能力を一切使わず尊にも少しの休暇を申請し学校も休学した。母は毎日話し合いをしアテネを支え続けた。そのおかげもあってかアテネの精神は少し回復した。2週間程で学校に再び通い始めることができた。エッセル学園内では能力者による派閥争いが起こっており生徒会でも止めることができないほどに過激化していた。アテネはまず派閥の長である3人の人物を呼び出し会議を始めた。派閥の長達はそれぞれ私怨はないものの学園内で馴れ合いをするのは癪に障るという理由から争いを繰り返しているらしく目的は対してないらしい。アテネは今すぐに争いをやめるように要求したが3名は聞く耳を持たず議論も平行線をたどっていた。そこでアテネは3名に現在の学園の状況を詳細に説明した。この争いにより無関係の生徒が巻き込まれていることや校舎の損壊が激しいこと、学食も停止し一部の施設が閉鎖していることを話した。すると3名は事の重大さに気が付いたのか争いを辞めることを続々と言い出した。しかし始めたからにはしっかりと終わらせなければいけないため3名による決闘を行いこの争いを終結させて欲しいと提案した。アテネは渋々この提案を受け入れると4日後に特別試合場を設けそこの範囲内で決闘をすることとしこの話し合いは終わった。そして4日後校庭のど真ん中に設営された巨大な特別試合場で3名による決闘が行われた。決闘を行うのは伝来特攻軍の特攻隊長・分倍河原霞とフレッツェル騎士団第4代団長・大城桃香とチームシグマ統括リーダー・キュリー静香でそれ以外の増援や妨害行為は一切禁止とされた。試合会場は120m×120mの正方形で床は大理石。ルールは自分以外が戦闘不能になったら勝利、10秒以内にダウン状態から復活出来なかった場合は失格、場外に30秒以上出たら失格、殺害は禁止の5つで構成されており状況に応じて強制終了をさせる場合もある。それぞれの能力は試合開始時に開示される。分倍河原霞は帯電と硬質化、桃香は重複と修復、キュリーは分析と軌道修正。3名がリングに上がると周囲からは歓声と怒号が鳴り響いた。会場は今にも爆発寸前で観客による乱闘も起きかねなかった。アテネは生徒会室から試合の様子を見守っていた。そして試合会場が十分温まり始めた時遂に決闘が開始した。3名はまず様子を見るためにあまり動かず様子を見ていた。最初に動き出したのは意外にもキュリーだった。キュリーは分倍河原に突っ込むと分倍河原は持っていた木製バットを思い切り胸に打ち込んだ。キュリーは崩れこみ胸を抑えながら血を吐きながらフラフラと立ち上がった。分倍河原と桃香は弱っているキュリーを最初に脱落させようと同時に突っ込んだ。キュリーは懐に隠していた注射器を投げつけたが当たることはなくそのまま脱落になるかと思われたが投げつけた注射器がUターンをし分倍河原の首と桃香の背中に刺さると血を抜きポロリと落ちた。分倍河原は首を抑えキュリーを睨み付けた「てんめぇ!軌道修正か・・・!」桃香は背中をさすると剣を取り出し構えた「この勝負・・・かなり慎重にやらないといけませんわね」「にょほほほ~血は頂くよ」3人は当初この戦いはすぐに終わると思っていたが案外そうでもなさそうだとわかり慎重になり始めた。分倍河原は2人から距離を取ると再びバットを構えどちらを先に倒すかを考えた(能力無しならあたしが一番強いが・・・くそ団長の重複とがり勉の軌道修正が厄介だな・・・迂闊に突っ込めばやられちまう・・・くそ団長はいいががり勉はまだ何か持ってる気がするからな・・・今はくそ団長の体力でも削っとくか)桃香も同じくどちらを先に倒すかを考えたが他の2人とは少し違っていた(私の能力は力を重複できる・・・けどその度に腕に負荷がかかるから修復しなければいけない・・その修復時の隙を突かれても大丈夫そうな相手はあの科学者さんですが・・・それは可哀想な気もしますし・・・まずは分倍河原さんの方に行きますか)キュリーも2人のどちらを先に倒すかを考えていた(私はこの中では一番力が弱い、だが頭の良さはこの中では一番と断言していいだろう。問題は両者どちらが攻撃を食らってもマシかを考えなければいけない。先程私は胸に強烈な一撃を食らいあばらが折れている。恐らくだが分倍河原はダメだ。なら大城は良いかと言われるとそうでもない。あの持っている剣・・・本当に切れる剣だ。剣を使う者には間合いという一定の範囲があるらしいのでその間合いにさえ入らなければいいかもしれないが・・・その間合いを確かめるには自らの身体を使わなければいけない・・・しかもまだ情報も少ないし分析もまともに機能してない・・・持ってる武器も注射器3個と腰に巻いてる鋼鉄のワイヤー、あとは奥の手としてメスを4本足に忍ばせているが・・・これはまだ取っておこう・・・今はとにかく下手な交戦は避けて体力温存と行こうかね)3人の間に2秒という短い時間が過ぎ去ると分倍河原と桃香は近接戦闘を繰り広げた。分倍河原のバットと桃香の剣が尋常ではない速さと威力でぶつかり合い会場にはぶつかり合う際に発生する風が勢い良く吹き荒れた。桃香は32回目の攻撃で異変に気が付いた。何故鉄製である自分の剣で分倍河原の木製のバットが切れないのかが異様に気になり始めた「くそ団長さんよぉ!気になり始めたんじゃねぇの?何でバットが切れないのかよ!」「何故なんですか?」「バットの中に鉄の芯と大量の釘が埋め込まれてんのよぉ!」「なるほどぉ!だから切れないのですね!」「感心してる場合かよぉ!」分倍河原は硬質化を使い更にバットを硬くさせ桃香の剣を根元から思い切り砕いた「っしゃあ!どうだ!これで武器は無くなったぜ!」しかし桃香の剣の破片がポロポロと動き出すと元の形に戻り始めた「修復でいくらでも治せますのよ?」「っち!忘れてた!でもこの隙に!」分倍河原は修復されている隙にバットで一撃をくわえようと飛び上がり振りかぶると桃香は分倍河原の腹部に4回分重複させたパンチを食らわせ弾き飛ばした「ぐは!」分倍河原は寸前で手で防いだが手がかなり損傷してしまった「私が剣術だけだと思いました?剣士たるもの・・・己自身も剣にしなくてはならないのですわよ?」「やべぇ・・・まじ折れた・・・親指が・・・」親指は紫色になりあらぬ方向へ折れ曲がっていた。桃香は剣を完璧に修復した後に分倍河原の前に立つと剣を振り上げとどめを刺そうとした。その瞬間分倍河原は隠し持っていたスタンガンを自らの首に当てスイッチを入れた。すると分倍河原の身体全身に電気が流れ桃香の剣を弾き剣を経由して桃香の左肩に電気を当てることに成功した「うぐ!」「はぁ・・・はぁゲホゲホ・・・どうだこの野郎・・・!」「ふーむ・・・スタンガンってそんな機能あったっけなぁ」キュリーは2人の動きの一つ一つを深く観察し分析に使う情報を集めていった。桃香は電撃により一時的に利き手である左腕が完全に使うことができなくなり剣を右手で握らざるを得なくなった。分倍河原はバットを再び握りしめると身体に残っていた電気をバットに流し折れた親指を無理矢理戻し硬質化すると座り込んでいた桃香の頭にバットを打ち込んだ。桃香は気絶し10秒のカウントダウンが始まった。桃香は一向に動く気配はなくそのまま10秒が立ち失格となった。すぐさま医療班が桃香を回収し試合が再開された。分倍河原はキュリーが立つ方向にゆっくりと歩みだした「最後は・・・てめぇだぜ!」「あの攻撃はひどくないですか先輩」「やるからにはマジだ!」「それでも無防備な人の頭にバットを打ち込むなんて極悪非道極まりないですよ~?」「文句があるなら来な・・・」「いいですよ~」キュリーは何の構えもせず分倍河原が来るのを待った。そして分倍河原はキュリーの前に立つとバットを頭めがけてフルスイングした。しかしキュリーはそれをよけ続けて繰り出された蹴りや殴り、バットによる連続攻撃もすべて避けると避けている時に絡めた鋼鉄のワイヤーを引っ張り分倍河原の手と足を縛り上げた「っく!いつの間に!切れねぇ!」抵抗すればするほどワイヤーが食い込み分倍河原の手を擦り切れ始めた。キュリーは分倍河原を蹴るとじわじわとなぶり始めた「ほらほら!自分より弱い後輩に倒されちゃいますよ~」「がっ!っぐ!」「しっかし・・・貴方みたいなバカ見てると~イライラするんですよねぇ~。人生努力しなくてもどうにかなるとか思ってそうなその顔とその性格・・・本当に論理的じゃないし大嫌いなんですよ」「あんたには・・・関係ねぇーだろ!」「関係ありますよ~貴方はこの学校の汚点なんですよ?てかわかってないんですか?貴方この学校で浮いてるんですよ!」キュリーは思い切り蹴り上げるとメスを出し空中に投げた「あのメスを全部貴方に当てます、一つは目に当たります、もう一つは喉、もう一つは腹、最後はアキレス腱です」「・・・・・!」「貴方なんて~私にとっては解剖されるネズミ同然!さぁ死んでくださ~い」しかしその解説をしている瞬間にキュリーの負けが確定した。分倍河原はワイヤーを砕くとメスを避けキュリーの脛をバットで勝ち割った「ぎゃああ!」「ばーか!自分に夢中になりすぎだっつーの」「なんで!なんで!」「あんたの絡めたワイヤーはどこを動かしても必ず他が締め付けられるようになってた・・・だからワイヤーを硬質化させて一つの塊にしたんだよ!」「そうか・・・ワイヤーを一つの塊にすれば・・・締め付けられることもない・・・だから砕ける・・・!」「ちょっと大変だったけど・・・これで動ける!」「ふっ!メスはどうするの!まだ軌道を変えられる!」「無駄なんだよ!」分倍河原は襲い掛かるメスをバットで吹き飛ばすとキュリーの頭スレスレの場所にバットを打ち付けた「降参すれば当てないでやるよ・・・しないならこのままあんたの顔に打ち付ける!」「っくっそぉぉぉぉぉ!降参!降参!」キュリーが降参を宣言し決闘は分倍河原霞の勝利で幕を閉じた。その後派閥は残りつつも争いは無くなり衝突も一切無くなった。学園には再び平和が戻りアテネも一安心しどっと力が抜けた。アテネは再び立ち上がると更なる屋敷の捜索に乗り出した。

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