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錬金

月面。草木も芽吹かず風も吹かず静寂が流れるこの月面の大地にとある男が立っていた。名をイエス・■■■■・アルケミスト。暁の尊の力によって飛ばされ今は月面に月一回到着する配給船を襲い食料などを確保している。住処は月面調査基地で中にいた作業員や研究員たちの多くを殺害し、本当に必要な人材だけを生かして自らのために働かせている。そこに最近気になる人材がやってきた。名前は鏡カレンという研究員だ。彼女は能力者で石を金やプラチナにするなどの高度な錬金術を行うことができる。アルケミストはこの能力に目を付け自らのための武器を作らせていた。彼女は非常に従順で命令なら何でも聞き何でも実行する。そんな彼女は不治の病を患っており度々倒れては治癒能力で緩和させるなどしていたが最近は治癒も効かなくなり血を吐き寝ている時間も増え始めた。アルケミストはそんな彼女を治すために手術を行うことを命じた。内部から変えなければ彼女の容体はよくなることはないので外科医や医療班総動員で彼女の手術を行った。彼女の身体を開きアルケミストは中に手を入れありったけの治癒能力と復元能力、活性化能力を流し込んだ。4時間にも渡り流し込み一旦閉じると様子を見ることになった。2日後彼女は目を覚ました。体調は信じられないほど回復しており病気も全て消えていた。アルケミストは安堵し彼女に武器の精製を命じた。2日間寝ずに精製し続けた結果戦車の砲撃を受けても傷一つ付かない立派な刀が誕生した。試しに月の岩石を切ってみると傷一つ付かず切れていないように見えた。しかし近づいてみると綺麗に切れすぎて岩石が切られたことに気が付いていなかったのだ。アルケミストはこの出来を気に入りこの刀に月鏡と名付けた。更に月鏡の鞘も作らせるとアルケミストは腰に携え月面の奥地へと向かった。アルケミストが向かう先には不自然に角張った黒く光る縦に長い長方形の石があった。アルケミストは月面到着時からこの石に目をつけておりこの石で何かを作ろうと考え続けていた。しかしあまりにも硬く3000倍に増幅した力で殴り続けても傷一つ付かず寧ろ殴った個所から石の棘のようなものが突出し攻撃をされた。アルケミストはこの石をひどく気に入り暫く練習相手にしていた。石の前に立つと目にもとまらぬ速さで抜刀し反撃を待った。しかしいつまで経っても反撃は無く石に触れるとずるっと音を立て崩れてしまった。アルケミストは石を回収し基地に持って帰ると鏡に刀と融合させるよう命じた。石の性質を事細かく伝えると鏡は何の躊躇もなくハンマーで衝撃を加えた。当然反撃を食らい頬が少し切れたものの手を止めることはなく融合を始めた。1日経って鏡は月鏡・改を完成させた。月鏡・改は応戦時に攻撃を加えてきた相手に石の棘による反撃を与えるというものになっていた。この刀を太陽の光に当てると不敵な笑みを浮かべて地球を見ると石を拾い地球に向けて投げつけた。石は物凄いスピードで直進していき地球に衝突した。地球ではこの石によってとある田舎町が消滅した。アルケミストは高笑いをすると刀を一振りし遂に地球へ帰還することを決めた。一先ず準備を進めるために基地で作戦を練った。恐らく暁の尊以外にも味方を増やしている可能性が高く一人で太刀打ちするのは少し厳しいと考え地球側にも自らに意思に従う者を増やす必要があった。一人はいるのだがその一人も確実とは言える人材ではないため確実な人材を大量に欲しいところだった。その為地球に作業員を帰還させ部下を作らせることにし2日後配給船に作業員を乗せ帰還させた。その作業員はアルケミストが唯一味方だと思っている人物の元に向かわせこの事を報告するように伝えた。作業員は華という人物にこの事を伝えると華はすぐに手配させると1ヶ月後3人の能力者を確保した。アルケミストはこのことを察知し地球への帰還を本格的に決意した。月鏡・改と鏡を連れて地球へ帰還するために配給船に乗り込むと月に別れを告げ月を去っていった。配給船内では地球での動きを考えながらうたた寝をしていた。2時間後地球へ着くと配給船のドアをこじ開け鏡と共に暁へと向かった。しかしこの動きを察知していた尊は国際宇宙局に連絡をしており作業員達に扮した能力者達に拘束するよう命じた。4人の能力者は手から鎖や茨、有刺鉄線更に地面を硬化させ行く手を封じた。しかしこんなことは想定していたため身体を煙のようにしてかいくぐり月鏡・改で切り付け死亡させた。アルケミストは鏡の手を引くと車を奪い空港へと向かった。国際宇宙局のスタッフはすぐさま追跡を始め車を追いかけ始めた。アルケミストは車から小型の毒蛇を発生させると追跡するスタッフ達を攻撃し次々に撃破していった。スタッフを振り切り空港に着くと飛び立ちそうな飛行機からランダムに乗客を2人選ぶと自分達と入れ替え飛行機に乗り飛び立っていった。しかしその飛行機は尊側が用意したトラップで中には人形しかいなかった。乗った瞬間ハメられたことに気が付いたが決して動じることはなかった。飛行機は上昇を始め逃走する経路を完全に断たれ始めた。CAに扮した能力者がアルケミストと鏡に手錠を付けると意外にも大人しく応じた。CAは不気味に思い到着までずっと監視し続けていたが特に変わった様子がなくこちら側が提供した食事も何も疑うこともなく食べたりと予想外の動きを見せており困惑していた。そして4時間後ケルニカ地方のコーン空港に着き2人をとある場所へと輸送した。車で一時間後古い洋館だった。中に入るとそこには華がいた。華は2人を座らせると背後にいた警備員を高質化させた花びらで殺害すると2人に付いていた手錠を外した。華は2人にローズティーを出すとしばらく休憩した。その後尊の館への経路を伝え3人でヘリコプターへと乗り込んだ。華はアルケミストの帰還を喜ぶと共に鏡に付いた傷を癒し暁への到着を待った。華は尊への恨みつらみを話しながら殺意を高めアルケミストもそれを笑い刀の掃除を始めた。鏡は移動時間に疲れ眠った。途中休憩を挟みつつ14時間のフライトを終え遂に暁の上空に到着した。警視庁のヘリポートに着陸させ尊の館がある方向を見ると途轍もないオーラを感じた「尊・・・俺が来たのがわかったか!」尊も館の窓から降りてきたヘリコプターを睨むとプロペラがぺしゃんこにへし折れた「尊さんの力ね・・・相変わらず愛のない攻撃」「言ってやるな華」尊は窓を開けるとヘリコプターに向けワープしアルケミストの前に突然現れると光る剣を突き刺そうとした。しかしそれを鏡が盾となり守った。鏡は腹から血を流しアルケミストの方を見て何も発さずそのまま死亡した「遂に一般人を殺したかぁ!尊ぉ!」「これは・・・っく!」「尊さん・・・変わらないわね」「華!どうして!」「どうしてもなにもないわよ・・・私は貴方を殺すためにアルケミスト様に付いたのよ」「・・・・・・」「ははははは!尊!さぁ!この俺と!この国を取り合おうぜ!」「・・・・いいだろう」アルケミストは右手を鬣の燃える獅子に変化させ尊に殴りかかった。尊も水の膜を作り防御した。それに気を取られている間に華が背後から花びらで作ったナイフを刺そうとしたがそれを濃い煙が防いだ「大丈夫ですか!尊さん!」「中目君は華をお願い!」中目は華を蹴り飛ばすと手にした拳銃を容赦なく発砲した。華は花びらの盾で防ぎ防いだ花を中目に向けて放った「貴方に用はないのよ」「こっちは用があるんだよ!」中目は煙を噴出させ視界を奪おうとしたが華は既に目を花で覆っておりそれを防いだ。一方尊とアルケミストはお互い激しい攻防を繰り返していた。その攻防はまさに天地創造を彷彿とさせるようなもので到底理解することは出来なかった「尊!お前いつまで守ってるんだ?」「・・・・・!」「何か喋ろうぜ!」「お前はここで死ぬんだよ」「馬鹿が!死ぬのはお前だよ!」攻め続けるアルケミストの後ろから光の矢が無数に背中を狙い襲い掛かってきた「なんだ?」「貴方がアルケミストですね!排除しますの!」アテネは翼をはためかせアルケミストが飛ばす蒼い炎をかわしながら光の矢を放ち続けた。中目は華の対応に追われておりかなり劣勢だった。何せ花びらが銃弾と煙を弾くため攻撃のしようがないのだ。更に防御の際使用した花びらが攻撃用にも転じるため迂闊に攻撃も出来ず何も出来ずにいたのだ。そしてアルケミストは大きく跳躍すると勢い良く落ち大きく煙を巻き起こすとそのまま逃走してしまった。華と鏡も消えており中目とアテネは追おうとしたが尊はそれを止め一旦館に来るように言った。3人は館に着くとまずは中目の傷を癒しアルケミストと華について話を始めた「華は・・・私の妻なんだ」

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