憑依された妹
あ、久しぶりの更新です。
最近、ストレスで夢を見なかったもので……。
じゃ、今回の記録をお楽しみください。
朝起きて、とんでもなく眠かったから二度寝した。
「ほら、早く起きて!」
その一言で目が覚めた。目の前にいるのは妹だった。なんだよ、話し相手なら後にしてくれ。今はとても眠……うおっ!?
小さな体にも関わらず、布団を軽々とめくりあげる。
「そんなんだから妹がだらしなくなるのよ!」
あれ、言葉遣いがいつもと違う。えっと、どちら様でしょうか?
「ちょっと、あなたの妹の体を借りてるわ」
「はい?」
「今、住むとこに困っててね。しばらく、たまに妹に憑依する形で泊まらせてもらうことにしたの」
つまり、住むとこがない幽霊さんか何かですか。別に俺は構わないですよ。
「うわっ、汚い。これでどうやって勉強するつもりなの?」
俺の机を指差して言う。確かに、右端に資料を寄せているだけではきれいとは言えないな。
隣の部屋に移動すると、母が寝転がってテレビを視ている。あ、今日は休日ですか。ゆっくり休んでくださ……。
「あんたがだらしないから子供までだらしなくなるんじゃない!」
まあ確かに。そして、いきなりしっかり者になった妹に困惑の表情を浮かべる母。
ついでに言うが、妹は家族で一番の怠け者で、部屋はバッチイ状態。言ってしまえば「まるちゃん」以下である。おっと、プライバシーの権利に反しただろうか。
「キッチン汚っ!」
そう言って食器洗いを開始。その後も部屋から何からすべて掃除してしまった。
体がだらしない妹なので、かなりの違和感だ。だが、妹より何倍もいい!
たしか、憑依しているものの名前は、カタカナ三文字で、「ヤマグチ」だったような「ヤママカ」だったような……。
あ、思いっきり忘れた。
このあと、机の上を掃除しようと思った。