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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

呪いの箪笥

箪笥を祓った拝み屋

作者: コロン

痛みの描写があるホラーなので、苦手な方はお避け下さい。



夏のホラー2023「帰り道」の参加作品である「拾った箪笥」。そしてその前編に当たる「呪いの箪笥が出来るまで」の、その先の話になります。


こちらだけでも楽しめます。


もしまだどちらもお読みでなければそちらを先にお読み下さると色々繋がると思います。

全編になると少しボリュームが多くなります。


「呪いの箪笥が出来るまで」はこちらから

https://ncode.syosetu.com/n0781ik/

 あちらこちらから水蒸気が上がり、焦げ臭さが充満する火災後の現場。

 辛うじて焼け残った家の骨組みは真っ黒に煤け、消火活動で使われた大量の水がポタポタと滴り落ちていた。


 通報からすぐ現場に到着したはずなのに、到着した時点で手の施しようがないほど建物は炎に包まれ燃え上がっていた。

 消火というより、周りの建物への延焼を防ぐので精一杯だった。




 名の通った拝み屋が住んでいたと聞くその建物で、拝み屋のお婆さんが逃げ遅れて焼死した。


 高温で一気に焼かれたのだろう。遺体はまだ生きているのかと見間違えるほど、綺麗に人の型を保ち炭化していた。

 大きく口を開け正座したまま黒焦げたその遺体は、虚空を見つめ、小さな箪笥を抱えていた。

 ほとんど全てが燃え尽きている現場で、何故かこの箪笥だけ無事だったのだ。


 不思議な事もあるもんだ…故人の思い出の箪笥なのかもしれない。きちんと家族に渡さないと。

 拝み屋の遺体に一度手を合わせてからそっと箪笥を引き取り、家の外に出る。



 ところどころ煤けただけで、綺麗な状態の7段の引き出しがある小さな箪笥。

 なんの気もなしに1番上の引き出しを開けると、中から小さな包み紙が出てきた。

 引き出しからそれを取り出し、包みの中を見ようと古い乾びた紙の端をつまむ。

 カリカリと乾いた音を立てるその紙を開こうとしたその時、ギギギ…と家が軋む音がした。


「逃げろ!」誰かが叫ぶ声と同時に、ガラガラと大きな音をたてて家が崩れ落ちた。

 危なかった。先程いた場所はもうもうと湯気立っている。

 あの場を離れるのがあと少し遅ければ…


 拝み屋の遺体と同じように潰されていただろう。


「つ…」

 不意に額に痛みを感じた。

 痛みに手を当てると、ぬるりとした感触。数本の髪の毛と共に手にはべとりと血がついていた。

 家が崩れた時、飛んできた破片が当たったのだろう。

 これは箪笥どころではないと、血の付いたその手のまま一旦包みを引き出しに戻す。

 手当てのために車に戻ろうと振り返ると、先程までいなかったはずの老婆がそこに立っていた。


 まだ現場に入ってはいけないと注意しようとした時、老婆が歯の無い口でニタリと笑い、頭を下げた。


 ゾクリ。


 体温が奪われる感覚。何かが自分のカラダに触れた気がした。老婆から目が離せない。体がズルズルと重くなっていく…


「ダメですよ!危ないので入らないでください!」


 突然聞こえた同僚のその声に我に返る。

 見ると同僚のさかいが、中年の男性を静止していた。

 男性は堺の静止を振り払いながら叫ぶ「ここの関係者なんだ!箪笥が!箪笥があるはずなんです!それを取りに来ただけなんです!それがないと息子が死ぬ!早くしないと!婆さん!こんな事になってすまない!…本当に…すまない…」


 ガクリと肩を落とす男性が、ハッと何かに気づいたようにこちらを向いた。男性は私が持っている箪笥と、額の怪我を見て愕然として言った。


「…貢い…だのか…?」


 突然そう言われ意味がわからない。

「貢いだ?なんのことですか?ここは立ち入り禁止です。危ないから下がって下さい」


「その箪笥、開けた…のか?1番上の引き出し…。その手……血と髪を…」


「ああ。そうですが…。とにかくここを「…一週間後に死にますよ」


 男性が絞り出すように言う。


「は?」


「あなたが抱えてるその箪笥、呪いの箪笥なんです。……何か見ましたか?」


 そう言われて先程見た老婆の事を思い出す。

「ああ、そういえばさっきそこに…」

 いたはずの老婆は忽然と消えていた。

「あれ?」


「本当に1週間後に死ぬぞ…。嘘だと思うなら○○病院に電話して下さい。息子は…歯まで貢いでしまった。残りは耳と目と…」

 男性はそこまで言うとブルブルと頭を横に振った。

「婆さんがこんな事になったのなら…呪いは続いているはずなんだ!ここまであっという間だ。時間がないんだ!それは息子の箪笥です!早く箪笥を返してください!」

 男性が渡せとばかりに両手を伸ばす。




「イヤダ…ワタサナイ…」




 どうしてかわからないがそんな言葉が口から出た。

飯田いいださん?」

 驚いた堺が俺の肩を叩いた拍子にハッとする。頭にモヤがかかり、カラダが言う事を聞かない気がする。


 そんな俺の姿を見た男性が、ポケットからお守りを出して俺に握らせた。

「気休めにしかならないかもしれない。でも、今ならあなたも間に合うはずです。とにかく箪笥をこちらに渡してください」


 そのお守りを手にすると、先程まで頭の中にあったモヤが晴れた気がした。


「どういう事か詳しく教えて下さい」話を聞きたい、聞かなくてはと思った。


「話は車の中でします。とにかく急いで乗ってください」







 男性は「岩谷いわたに」と名乗った。

 岩谷さんの息子さんがこの箪笥を拾ったのが始まりだと言う。



「信じられないだろうし、馬鹿な事言ってると思ってくれて構わない。

 それは呪いの箪笥なんです。7段あるのは、そこに順番に体の一部を貢いでいくから。上から、髪と血、爪、歯、耳、目、指。最後は命を貢ぐ事になる。その箪笥を拾った息子は自分で爪を剥ぎ、歯を抜き、血塗れで奇声をあげていた。だから拝み屋の婆さんを頼って祓ってもらった。祓ってもらえたと思ったんだ」


 そこまで話すと岩谷さんは顔を歪めた。自身を落ち着かせるように何度も大きく息を吸って呼吸を整えてから話を続けた。


「息子はどうやってその箪笥を手に入れたか覚えてないと言う。それで息子がおかしくなったその日の行動を調べました。普通に大学へ行き、普通にバイトに行きその帰りにラーメン屋でラーメンを食べた。そこまでは思い出せていた。ならばその後だと。

 私はラーメン屋から息子のアパートまで歩いてみました。アパートに向かう途中に公園があって…気になり調べてみたら、少し前にその公園で解体屋の作業員の首吊りがあったと。

 そしてその遺体は髪や爪、歯も目も無いため事件性を疑い捜査したが、結局は作業員が自分でやった事で「自殺」と判断されたらしいです」


 俺は息を飲んだ。

「まさか俺もそうなるのか?嘘だろう?」

 俺の問いかけには答えずに、岩谷さんは続ける。

「今は便利で…自殺した作業員のこともあっという間にわかりました。「矢橋やはし」と言うその作業員はS市で解体作業を請け負う会社に勤めていました。矢橋の同僚のSNSによると矢橋は、あるお屋敷の解体の最中に忽然と姿を消したらしい。そうして一週間後、あの公園で見つかったんです。これを…」

 そう言って岩谷さんは矢橋とその同僚が並んで撮った写真と「戦利品!」と書かれたSNSの写真を見せてくれた。そこにはこの箪笥が写っていた。


「矢橋が解体するお屋敷から盗んだのでしょう。大人しく眠っていたはずの呪いを起こしたのは矢橋です。どうなるかわかりませんが…これからそのお屋敷に行きます」







 。。。

 二カ月前。




「悪いが予定が一杯で人が足りないのはうちも同じなんだ。本当に悪いな」


 またか。


「その日はお得意先に行かなきゃでな、絶対に断れないんだ。悪いが他をあたってくれ」


 もう5件目だぞ?


「呪われた御屋敷の解体作業を引き受けるなんてどうかしてる。うちは関わる事はごめんだね。お前もこの業界に長く居れば一つや二つの「本物の噂」に出会ってきただろう?アレは本物の噂だ。こんな話をしなきゃいけないのも迷惑なんだ。長い付き合いのよしみで…忠告だけはしておく。悪い事は言わない。あれはやめておけ」





 あるお屋敷を解体するにあたり、人手が足りないからと、古い付き合いの同業者に協力を打診するもことごとく断られた。


 理由は「噂」だ。


「クソッ。たかが噂でこんな美味しい仕事を請け負わないなんて馬鹿げてる」

 俺は事務所にあったゴミ箱を蹴飛ばした。


 その噂というのが「あのお屋敷に関われば確実に死ぬ」というものだった。



 屋敷はもともとは代々続く豪農だった。屋敷には大勢の人が働き、賑わいを見せていたが、ある日ぱったりと途絶えたらしい。そして長きに渡りそのまま放置されていたが、30年ほど前にとある会社が解体を引き受けた。

 しかしいざ屋敷を壊すとなったその前に、立て続けに人が死に会社が潰れたらしい。

 そしてその時死んだ社員の怨念だの、豪農の怨念だの言われて今に至っている。

 どうせ噂に尾鰭が付いて大袈裟になっているだけだろう。


 もともと経営が傾いていた時に請け負った仕事が、お屋敷の解体だったのだろう。

 たまたまと、偶然が重なって、さも本当の噂っぽくなっただけだ。


 今、うちの会社は飛ぶ鳥も落とす勢いがある。あちこちから仕事が舞い込み、評判も上々。その波に乗るように舞い込んできたお屋敷の解体依頼。

 大きなお屋敷の解体である事と「噂」のせいで解体を引き受けてくれる業者がいないからとの理由で、相場の4倍の金額を提示された。




「しゃーねーな…」

 俺は携帯を取り出して()鹿()に電話した。


「おう、親父。何?」

「親父じゃねーだろ、社長と呼べと言ってるだろが」


 まったく。あの女の血ぃ引くだけあって頭が悪い。

「お前、友達何人か集めろや。日当5万で仕事させろ」

「え!日当5万?俺も貰えんの?」

「ああ?……ああ、お前にもやるわ」


「現場どこよ?」


 今までの同業者の対応からして…場所はまだ言わねぇ方がいいと思った。

「………その日になればわかるだろが。とにかく人を集めておけ」



 くそガキが。

 元妻が、会社で馬鹿むすこを雇うってのを離婚条件に入れてきやがったから、仕方なく使ってやってんだ。

 すぐに金、金言いやがる元妻おまえが嫌で他の女に手を出したんだろが。


「若い女に子どもが出来たらそっちを選ぶのが当たり前だっつーの」





 。。。



「ここか…」


 息子を呪った大元の屋敷は、解体されずに古びたまま佇んでいた。


 矢橋の友人のSNSによると…矢橋がいなくなった後、解体業者は夜逃げしてしまったらしい。給料が払われなかったと怒っていた。

 矢橋は行方不明から1週間後、あの公園で死んでいる。

 そして矢橋が死んだ後から、その友人のSNSも更新がストップしたまま。

 その友人もすでにこの世にはいないのかもしれない。


 

 息子が箪笥を拾って4日目。

 考えたくないが…息子の耳は……。明日は…

 いや、今日中になんとかすればまだ間に合うかもしれない。

 日が沈む前になんとかしなければ。



「蔵…か?」


 昔からこの世のモノでない何かの気配を感じていた。

 その碌でもない体質が初めて役に立ったと思った。


 蔵はとても立派なもので、入り口の扉は黒い鋳鉄の装飾がされていた。

 その扉を開けると、防犯のためかもう一枚鉄の格子の扉がある二重扉だった。


「今の時代からしたら…この扉はまるで牢獄だな…」


 しかし鍵はかかっておらず、そのまま開ける事が出来た。


 ひんやりとした蔵の空気。

 一歩中に足を入れると、カビた土のような匂いが鼻をついた。



「…?」


 何か…音?


 …


 ギイ…ギイ…


 ギイ…ギイ…


 ダンッ!!


 ギイ…ギイ…


 ギイ…ギイ…


 ダンッ!!


 蔵に入った時から繰り返し聞こえるこの音。音がする方へ目を向ける。


 ダンッ!!


 ギイ…ギイ…


 ギイ…ギイ…


 この世の音ではない。

 何故なら…


「岩谷さん。この音なんですかね?」

 飯田さんに声を掛けられて私は驚いた。飯田さんには聞こえるのか?


「堺さんは聞こえますか?」

「え?音?……いいえ?てか気味が悪いほど静まり返ってるなと思っていました」

「堺?この音聞こえないのか?」

「……?音…なんて聞こえないです」


「飯田さん。あなたはその箪笥と縁が出来ているから聞こえるんでしょう。

 私にも聞こえています。この音はこの世のものではありません。

 そして私には…視えるんです。

 2階のあの端にある柱のところで…首に縄をかけた女がさっきから何度も繰り返し飛び降りているのが。

 顔中血まみれの女が嗤いながら何度も飛び降りているんです。そしてしばらくそこにぶら下がっている。

 繰り返し聞こえるのは…女が飛び降りた瞬間の音と、縄が柱に擦れる音です」


 ダンッ!!


 ギイ…ギイ…


 ギイ…ギイ…


 老婆のような女。

 伸び放題でところどころ抜け落ちた頭髪。嗤う口元に歯はない。

 血で黒く染まった指はあちこちあらぬ方向を向いていて、目があるはずのところにはぽっかりと穴が開いている。


 あの女が呪いの元。女が飛び降りているうちは呪いは続くのだろう。


「あれを…」


 止めるなんて出来ない。

 私は「拝み屋」でもなんでもない。下手したら婆さんと同じ道を辿る事になるだろう。


 それでも…息子を助けたい…


「二人はここで少し待っていてもらえますか?何かあればすぐに蔵の外に出て下さい」


 私は持って来た箪笥と共に、二階に上がることにした。

 ゆっくりと梯子を上る。

 その間も女は飛び降りをやめない。


 2階は、ガラクタが置かれた部屋だった。

 その隅にホコリがない一画がある。たぶんそこに箪笥があったのだろう。


 ダンッ!!


 ギイ…ギイ…


 私はそっとそこに箪笥を戻した。


 ダンッ!!


 ギイ…ギイ…


 音は消える事はなかった。


 ダンッ!!


 ギイ…ギイ…


 どうすれば呪いは解けるのか。

 箪笥を返すだけじゃダメなのか。

 息子は…女と同じような姿でこの世を去る事になるのか。


 ダンッ!!


 ギイ…ギイ…


 あの女は…


「そこまで何かを憎んでいたんだな…」


 物事には必ず前後がある。

 あの女にも何か理由があったのだろう。


 ダンッ!!


 ギイ…ギイ…


 ダンッ!!


 ギイ…ギイ…


 女は飛び降り続けている。

「可哀想だな…」

 女に感情が引っ張られている。この状態は良くないと思うがどうにもならなかった。

 ふと先程置いた箪笥に目を向けると、その箪笥の奥に何かあるのが見えた。


「包み…?」

 他のガラクタとは違い、隠すようにそっと置かれたそれを取ろうと手を伸ばした時、さっきまで聞こえていた音が聞こえない事に気づく。


 女が背後にいる。


 ぞくり。


 あの女に背後から覗かれているのがわかる。

 女の髪が私の肩に落ちるのを感じた。



 ハァ…



 耳元で女の息遣いが聞こえる。


 伸ばした手を引っ込めようにも緊張で体が動かない。

 すると私の手をなぞるように女の手が伸びてきて、包みを持ち上げた。


 女は大事そうにそれを抱いた。



 ねん…ねん………



 ねんねん…ころり……


 ねん…ころり………




「子守り唄?……それは…子どもか?」


 私にしか見えない女の姿。

 女が赤子を抱いてあやしている。


 女の残留思念?


 ねんねんころり…ねんころり…



 愛おしそうに包みを抱く女。




 呪いの元は箪笥ではく、子どもを思う気持ちではないか。

 今、私がここにいるのも息子のためだ。女の気持ちはよくわかる。

 この2つはセットでないと呪いは解けない。そう感じた。

 死んでも尚、繰り返し飛び降り続ける女。

 墓もなくガラクタと共に放置された子ども。


 もし、自分なら。

 もし、これが息子なら…


「…この庭で、箪笥と子どもを一緒に燃やしてやろうか?このままここにいるわけにもいかないだろう?子どもも…あんたも…そのままじゃ可哀想だ」


 そう思った。

 女と子どもが可哀想だった。


「カワイソウ?……」

 小さくそう呟く声が聞こえ唄が止んだ。



 女の姿も見えなくなっていた。


「今しかない」


 私は下で待つ二人に事情を話し、ここで箪笥と包みを燃やす事にした。


 蔵の外に出ると、日はかなり傾いていた。急がないとすぐにここは闇に落ちるだろう。


「急ぎましょう」

 小枝などを集め、その上に箪笥と包みを乗せた。

 準備する間、飯田さんはずっとソワソワして時折泣き出していた。

 血と髪を貢いだ事で、女と感情がリンクしているのかもしれない。


「着けます」

 小枝に火を着けるとチリチリと音を立てて箪笥が燃え出す。

 箪笥から出た炎が、そっと手を伸ばすように包みを燃やした。

 あの火災で燃え残った箪笥は、包みと共にあっけなく灰と化した。


 火が消えると辺りは静寂に包まれた。


 落ち着きを取り戻した飯田さんが、庭に咲いていた緋い百日紅さるすべりの花を一枝折り灰の上に乗せる。

 3人で手を合わせ、子どもと女の成仏を祈った。



「これでもう大丈夫と思っていいんでしょうか…」

 不安そうに飯田さんが聞いてくる。

「そう思いたいですが…。さっき病院に電話したら…しきりに耳鳴りを訴えていた息子は落ち着いて寝ているそうです。……薬のせいもあると思うのでなんとも言えません」





 ただ、繰り返し聞こえていた音も、子守り唄も…今は聞こえなかった。
















拙い文章、最後までお読み下さりありがとうございました。





今回の作品では「音」「オノマトペ」を意識しています。

ホラ、あの語り部もそうでしょう?




「怖いなー怖いなーって思っていたらね、バンっ!って音がした後にズル…ズル…って音が聞こえてきてね、怖いなー怖いなーって。今度はねペタペタペタペタって子どもが走るような音がするんですよ。その音は何かなー?って耳をすますとまだ聞こえるんですよズル…ズル…ペタペタペタペタ…ズル…ズル…ペタペタ…」



ね?


おわかりいただけただろうか。


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― 新着の感想 ―
両腕で抱えられるほどの小さな箪笥は小抽斗といって馴染みがありますが、七段もあるとなるとかなり歴史があるだろうし、もしかしたら豪華に桐で作ってあるのかも、などと想像したりしていましたが、 そこに上から順…
[良い点] ホラーらしいアイテムと、五感に訴える感じが秀逸ですね。 そしてその表面的な怖さだけでなく、シリーズを通して読むとその経緯が明かされ、説明しすぎることなく納得感も得られるという構成は上手いな…
[良い点] 冒頭から恐ろしく、ただ、それにしっかり向き合いながら解決しようとするところに引き込まれ、あっという間に読み進みました。 箪笥と、それをめぐる子を想う親の心。途中に何度もゾクリとする場面が…
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