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部活が終わった和人は自宅に帰らず、そのまま匠の家にやってきていた。
大遅刻はしてしまったが何とかベンチ入りは出来たらしい。
学校に着いたら鬼羅は和人に素直に身体を返してくれたようで、一瞬自分が何故学校の部室にいるのかと
訳が分からなかった。
「ホンマに悪かったな。もう少しで部活を無断欠席させてしまうところやった。一応、鬼羅も俺のこと心配してくれてたみたいや」
「鬼羅が君の身体を勝手に使ったことを注意しておいたから……」
「あんまり反省してるようには見えんかったけどな」
「本人が言うことには、自分と君の気持ちが一致したから入れ替われたって言ってて」
「あー。どうやろ……?匠の心配はしてたけど、ちょーっとだけ好奇心もあったかもしれん。匠がどうやって戦うんか、とか……神田はうまく結界を作れたんかなー、とか」
ぼんやりと思っていたことを口にした和人に二人はため息をついた。
「綺羅だけ怒ることも出来へんやんか……」
「あ、神田は?ちゃんと結界作れたんか?気ィ着いたら店の真ん前に立ってて、よく分らんままで入ってきてもうたんやけど」
能天気な質問をする和人に、政信は小さな怒りを覚えた。
「あのね、和人くん。……君に入り込んでいる綺羅という鬼は、結界が張られていたから店に入ることができなかったんだよ。だから君に身体を返した。君は異形じゃなくて人間だから何の苦も無く入店できた。わかるかな?」
「あ、そうなんですか?ずっとそれが分らんかったんです」
匠も和人に怒りを感じた。
「で?これからどうすんねん?今回は何とかギリギリでベンチ入りできたけど、またちょっとしたことで鬼羅と入れ替わってしまったら?試合中はゲームに集中してるから大丈夫やと思う。でもな?もしかしたら試合前に鬼羅に身体を取られてしもたらどうすんねん?気が付いたら試合終了後に戻ることも可能性としてはあり得る。もっとちゃんと考えなあかんと俺は思うねん?」
感情を抑えて匠は問いかけた。
「あ、そっか。身体が返って来ぇへんこともあるんや……。今回は偶々運が良かっただけなんやな。神田の結界に感謝?」
和人は匠の心情をくみ取らず、鬼羅と同じようにお気楽な考えをそのまま口にした。
「お前ホンマに堀川高校の生徒なんか?こんなにアホやったか?たしか俺よりも成績は良かったはず……。勉強できるのに頭の使い方がめちゃ悪いんか?」
顔の筋肉が不自然に痙攣する。
「あー……そうかも?」
言いながら和人は明るい顔で自分の頭を搔いている。
「うん。アホやったな……」
匠と政信は項垂れた。
読んで読んで下さった貴方、ありがとうございました。
ここで昔の自分が書いて途中で力尽きました。
今の私にこの後の展開を続けてかけるのか、全くわからないので、取り敢えず終わらせておこうと思います。
他にもだらだらと設定や登場人物を考えるだけ考えて、そのまま放置しているものがあるので整理していこうと思います。




