人生初クエスト的なやつ 7
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「はあー!」
エリナとキングゴブリンの戦いが激しく続いている。エリナは無傷でキングゴブリンの体にはところどころ切られた痕がある。エリナが素早く移動してキングゴブリンに切りかかり、それをキングゴブリンが棍棒で受け止めたりと攻防は激しさを増している。
お互いの体の状態を見たらエリナの方が優勢であるようにも見えるがどんなにたくさん切られてもキングゴブリンは無傷のように立っているので実際は良い勝負になっている。
ジャンプして空中攻撃をするも棍棒で受け止められてしまい、エリナは地面に着地して少し疲れたように言葉を漏らす。
「なかなか手ごわいですね。ですが負けません!」
地面に右膝を付いた状態から絶対に負けないという気持ちで立ち上がり、キングゴブリンに走り出そうとするとエリナの後ろからもの凄い速さで何かが横を通り抜けていった。
それは草むらに飛ばされたタクミだった。
「お前の相手は一人だけじゃないぜ! この俺の存在も忘れてもらっちゃ困るよ!」
タクミの顔つきは先ほどとは全く違って戦いに勝つという真剣な顔に変わっていた。
キングゴブリンは走ってきたタクミに棍棒を振り下ろすもタクミはそれを華麗にジャンプをして避け、棍棒の上に着地して棍棒をつたってキングゴブリンの顔に近づいていき、キングゴブリンの顔面に左ストレートをあびせた。その左ストレートは先ほどのとは全く違いキングゴブリンの大きい巨体を地面に倒した。
エリナはその光景を呆然と見ており、タクミはあんなにも強い人なんだと思い自分とは違う人だと感じていた。この人なら世界を変えられるかもしれないそんなやわなことも考えながらも彼ばかりに戦わせるわけにはいかないと頭に被っていたフードを取って気合を入れる。フードの中からキレイな金髪が出てきて太陽の光で照らされ、まるで宝石のように輝いている。気合を入れなおしてキングゴブリンのもとへと走って行く。




