人生初クエスト的なやつ 3
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エリナと歩き始めて10分ほどが経ってこの町に出入りするための大きな門を抜けて町の外へと出て目的地へと歩いていた。
門の外の景色はRPGなどでよく見る真ん中にレンガで道があり、周りは木や草が生えている感じの風景だった。
ゴブリンが襲撃してくるという目的地はここから歩いて30分ほどのところにあるらしい。その近くに間違いなくゴブリンの巣があるのだろう。
(しかしゴブリンというのは雑魚キャラ扱いだが本当に大丈夫なのだろうか? ゴブリンを討伐する有名なラノベでを見てしまったから少しトラウマなのだが。)
少しの不安もありながらも真ん中の道を歩き続けている。
二人で歩くのに無言は退屈なのでたわいもない雑談をしたりしていた。
「エリナはなんでフードなんて被っているんだ? 日焼け対策か?」
「申し訳ありません。その理由についてはまだお話ができないです。あ、日焼け対策という訳ではないですからね」
会った時からずっと気になっていたエリナがなぜフードを被っているのかについて聞いてみるも申し訳なさそうに今は理由があって話せないと言われたのでこれ以上深堀をせずに他の話題に切り替える。
「そういえば、ゴブリンの巣というのはどんなもんなのだろうな」
「そうですね。ゴブリンがたくさんいるのは確かだと思います」
「巣って言っているからそうでしょうね」
「あ……。すみません。そうでしたね」
ゴブリンの巣はどんなものかということにたくさんいると答えたエリナに当たり前でしょという返事をするとエリナは顔を赤らめ恥ずかしそうに俯いた。
(くそ、天然キャラか。可愛いじゃないか。しかもキャラを作っているのではなく本物の天然だ。やりやがる。)
エリナが天然差を発揮しながらも目的地へと進んでいくのだった。
進んでいく道中にはこれといったことは起きず普通に会話を楽しんでいたらすぐに目的地に着いた。
目的地は普通の道にその周りには木や草が生い茂っている今まで通ってきた道と全く変わらに風景だった。
「何もありませんね」
「そうだな」
そんな風景を見ながら俺とエリナは呆然としていた。
「本当にここで合っているのか? 普通ならここら辺に隠し通路的なのが合ってそこから出てくるみたいな展開が定番ではないのか」
「そういうものなのでしょうか。と、とりあえずどこかに隠れてゴブリンが出てくるのを待っているのはどうでしょうか? ゴブリンにここにいると知られてしまったら大変なことになるかもしれません」
「それもそうだな。しかしこの付近に身を潜められる所なんてあるのか?」
身を潜めることができる所を探しながら周りを見渡すも特に隠れることができる所は無さそうだ。
「ではあそこに隠れるのはどうでしょうか?」
エリナは南の斜め上の方に指を指しながら提案してきた。
その指の先には特に変わらない風景が写っていたのだがその更に奥の方に目をやると少し坂道になっており、その坂の上には大きい岩がある。
「よく見つけたな。あそこの岩陰ならこちらの様子も見えるし上手く隠れることができるかもしれないな」
「ではあちらの岩陰でゴブリンが出てくるまで身を潜めるとしましょう」
本当にゴブリンなんて出るのかという疑問を持ちながらもタクミとエリナは南の少し坂となっている所を登ってその先にある岩陰に身を潜めることにした。




