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今の大学生活~異世界へ!  作者: 光原石
1/15

序章的なやつ

本日から連載してみます。

 始まり


 1


 3月30日のとある日常


「あーあ、客いなくて暇だなあー」


 週5で入っているスーパーのアルバイトのレジ業務を行いながら呟く。


 俺は今年の4月から大学4年生にどこにでもいるごく普通の大学生だ。

 大きい夢ややりたいことは特になく何となく21年間生きてきた。(ちなみに彼女は現在いない)

 何となく生きてきた状況は今も絶賛継続中である。


 今は春休みであり、現在の生活はというと朝に大学に部活をしに行き、昼に家に帰ってきて夕方からはアルバイトに行くという生活をしている。


 現在も中学から続けている陸上競技を現在も続けており、大学の陸上競技部に所属している。

 専門種目は走り幅跳びを行っており、記録は6m60cmである。


 しかし全国的な大学では6m代は大した記録ではなく、7mという記録が全国の平均的な記録だと言える。


 所属しているチームでも7m代を跳ぶ選手ばかりであり、地区で強いチームに所属したため俺はチームのドベにいる。

 7m跳ぶという目標は高校からの目標であり、今年最後の1年で何とかして跳びたいという気持ちはあるのだが4年生にもなってなぜ部活動を行っているのかという気持ちが出てきて1年生の時のような「バリバリ頑張るぞ!」という気持ちは無くなってきていた。


 このように気持ちが腐りながらも最後の1年、残り7カ月という期間を何となく陸上をやっている。


 部活動と並行してスーパーマーケットでアルバイトを3年近く行っている。仕事内容はスーパーのレジ業務を行っている。(たまにカート回収をしたり、カゴを集めたり、商品の補充、前出しを行っている)

 最初は商品を通すのももの凄く遅かったが今は店で5本の指に入るくらいの早さにまで到達した。(ちなみに1分間で商品をどれだけ通せるかというのが計られており、最初は20点もいかず、30点を超えると見習い卒業である。今は40点くらいまで到達した。もの凄く早い人だと50点を超える人もいる。)


 2


 話は冒頭の続きに戻る。


 いつも通りのアルバイトを終えて家に帰る。

 ご飯を食べ、風呂に入り、部屋で男性アイドルの歌を聞きながらストレッチをしつつ、アプリゲームをやっていた。


「はあ~。一瞬で日常が終わっていく。なんも楽しくないなあ~。部活なんでやっているんだろう。部活の時間めっちゃ無駄だなあ。でも最後の1年だからやりきりたいなあ」


 アプリゲームをやりながら日常生活の不満が漏れてきている。


「あーあ印税で暮らしたいな! 年商1億超えたいな!」


 こんな不満が毎日のように言いながらまたいつもの日常が終わっていく。


 3


 次の日朝6時に起床して7時10分の電車に乗っていつも通りに学校へと向かい同じ日常が続いていく。

 今日は7時5分に最寄り駅に着き、いつもより2、3分早く着いた。


「少し早く着いたな」


 早く着いてもいつもと変わらず同じところに並び、お茶を飲み、アプリゲームをログインしていたら電車が到着した。

 電車に乗って定位置に立つ。(ちなみに電車の定位置は一番前の車両の1番後ろの扉から入っている。車両の1両目と2両目の繋ぎ目の近くが定位置である。この車両は両端に椅子があるタイプの車両で基本は座っていることが多いのだがたまに席が空いているとラッキーと思い座っている。しかし椅子が優先席であるのは少し痛いが。ご年配の方や体調が悪い人がいたら席を譲るのだが……本当に譲るつもりはあるからな! 来ないだけであるからな! 本当だからな!)


 補足が長くなってしまったが電車はいつも通り都会の駅へと向かう。


 俺が乗っている電車は急行電車であり、特急電車の次に早い電車である。そのため小さい駅などは止まらず進んでいく。目的地の駅には28分くらいで到着する。


 定位置でいつものようにラノベを読んで電車の退屈な時間をつぶしていた。

 

 読んでいるページが進むに連れて電車も並行で目的地に近づいており、どんどん停車駅に停車し乗客も見る見る増えてきていた。

 俺は乗客が増えていくのも気付かないほど読むのに夢中になっていた。


「あなたはこのままでいいの?」と若い女性のようなこんな声が聞こえた気がして車内を見渡してみた。

 しかし特に変わった様子の人はいなかった。

 誰かの独り言かまたはアプリの音漏れか何かだろうと思いラノベの続きを読み始めた。


「あなたは本当にこのままでいいの?」また同じ声が聞こえてきた。


 また音漏れだろうと思い無視をしてそのままラノベの続きを読み続けた。


「変わりたいんじゃないの? こんな普通の日常から抜け出したいんじゃない?」また同じ声が聞こえたが無視を続けた。


「本当に変わらなくていいの?」と同じ声が聞こえてき少しうるさいなと思うのだが無視を続ける。


「本当に同じ生活をしていていいの? 変わりたいと思わないの?」と同じ声が聞こえ、我慢の限界がきて周りを見渡した。


 おかしい、聞こえてないのか?


 しかし周りの様子を見ても特に変わった様子はなく周りには女の声が聞こえている様子は無くスマホをいじっていたり、本を読んでいたり、寝ていたりと様々である。

 周りに違和感を覚えながら車内を見渡しているとさらに声が聞こえてくる。


「あなたはこんな普通の日常のままでいいの? 同じ生活を繰り返していていいの? 変わろうと思わないの?」

「さっきからうるせえな! 変われるんだったら変わりてえよ!」


 しつこい声の主に思わず声を上げてしまうと車内の人からは大声出すなよという視線で睨まれた。


「変われるんだったら変わりてえよ。こんな何もない生活はもう退屈でつまらない。新しい生活ができるなら喜んでしたいよ。異世界転生なんてものは俺の一番の憧れだ!」


 ボソッとつぶやくトーンで今の何もない生活で溜まった不満を一気に声の主にぶつけた。


「その答えが聞きたかったのです」


 この一言の後に周りが光に包まれ俺は視界を右腕で覆った。

 視界を覆った右腕を話すと辺り見たことがない所におり、目の前には椅子に座った恐らくは声の主であろう人らしきものが座っていた。


 4


「ここはどこだ? 俺は電車に乗っていたはずではないのか?」


 自分の身に何が起きたのか理解をできず呆然としながら周りを見渡していた。

 周りは夜空のような暗さが視界に入ってくる。

 その正面には白銀の髪をした白色のドレスをきた高校生くらいの女性が高級そうなイスに姿勢よく座っていた。


「改めてようこそ後藤拓海さん。ここは神の部屋です」

「紙の部屋?」

「神の部屋です!」


 目の前に座っている女性が俺のボケに慌てた感じで突っ込んできた。

 ゴホンと軽く咳ばらいをして話を続ける。


「改めまして私はアテナスと申します。後藤さんの世界で言うと神という存在になるのでしょうか。あなたは私に選ばれた特別な方です。神に選ばれた方と言ってもいいでしょう。そんな神に選ばれたあなたは何もない生活に嫌気をさし、新しい生活をおくりたいと思っていたにも関わらず新しいことを始めないでいましたね。そんなあなたに新しい人生をプレゼントしましょう」


 アテナスと名乗った神が淡々と話を続けていく。

 しかし何が起きているのかわからない俺は話が全く入ってこなかった。


「俺って死んだの?」

「いえ、死んでいませんよ。そうですねえー生きたまま別の世界に来たという感じで捉えて頂ければよいかと思います」

「そうか、死んでないのか。良かった。」


 アテナスという神が言うには俺は死んでいないようだ。

 死んでいないことに安堵している間にもアテナスは話を続けていく。


「先ほどもおっしゃいましたがあなたは現実世界での生活にもの凄く不満を感じていましてね? そんなあなたに別の世界での新しい生活をプレゼントして差し上げようと思いました」

「要するに異世界性というやつか。わるくないな。普段の生活なんて何もなくて面白くないし、異世界生活憧れるし」


 フッフッフ……異世生活俺が夢に見た光景だ。可愛い美女との異世界ハーレム生活。考えただけで涎が止まらねえ。おおっとまだ気が早い。少し妄想が過ぎたようだな。

 アテナスの異世界生活のプレゼントという提案に俺はなんの疑いもなく信じ込んだ。

「しかし異世界での生活で後藤さんにはやっていただきたいことがあります」

「やってほしいこと?」


 アテナスの表情がどこか真剣になった。


「はい。それは魔王討伐です。」

「魔王討伐? 異世界に魔王がいるのか?」

「はい。その魔王は軍隊を率いており、いわゆる魔王軍というものがあります。その世界では普通に暮らしていらっしゃる方もたくさんいらっしゃるのですが魔王軍の存在には多くの人が恐れています。そんな人々から恐れられている魔王軍を壊滅し、魔王を倒して世界を救って頂きたいのです」


 魔王討伐なんて本当に異世界っぽいな。


「しかし、魔王討伐なんて何の能力もない俺が倒すことなんてできるのか?」


 アテナスのもう討伐の提案に純粋な疑問をぶつけた。


「大丈夫です。あなたにはその世界では人並みの能力に設定し、またその世界で様々な能力や武器を習得できますのでご安心ください」

「なるほど。能力は人並か。さらに能力の強化、武器の入手で強化が可能と。」


 俯きながら真剣に考えているとアテナスはさらに話を続けた。


「こちらから魔王を討伐するというお願いをしましたので後藤さんには1つだけ何でも言うことを聞いて差し上げましょう」

「どんな願い事でも良いのか? 例えば『俺の能力を最強にしてくれ』とか『最強の武器をくれ』とかでも」

「はい。どんな願い事でもです」


 どんな願い事という俺の疑問に対し、アテナスはニコっとはにかんで答えた。

 その願い事が通ってしまうと魔王なんてあっさり倒せるのではないのだろうか。


「わかった。少し考える時間をくれ」

「はい。ゆっくり考えてください」


 時間をくれということに対してアテナスは嫌な顔わせずに笑顔で答えた。


 あれ? 今普通に思ったのだが俺行くとも言っていないに行く流れになっていないか?

 ま、まあいいかとにかく考えよう。

 なんでもいいのか。いざなんでも良いと言われると困るなあ。よく母親に「夜ご飯は何が食べたい」と聞かれ「なんでもいい」と答えると「それが一番困る」と言われる気持ちが分かる。


 考え始め十五分くらいが経とうとしていた。


「よし。決めた」

「決まりましたか。どんなお願いになさいますか」

「俺を高校生1年生の15歳に若返らせてくれ」

「え?」


 俺の考え抜いて出した答えに対してアテナスは素っ頓狂な返事をした。


「そんなことでよろしいのですか?」

「ああ。高校生に若返ってやり直したい。そしてイチャイチャラブコメハーレムをしたい」


 純粋な欲望だ。

 これでこそ日本男児だ。


 俺の欲望に溢れた答えに対してアテナスからの少し冷たい目線が向けられる。その後に軽く咳ばらいをして真剣な表情になって俺に向き直る。


「で、では改めてお尋ねしますが後藤さんは異世界に行って魔王を倒してくださるのですね?」

「ああ。まかせろ」


 アテナスの問いに勢い強く返事をした。

 その返事でアテナスはニコっと微笑み、すぐに真剣な顔立ちになり、椅子から立ち上がり、声高らかにはなった。


「その返事とても素敵です。では後藤拓海さん。あなたにはこれから異世界に行って今までとは比べものにならないくらいの刺激的な生活をお楽しみください。そして魔王を討伐し、世界を救う勇者の存在となるのです」


 直後俺の地面の下から魔法陣ができ、そこから光が放たれ辺りが徐々に光に包まれていく。

 徐々に視界が見えなくなっていく。


 ああ。本当に俺は異世界に行ってしまうのか。こんな退屈な世界から抜け出し変われるのだろうか。あの15の夜のように。


 考えているうちにも視界はほぼ光で前も見えないほど眩しくなっており、俺は右手で視界を覆った。


「後藤拓海さんどうか異世界生活でご武運を!」


 最後にアテナスの祝福の声が聞こえそれを最後に視界が見えなくなった。

初めまして。

読んで頂きありがとうございます。

初めて投稿しているのでわからないことばかりですがゆっくりまったりとやっていきますのでよろしくお願い致します。

読んでくれた方はどんなことでもいいので感想を頂けると嬉しいです。

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