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 興梠修一郎は定年退職後にコンビニでアルバイトを始めた。理由は単純だ。人と接する機会が多ければ小説の題材が増える。

 吉野由利は修一郎の書いた小説の校閲をしている。


「先生、私ビックリした。五月さんの後ろ姿、弥生さんにそっくりだったから。喋り方も似ていますね。もっと驚いたのは先生が弥生さんと喋るみたいに五月さんと喋っていたから。」

 由利は修一郎に言った。

「僕と由利ちゃんとどっちがびっくりしてるかな。まず僕は由利ちゃんが突然五月さんに向かって〈弥生さん〉って声をかけたことだ。勿論その時は名前を知らない訳だ。すると返事が〈私は五月よ〉だからね。これには驚いた。」

「どうしてですか。」

 由利は修一郎に尋ねた。

「まだ誰にも言ってないが、弥生を主人公にした小説を書くとき、名前は五月にするつもりでいる。」

「やっぱり私の方が先生より驚いています。それで話は変わりますけど、先生は舞ちゃんになんて言ったんですか。」

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