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魅惑(チャーム)の魔法

「由利は魔女って言われるとどうなんだ。」

 宗久は由利に尋ねた。

「その時の状況かな。ちょっと凄いことをして魔女って言われたら悪い気はしないけど誤解が生じそう場面で魔女って言われると嫌だ。特に人間関係で。」

「そっか。それで先生はどんなどんな時に弥生さんに魔女って言ったの。」

「綺麗に見えたり可愛く見えたり魅力的な仕草をした時。」

「それだったら喜んでも良さそうだけどな。」

「女心の解からない大ちゃん。よく考えてよ。〈魔女みたいに妖艶〉とか〈魔性の魅力〉は魔女が一番、貴女(あなた)は二番なのよ。」

「それでも先生が魔女だって言ったのは何でだろう。弥生さんに意地悪するはずないし。」

「弥生さんの仕草が魅惑(チャーム)の魔法なの。でも弥生さんにすれば魔法を使ってるんじゃなくてありのままの自分をぶつけてるだけだから嫌だったんだって。私、今すごく思うの。内広さんの笑顔の方がチャームの魔法なんだなって。」

「どうしたの、由利。少し前までは内広さんを応援してたのに。」

「先生がレジで内広さんに手を握られた時に言った言葉を思い出したのよ。冷たい手だったって。握り方も力の入れ具合も弥生さんと全然違うらしいの。だからやっぱり握手ビジネスなんだろうなって。」

「やっぱ、女心は解わからない。」

「あっ、そ。」

 宗久と由利は会話を続けていたが宗久の方が話題を切り替えた。

「先生は魔法モノを書いてないの。」

「プロットはあるよ。『魔女物話』。」

「そっか、それと弥生さんとのラブ・ストーリー読んでみたいな。」

「私はラブ・ストーリーだけでいい。 魔法譚はプロット読んでるから。」

「由利、ずるいぞ。」

 宗久は由利に言った。

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