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お題シリーズ

間違った場所 動物

作者: リィズ・ブランディシュカ




 まさかこんなところに、こんなのがいるなんて思わなかった。


 一体なんで、まぎれこんじまったんだろうなあ。


 この近くに住んでるけど、始めてだよ。


 不思議だ。


 とにもかくにもこうしてはいられない。


 俺は、さっさとそいつを捕まえてしまう事にした。


 ああ、今日はついていないなぁ。






 あれ?


 なんでこんなところで、声が聞こえてくるんだろう。


 首をかしげて考えてみるけれど、一向に原因は分からない。


 視線を下に向けてみると、「あっ」と気が付いた。


 とにもかくにも、こんなところにまぎれこませておくのは可哀そう。


 早く何とかしてあげないと。






 うん?


 おかしいな。


 声が聞こえた。


 これは、こんなところにまぎれこんでていいものじゃないぞ?


 いったいどこから入り込んだんだ?


 まあ、どうでもいいか。


 そういうのは頭の良い奴がやってくれ。


 とにもかくにも、どうにかしてやらんとな。


 俺は力仕事が得意だし、役に立てるだろう。






 はぁ。


 たまにあるんだよな。こういう事が。


 どうせ、不注意で落っこちたんだろうな。


 誰かまぎれこまないために、対策たててくれよ。


 この世の中にはバカばっかりなのか。


 僕が対策を立ててやってもいいけど、こんなつまらないことに手を貸す暇なんてないんだ。


 放っておくとしよう。


 おい、話しかけるな。


 俺は別に協力するなんていってない。


 ちっ、少しだけだぞ。








 おかあさんのあとを、いっしょうけんめいついていったら、なにかにおなかの右と左をむぎゅっとされて、気が付いたら、とつぜんくらいところに、まっさかさま!


 わたしは、よくわからないところに、とじこめられてしまった。


 ここはひんやりで、とってもつめたい。


 まわりにはたくさんのお水。でも、ぴちゃぴちゃしてるのは、のめるものじゃないみたい。


 しかも、においがひどい。


 そとからは「これでシチョウリツがとれる」とか「カメラもってきて」とか聞こえてくるけど、よくわかんない。


 どうでもいいや。


 いま、わたしはおはながたいへん。


 そういえば、ごはんまだ。おなか、すいてきたな。


 ぐーぐーいってる。


 なにか食べたいな。


 いっしょうけんめい、このへんなばしょから、そとにでようとするけど、うまくいかない。


 そうだ、おかあさんをよんでみよう。








 よびつかれて、うとうとしてたら、ひかりがみえて、まぶしくなった。


「やった! テレビの前の皆さん、たった今小さな猫ちゃんが救出されましたよ!」


「偶然通りかかった時は、何事かと思いましたけど、いやー、良かったですね!」


「それでは、救出に携わった地域の人たちにインタビューしてみましょう!」





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