真実
いやぁ〜遅くなりました。すいません。
まだ学生の身なので、テストやら色々あったので
お待たせすることになりました。
では、下手ですが「欠陥少年の英雄譚」お楽しみください
俺は走った。
そうしてもなんにも変わらないことは知っているが
そうせずにはいられなかった。
あの場にいること、真実を突きつけられたこと、
バカにされたこと、全てが一瞬で嫌になった。
たぶん俺は今、泣いているかもしれない
だけど、止められる気がしない。
いや、止めれない。夢が根本から絶たれてしまって
もうどうしようもない。
「うおぉぉぉぉぉぉぉぉおぉぉぉぉぉ!!」
周りには変なやつと思われてもいいと思った。
ただ、あの場にいることだけが今は耐えられなかった。
その後、家につきすぐさま自分の部屋に入り布団にくるまった。
「くそっ...くそっくそくそ...なんだよぉぉぉぉ」
幼子のように泣きじゃくった。
そのあとは、泣き疲れて眠ってしまって記憶が無い。
「泣き疲れて寝てしまった...」
時計を見るともう午後の7時だった。
「やばっ...いつもの特訓の時間過ぎてる」
急いで動きやすい格好に着替え、特訓の準備を済ます。
昼間あんなに辛いことがあったのに
泣きじゃくったせいか、ほんの少しだけスッキリしている
あと特訓は日課になっていたせいかもしれない。
「よし!いくか」
主にランニング、木刀の素振り、筋トレであるが
火焰覚醒者でも体力と力はいるので
無駄にはならない。
「(ロイ...目覚めなさい...)」
「っ!?なんだ...この声...なんか、直接頭の中に話しかけてくるような感じだ」
精神同士を繋いで意思疎通をする火焰技術はあるが、それは片方から繋いでいたとしても双方とも通信出来るが、今は向こうからしか出来ない状態なのである。
しかも、出来たとしてもロイは火焰覚醒者では無いため受け取れない。そのためこれは火焰関連ではないということになる。
「うっ...お前は、一体誰なんだ?」
「(こちらですよ...ロイ)」
「なんだよこれっ!」
さらに不思議なのは、頭の中に直接話しかけてくるような声なのに声がする方向がロイ自身何故か分かってしまう。
「こっちなのか...」
声がするその先は、普段誰も立ち入らないような
深い森だった。
「...行くしかないのか」
ロイは思いきって森に足を踏み込んだ。
「なんだ...ここ」
もちろん整備された道などあるはずも無い。
さらに、ツタが多いため少し進むだけでも一苦労である。
「疲れたけど、なんかあっちに声の主が居そうな気もするし...進むかぁ...」
「(ロイ...そのまま真っ直ぐ行けば...池があるはずです。
そこで待っててください)」
もちろん返事はしない。伝わっているかわからないしたぶん何か言っても帰ってくることはないと思うからだ。
「おっ、光だ」
先を見ると木がなく優しい光が差し込んでいるとこがある。
「とりあえずとんなとこはうんざりだからな行ってみるか」
ざくっ...ざくっ...
と音をたてて進む。
「ふぅ...たどり着いた...ってすげ...」
開けた場所には、綺麗なコバルトブルーの池があった。
しかもその周辺は、池がその蒼を撒き散らしているかのような一面綺麗な蒼が満たしていた。
ロイはその幻想的な景色に見とれていた。
「ロイ...初めましてですね」
ロイは見とれていたため人が来るのに気付けなかった。
「あっ...あんたは?」
そこに立っていたのは、美しい銀の長い髪を持ち
ロイより少し低めで可愛げのある童顔の女の子だった。
「私は、この一帯を管理している氷の神霊チルノというのもです。気軽にチルノと呼んでください」
「えっ...神霊って、確か伝説の種族...だったはず」
「はい、確かに私たち神霊は伝説の種族と言われています。
理由は知っていますよね?」
「あぁ...知ってる。200年前まで存在していた種族で強大な力を持ち神と同等の存在として言われていた種族と本で読んだ」
「半分正解で半分不正解です!」
微笑みながら言う。かわいい...
だが、顔には出さないようにする。
「じゃあ、どこが違うんだ?」
「いや、違うのではなく足りないのです。
私たちは、火焰覚醒者の人間たちに滅ぼされそうになったのです」
「なんでだ!?人間のほとんどがチルノたち神霊を崇めたり神聖視してたって聞いたぞ」
「初めはそのようなことがありました。だけど、私たちは普段あまり姿を表しませんそのためいるという話といないという話が出ており反乱する人も出てきたのです」
「そうなのか...でもチルノたち神霊は俺たち人間が束になろうと打ち滅ぼせる力があるじゃないか?」
「確かに以前はそのような力がありました。ですが、その頃はある理由で姿を保ち、少しの術しか出来ない状況でした」
チルノが悲しい顔をして言う。
「じゃ、その弱ってるいる神霊たちに人間は追い打ちをかけたのか...」
「はい...そのような形になります」
ゴンッ!!
「何をしてるんですか...ロイ!?」
ロイは、土下座をしていた。
頭を地面に擦り付けるほどの勢いで
「その人間達は何を思ったかは知らない...だが、たとえ種族が違うといえ弱ってるいるところを大人数で襲うなんて...
変わりにすまん!許してくれとは言わないだが言わせてくれ...すまん!」
「(なんて人なの...自分が知らなかったとはいえ事実を知り、すぐに頭を下げるなんて...)」
ロイは咄嗟に頭を下げていた。
「もうロイ...頭を上げてください。あなたの気持ちは十分伝わりました。ありがとう。でも、歴史の真実を告げるのが今日こ目的ではないのです」
「じゃ、なんで呼んだんだ?神霊が火焰も持たない俺なんかを」
「確かにあなたは火焰不覚醒者ですが、無能力者ではありません」
「えっ...どういうことだ...」
最後まで読んでいただきありがとうございます!
次回更新日はいつになるかわかりませんが気長に待っていただけると嬉しいです。
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