なんにもない
誤字脱字などがあるかも知れませんのでご了承ください。
あと、初めはストーリーの進みが早いかも知れません。
これからじっくり書いていきますので
よろしくお願いしますね!
「ねぇ、お母さん。俺は何歳で火焰が目覚めるかな」
「そうねぇ。あなたは少し遅いわね、もう7歳だから普通なら目覚めていいんだけれど」
そう、火焰は通常5歳から7歳の間に目覚める。
しかし発育状態によっては遅い場合があるものの
全て10歳までには覚醒している。
「俺もね!あのかっこいい英雄のようになるんだ!」
「そうね、英雄様のようになるためには体を強くして
嫌いなものも無くさなきゃね?」
「えっ!?ピーマンとかも...?」
「そうだよ。じゃないと強くなれないよ?」
「いっ...嫌だ!だけど、ピーマンも嫌だ...」
「ふふっ...信じちゃった?」
「えっ、何何どういうこと?」
「嫌いなもの無くすってことよ」
「もう!嘘ついたね!」
「ごめんなさいね」
そういうって優しい笑顔を見せてくれる。
そんな何気ない幸せが壊れたのは急だった。
〜3年後〜
「どうしてだよっ!なんで火焰が覚醒しないんだよ!友達みんな覚醒してるのに!」
「そう荒れないで、あなたもきっと覚醒するわよ」
「ここまで覚醒しなかったやつ歴史上見てもいねぇじゃんよ!」
少年は自分だけが覚醒していないため焦りに焦っていた。
みな10歳未満で覚醒する。そのため10歳を超えた自体で覚醒していないと言うことは何かの病気。最悪の場合、そもそも火焰の源
が体にないかである。
「そうね、今度医療院にいきましょ?」
「...うん」
「うん君、火焰ないね」
俺を調べた医療医は淡々と残酷な現実を言った。
「うそ...だろ...」
「では!この子にこれから覚醒するってことは...」
「ないね。火焰原子がそもそもないからね」
「うわぁぁあぁぁぁあぁぁぁぁぁあぁぁっ!?」
少年は、何が何だか分からなくなった。
そしてただ悲しみの涙が出ていた。
「ごめんね、ごめんね。火焰のない体で産んでしまってごめんね」
「えわぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁあぁぁぁあ」
少年は泣き続け、母は泣きながら謝り続けた。
「はぁ...学校、行きたくねぇよ」
彼の向かっているのは、国立レンジャー育成学校。
そこでは火焰覚醒者を育成する学校である。
「はぁ...憂鬱だ」
と、思いつつ教室に入ると
「うおっ!?」
「よぉ〜ロイ君〜元気かなぁ〜」
と、いう憎たらしげな声が聞こえ腕が首に回った。
「.....クロード、何の用だ?」
不満感と警戒心を出して低めの声で言う。
「いやねぇ〜少しばかり気になることを聞いたからねぇ」
まさか...あのことか...
ロイは嫌な汗が一気に吹き出してきた。
「...なんだ」
「ロイ君さぁ〜火焰ないしょ?」
バレてた...バレてたバレてたバレてたバレてた。
「なぜそんなことを言う」
「兄さんに聞いちゃった!」
「兄さん...?」
「お前を診察した医療医だよ!」
くそっ...そんなとこに繋がりがあったなんて...
「それでさぁ、なんでお前学校にきてんの?」
いきなり、底冷えするような声で言ってきた。
「そっ...それは...」
俺だって...くっそ...
「ここはね、火焰覚醒者を育成する学校!
お分かりかな?ロイ君?つまり座学だけ良くても
実技と火焰が無くちゃいけないの!分かった?」
煽り気味な口調で言ってくるクロードに対し
俺はまず先に今まで我慢していた不満と怒りが爆発した。
「俺だって...火焰が欲しかった!
そして仲が良かった奴らとかと肩を並べて戦いたかった
強くなっていきたかった...なのにっ!なんなんだよ!
こんな結果が分かってたら学校にも通わなかったよ!」
気付いたら涙が流れていた。
そして、我を取り戻した。瞬間。俺が嫌いな笑い声が聞こえた。
「ははっ!あははははっ!ロイ君
残念だったね〜俺たちと同じ土俵にも立てなくって」
「...お前、性根腐ってる」
「あぁ!良く理解してるよ!自分の事だからね!」
「くそっ!」
俺は走り出していた。行き先は無かったが
とりあえずあの場から逃げ出したかったのだ。
クロードとはあれ以上会いたくなかった。
そして、他のクラスメイトの視線が痛かった。
「なんで、俺だけこうなんだよぉぉぉぉぉおぉぉぉお!!」
お読みいただきありがとうございます!
どうだったでしょうか?
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あと、僕のもう1つの作品
「念願の異世界転移に裏切られた!?」
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