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紅茶に砂糖をひとつ  作者: 由起
7/18

旅行~ウェールズ②

日本が舞台のときは「」が日本語、『』が英語、

イギリスが舞台のときは「」が英語、『』が日本語

と分けています。

月曜日はアーサーが仕事のため、みのりは一人で冒険?をした。


電車に乗る。

バスに乗る。


この2つをやってみた。ランチはお店で買った小さなパンを公園のベンチで食べ、アフタヌーンティーを街一番のホテルで楽しんだ。ザ・英国という感じでみのりはほくほくした。


もっとも全て完璧だった訳ではない。

バスは反対方向に乗って慌てて降りる羽目になったし、写真を勝手に撮って売り付けようとする輩にも出会った。


小さなハプニング続出だったが、これこそが個人旅行の醍醐味であり、全てを楽しむことが出来た。


『そうだ…服と靴を買わないと』


初めてアーサーの食堂へ行って、きちんと夜の食事用の服に着替えるべきだったと思ったからだ。ドレスコードなど、日本ではあまり気にする機会が無いが、ここでは必要だと思った。


たまたま入ったお店でセールが行われていて、いいワンピースが2枚見つかった。みのりのサイズは殆ど無く全て大きかったが、奇跡的にいいのが見つかった。セールだった為に、規格外のサイズが残っていた…といえるかもしれない。


靴は色々探してなんとか見つかった。せっかくなので日本でも長く履ける物を…と欲張ったからだ。


これでなんとか格好がつくかな?とみのりは安堵した。期せずして自分用のお土産も買えた形となった。


晩餐には買ったばかりの紺色のワンピースを着た。


「みのり…その服似合うね」


アーサーは昨日はニットとパンツスタイルだったみのりがお洒落をしてきたので驚いた。


「素敵なディナーなので…本当はドレスがいいと思うんですが、日本ではドレスは必要ないのでこれで…」


ちゃんとドレスコードを気にしたみのりに対し、アーサー以外にも従業員全てがこの日本人はちゃんとした日本人だと見た。


その日のディナーでは色んな話をした。

当然全て英語だから、語学力がかなり怪しいみのりは一生懸命ヒアリングしたが、アーサー自身が一生懸命聞こうとするみのりに出来るだけ平易な文・単語を使ってくれた。


物に対する考え方等はとても似ていて、2人はよき友人になれるとみのりは思った。


「みのりはいつ帰国するんだった?」

「金曜午後のフライトです」

「そうか…寂しくなるな」

「ありがとう」

「あと火曜日から3日間、ウェールズを楽しんでくれ。明日は僕の仕事が無いから、少し離れた街を案内しよう。昔の町並みが残っている地域だ」

「ありがとう、アーサー。楽しみにしています」


楽しくディナーをとり、その後リビングでお茶をいただいたあと、みのりはアーサーに送って貰ってドリンズ・コートへ戻った。


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