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紅茶に砂糖をひとつ  作者: 由起
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旅行~ロンドン④

日本が舞台のときは「」が日本語、『』が英語、

イギリスが舞台のときは「」が英語、『』が日本語

と分けています。

次の日はマチネとのダブルヘッダーだったので、忙しかった。


バッキンガム宮殿の衛兵交代は見なければ!と思ってみのりは待ち構えていたが、衛兵服は地味な冬服で、みのりはガッカリした。あの赤い服で衛兵交代をするものだと思っていたのだ。


(なに、この地味な服は…)


しかし衛兵らしからぬ?服装なので、これもレアかもしれない…とみのりは思うことにした。いや、思い込むことにした。


ランチは思い付きで入ったカフェ風の店でパンとスープを食べた。勧められるまま「yes」と答えてしまったパンは巨大で、スープは具沢山だったので、意外とお腹いっぱいになった。


マチネを楽しみ、慌てて夜観る劇場へと向かった。


「やぁ、みのり」


アーサーは来ていた。みのりは昨日と異なり、ギリギリに少し息を切らして到着した。


「そこまで急がなくてもいいのに」

「でも今日はあまり時間がないし…」

「うん、だからファストフードにしよう」


ファストフード…みのりはガッカリしたが、アーサーが入ったファストフードは日本にはないファストフード店だった。しかもヘルシー志向らしい。


「ここなら栄養を気にする日本人でも大丈夫だろう?」

「栄養?…ごめんなさい、その単語の意味が…」

「健康を気にする日本人でも大丈夫ってことだよ」


優しくニコッと微笑むと、アーサーはみのりを連れて入った。


ここなら太ることを気にせずに栄養のことを考えられるとあえてヘルシー志向のファストフード店を選んでくれたアーサーに感謝した。実際この後日ランチで使ったのだ。


1人でない食事は格別だった。


今日はイギリスの歴史の話になった。どうやらアーサーは貴族らしい。

「お城に住んでるの?」

と聞くと「城って程じゃなくて普通の屋敷だよ」と答えた。英語力が乏しいみのりには屋敷の単語がどの程度の規模を意味するのかわからず、でも凄いんだろうなと漠然と思った。


「一応使用人が何人かいるから、気にせず1部屋使ったらいいと思ってこの前提案したんだよ」


なるほど。貴族の屋敷など、なかなか泊まれるものではない。しかも使用人がいるなら、男性の1人暮らしとかではない。安心してもいいのかもしれない…とみのりは思った。


「お、いかん!そろそろ行かないと」


アーサーは時計を見て慌てた。

事前にお手洗いを済ませたいみのりは慌てて出ようとした。


「僕はもう少しゆっくり紅茶を飲むから、先に出て見ておいで。片付けておくから」

「でも…」

「早く行かないと!」

「ありがとう!」


みのりは劇場へ小走りで向かった。


この三連休のお天気が最悪なので、一気に書き上げるかもしれません。

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