恋は盲目を地で行く少女は今日も変わりなく

初恋が実る確率なんて調べるだけ無駄です

保育園の年少組で出逢ったその子が、誰が見ても可愛いと思うのだと気付いたのは小学校に上がってからだったと思う。

それまでの僕は周りの冷やかしや、下らない嫌がらせも、理由が分からず、ただ恥ずかしいとだけは感じていた。

だから、気付かないうちにその子を傷つけていたこともあったかもしれない。

それでもその子が変わらず僕の側にいてくれることが、僕が想像するよりも遥かに強い好意であることに気付くのは中学校に上がる頃だった。

これはそんな僕と、僕が好きな子の物語。