表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
93/119

番外編、ロリ大集合!

「ご主人。今日はなにするの?」

「バジリに行こうかと思ってな。」

「浮気しに?」

「違う。」


まずい、シアがシロに洗脳されつつある。

早くあいつを壊さなきゃ(使命感)


「じゃあなにしに?」

「久々にアリスに会おうかと思ってな。」

「やっぱり浮気じゃまいか。」


「...........」

「ごめんなさい。」


それでいい。

余計なことは言っちゃダメ。


俺はゲートを開いてバジリに向かった。


バジリのゲートは、アリスの屋敷の一部屋に設置してある。


ゲートを潜ればもう屋敷の中だ。

近くのメイドに聞いた。


「アリスいるか?」

「はい。いらっしゃいますよ。今はご友人達と遊んでるのではないでしょうか。」

「そうか。ありがとう。」


ナツが来てるのか?

それにしては[反響]スキルに反応している人数が多い気がする。


ま、行ってみれば分かるか。


俺が部屋の前に行くと中から数名の女の子の声が聞こえた。


中に入るとある1部の人達には天国のような光景が広がっていた。



メンバーは、

バジリの領主、アリス

新緑の二つ名、カナ

ララの妹、 レム

アリスの友達、ナツ


このメンバーに共通することと言えば、全員(見た目含む)幼いということだ。


「あ、え?ナイトしゃん?にゃんできょこに?」

「あー!ナイトお兄ちゃんだー!」

「あー!後輩君だー!」

「あ、ナイトさんお久しぶりですです。」


俺が姿を見せると三者三様の反応を見せてくれた。

そして、平均10歳の中にいても違和感を感じない652歳。


「カナってアリスと知り合いだったのか。」

「まぁね。なんか適当に歩いてたらここにいた。」


あ、さいですか。


「要するに迷ったのか。」

「うん。」


レムは領主の娘と言うことでアリスと面識はあったらしい。


それで、レムが俺の話を出した瞬間から話が弾んで今まで話していたという。


「今日はどうしましたか?」

「いや、久しぶりにアリスに顔見せておこうと思って。」

「妾のことを忘れておらんか。」

「忘れてないから安心しろ。」


「ご主人はロリコンなの?」

「違う。てかどこで覚えたそんな言葉。」

「シロから教えてもらった。」

「あのバカは帰ったらバラバラにするとしよう。」


あいつは廃棄処分だ。

純粋なシアに余計なことを教えやがって。


「俺はロリコンじゃない。今だって俺が呼んだわけじゃないし。」

「ま、私はご主人がロリコンでもいいよ。そしたら、私が選ばれるから.....。」


最後の方は聞こえなかったが

シアさんや、俺を監獄に入れたいのか?


まぁ、そうなったら無理やり脱獄してやる。


「じゃあ、俺は顔を見に来ただけだから帰るわ。」


これ以上いたら、ロリコン容疑が濃厚になってしまう。


「待って!後輩君。カナにいいアイデアがあるんだよ。」

「いいアイデア?」

「このメンバーでクエストに行かないかい?」

「いや、俺、シア、カナはいいとして。レム、アリス、ナツはどうするんだよ。」

「そこは、カナ達と後輩君でカバーすればいいんだよ!」

「アリス達はそれでも、大丈夫か?無理にとは言わないが…。」


「ナイトお兄ちゃんの戦いが見れるなら付いていきます!」

「妾も行くぞよ!」

「私は隅っこで大人しくしてます。」


全員が行きたいという意思表示をしたため俺達は比較的簡単なクエストに行くことにした。


行く条件として

・カナの《精霊の加護(ヘルプ)》を常に非戦闘員にかけておくこと、

・俺以外の1人でも怪我をしたら即撤退すること。


を条件にクエストに向かった。


受けたクエストは、『ホーンラビット100体の討伐。』

カナが選んだのだがいくら何でも危険すぎる。


ホーンラビットはその名の通り角の生えた兎だがその気性は荒く獲物を見かけると物凄い勢いで突進してくる。


熟練の冒険者でも心臓を一突きにされて死ぬケースも少なくない。


なのに、カナ達は可愛いならいいと言って受けてしまった。

イリスかカトレアでもいれば少しは心強いのだが…。


残念ながら、2人は別件でココのところに行っているため今日は不参加となっている。


「絶対俺より前に出るなよ。」

「分かってますよ。」


ホントかね。

俺の目の前では幼女と呼んでも差し支えないくらいの女の子達が和気あいあいと楽しそうにしている。


1人お年寄りが混じってるけど。


俺達は目的地の平原についた。


この時期は、モンスターの繁殖期である一つの種類のモンスターが急増することがあり生態系が崩れるためこうして冒険者が駆り出されることも少なくない。


「ご主人。目の前にホーンラビットの群れがいる。」

「数は...30といったところか。」

「意外と少ないね。」

「まだ、繁殖期に入ったばかりだからそんなに増えてないだけだろ。」


これから爆発的に増える。


「さて、さっさと片付けますか。」

「カナはここで待ってるね。護衛も兼ねた解説役となろう!」


はいはい。頼んだよ。


俺とシアは[隠密]スキルを使ってホーンラビットに忍び寄る。


「ナイトお兄ちゃんはどういう戦い方するの?」

「んー。後輩君はね。シュッとしてザクッとしてブシャってなる。」

「今の説明では全く分からんぞ。もう少し詳しく話して欲しいのじゃ。」

「もしかしてだけどとは思ったけどまさかここまでとはね...。」


カナの説明は擬音ばっかでわかりにくい。

俺だってゼクスの翻訳があってやっと分かるくらいだ。


俺達はというとホーンラビットの群れと衝突していた。

ホーンラビットは角を斬られたり折られたりすると戦意を失う。


殺したくないなら角を狙うといい。


見た目は兎なので後にいる女の子に悪影響がね、あるとね、いけないからね。慎重に狩っている。


しかし、いつもなら剣を無造作に振り回しておしまいなのだが今回は角を狙っているため遅いし精度も良くない。


その内、何匹かが俺とシアの間をすり抜けカナ達のところに向かって行った。


「カナ!そっちに何匹か行ったぞ!」

「え?いや、カナ攻撃手段ないよ!」


じゃなんでこのクエスト受けたし!

主力が俺とカナしかいないんだから無理はするなって言っただろうに。


俺は迫ってきたホーンラビットの角を斬ってカナの元に向かった。


しかし、ホーンラビットもそれなりの速さがあるため追いつけない。


ホーンラビットはアリスの胸に飛び込んだ。


「きゃぁ!」

「アリス!」


俺はアリスの胸にホーンラビットの角が突き刺さっている光景を思い浮かべた。


「アリス。大丈夫?」

「うん。ちょっとびっくりしたけどなんともないよ。」

「ホーンラビットがまだ幼体で良かったの。じゃなかったら心臓をブスリじゃったぞ。」


そうか。幼体だったか。

ホーンラビットは生まれたばかりだとまだ角は生えていない。


繁殖期で生まれたばかりでよかった。


「ご主人!助けてー!」


後を振り返るとシアがホーンラビットの幼体に追いかけ回されていた。


「きっと、人肌が欲しいんだよ。そっと抱き上げれば暴れないよ。」

「ナツは動物について詳しいな。」

「昔、動物飼い(ブリーダー)に憧れててそれで調べたんです。」


なるほど、それで詳しいわけか。


シアは元暗殺者のためそれなりに足は速いはずだが四方から飛びつかれもみくちゃにされていた。


「んー。もの足りない。」

「なにが。」

「ホーンラビット程度じゃ本気の後輩君が見られないんだよ。」

「つまり?」

「もう一回違うクエストに行こう!」


「お前。さっきのこと忘れたのか。あれがホーンラビットじゃなきゃアリスは死んでるぞ。」

「大丈夫!今度は後輩君と一対一で戦ってもらうから。シアちゃんを護衛にすれば大丈夫。」


心配でならない。非戦闘員が3人もいるしこの状況でクエストを受けるのはやはり気が引ける。

しかし、カナはそんなこと気にしていないようで次になにを行こうかアリス達と相談し始めた。


そして、今更だが街に入ると視線が痛い。

(見た目含む)幼い子を何人も連れて歩いているのだからそういう目にもなる。


まぁ、バジリではなんもしてないから俺を知らない人も数多いんだろう。

ザフトの暗殺は未だに明かしていない。


知っているのはミミと俺だけ。

他はザフトに恨みを持ったほかの誰かということになっている。


「んーなににしようか。」

「ギルドの掲示板っていっぱいあるんですね。」

「これは妾も知らなかったな。いつも屋敷で勉強ばかりじゃから。」

「私は酒場で働いているので知ってますよ。」


なんでもいいから早くしてくれ周りからの視線が痛い。


掲示板の前でうろうろしているロリ。

見る人が見たら天国なんだろうな。


俺?俺は別にそういう趣味はないな。

可愛いとは思うけど。


「後輩君。あのクエストが見たいんだけど私を抱き上げてくれないかな。」

「俺が見るからいいよ。」


ここでそんなことしたら巡回の警備の人に捕まっちゃうからね。


「げっ。」

「どうしたんだい後輩君。」

「『魔眼の悪魔一体の討伐。※硬質化個体なので注意』だそうだ。」

「おー!それは後輩君ためにあるようなクエストじゃないか。早速受けよう!」


だから、げっって言ったんだ。

硬質化個体というのはそのままある個体が硬質化したというだけの話。


攻撃力があがるわけではないが皮膚全体が硬質化しているため時間がかかる。

いわば耐久戦だ。


そんなの俺が飽きる。

しかも魔眼の悪魔は前にラート達と戦っているため攻撃方法も知ってるしつまらない。


「ほら。後輩君いくよ。」

「はいはい。」


ここで駄々をこねてもしかたない。

瞬殺するか。


硬質化個体といってもたかが知れている。

俺のエルシオンの切れ味の前には硬さなど関係ない。


ということで魔眼の悪魔がいる洞窟に着いた。


「さっさと攻略して帰るぞ。」

「はーい」×5


道中もモンスターとエンカウントするもシアと俺で瞬殺して広場まできた。


「あれ?いない?」

「いや、岩に擬態しているだけだ。真っ正面にいるぞ。」


その時目の前の岩の壁が動いた。


「岩に擬態とはモンスターも学習するんだね。」

「あぁ、どっかの誰かさんとは大違いだ。」

「ほんと、ラートは全く学習しないからね。」


お前のことだよ。頭ハッピーセットが。


『ぐおおおおおおおおお!』


睡眠の邪魔をされた熊は俺達めがけて突進してきた。


「カナ!シア!アリス達を頼んだぞ!」

「わかった。」「任せて!」


俺は熊に向かって走り出して拳に魔力を込めて硬化する。


熊と拳がぶつかる。


「硬すぎだろ!脳震盪(のうしんとう)すら起こさないとかホントに硬い。」


この時点で嫌になりつつあった。

しかし、ここで俺を興味深々にさせる技を放ってきた。


熊は体を丸めて黄魔法を自分に浴びせ始めた。

最初は自爆かと思ったが次の瞬間、熊はこちらにむかって転がってきた。


しかも、電気を帯びているから触れると感電する。

剣も同様なため俺は回避してずっと使ってなかった銃で撃つしかなかった。


愛用の『ベレッタM84』を発砲。


一応徹甲弾を持っていたため皮膚を突破することはできたが転がっていたため急所を狙うことはできなかった。


『ぐおおおおおおおおおぁぁぁぁぁぁ』


体に攻撃が入ったことにより俺を要注意人物と認識したらしい。


そして、危険人物に出会ったときに生き物はどうするか。


熊は、俺とは反対に向かってころがり始めた。


答えは弱い者をターゲットにする。


そんなことお見通しなんだよな。


先回りした俺は熊に向かって一発パンチをした。

[衝撃]スキル。


与えられた衝撃をそのまま相手に返す技。

格闘家とか武術家なんかに有効なスキルだ。


転がるスピードと俺の元の腕力により熊は洞窟の端に吹っ飛ばされた。


これでもまだ、体力の半分も削ってないんだから嫌になる。


しかし、この熊はほかの個体と違って学習能力が高いようで俺の反撃を喰らって以来アリス達を狙わなくなった。

その分俺にターゲットが向くんだけど。


「そろそろ使うからちゃんと見とけよ!」


後ろのアリス達に合図して熊に突っ込む。


二刀流秘技、『神殺し(キル)

20もの斬撃が熊に浴びせられる。


しかし、これでも体力はミリしか減っていない。

やっぱり、斬撃は効かないか。


後ろからは歓声だがなんだかわからないよな声が聞こえているがそれどころではない。


硬質化個体がどうして生まれたのか考えなければいけないがこのまま生かしてまた今度ということも出来なくないが後ろのロリ達がそれを許しはしないだろう。

しかも、シアとカナは俺の実力を知っているからなおさら無理だろ。


さて、この無駄に硬い奴をどうやって倒すかだが...。


やっぱ拳しかないか。

カスピエルがいれば楽なんだがな。


俺は拳に魔力を注いで熊にぶつける。


魔力を物理攻撃に使う場合、その魔力の量・質・純度が必要になってくる。

純度というのは、吸血鬼なんかが影響されることだがそれ以外は考えなくてもいい。


格上を相手取るならこの3つが完璧でないと肉弾戦では勝ち目がない。


俺の魔力で勝てない相手はいないし質はいいとは言えないが普通だから熊の硬さと五分五分くらいか。


熊の攻撃は主に爪での攻撃。

しかし、デカイからだで小さいからだを攻撃しようとするのは大分不利になる。


足が固定されてお互いに動けないなら有利だがこうしてちょろちょろ動かれては自慢の重い攻撃もあたらない。

実際、俺は一回も被弾していない。


殴っては避けて、殴っては避けての繰り返し。


時々魔法を含んだ攻撃を仕掛けてはいるが効果は薄い。


「後輩君!さっきからダメージが入っていないようだけどどうかしたのかい?」

「皮膚が硬すぎてまともにダメージが入らないんだ!」

「なら、カナの能力でパワーアップしてあげるよ!」


カナの能力、≪精霊の加護(ヘルプ)

仲間全体を大幅強化するとかいうチート能力である。


カナの能力によって強化された拳で熊に攻撃をする。


すると、熊の皮膚がはがれて柔らかい部分が出てきた。


皮膚のしたは柔らかいままか。

なら、すべて剥がして剣がとおるようにするまで。



今度は避けずに連撃を与える。

腹部分の皮膚は剥がれた。


そこがはがれれば十分。

俺は、懐に潜りこんで再び剣で切り刻む。


熊の大量はみるみる削れて0になって煙と共に霧散していった。


「疲れた。」

「ご主人お疲れ。」

「ナイトお兄ちゃん!凄かったよ!」

「流石は、妾の将来の婿じゃ!」

「ナイトさん。かっこよかったです!」


戦闘が終わったことを確認したアリス達がこちらに走ってきた。


「意外と時間かかってたね。」

「そりゃ硬化個体だからな。アイツ硬すぎなんだよ。剣じゃ攻撃が通らない。」


硬化個体じゃなきゃすぐに終わったんだがな。


熊を倒した俺達はギルドに戻って報告した。


「今日はありがとうございました。初めてナイトさんの戦っている姿を見れて面白かったです。」

「流石ナイトお兄ちゃん。このままバジリの領主になってくれてもいいんだよ?」

「妾が大人になったら婿にしてやるぞ!それまでまっているのじゃ!」


感想は色々だったけど楽しんで貰えたならそれで結構。


アリス達と別れて屋敷に戻る。


「後輩君は戦いに関しては一流だね。」

「ま、戦ってばかりだしな嫌でも詳しくなる。」

「ご主人は強い。それでいい。」


強いといいことばかりでもないんだよな。

手抜いてるとすぐにバレるし。

最強と言われるようになって決闘を申し込む奴も多くいた。


その全員を本気で相手してたら疲れるどころか過労死する。

だから、適度に手を抜くことも大事なんだ。


過去最高の長さ!


小説を執筆して初めて6000字を超えました!

タイトルが色々アウトな分内容は健全にしようと作者なりに頑張った結果です。


少しでもいいので頑張った作者を褒めてください。(願望)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ