9話 欠損とフェス
書きたいことが多すぎる。
現状は書きたいことをちゃんと辻褄が合うように並べて書いています。
早くあのシーンを書きたい。
1番の問題は欠損奴隷達だ。
連れてきた以上治すつもりではいるがこの世界で前の世界の回復魔法が使えるかが問題だ。
とりあえずカトレアに『リバイブ』をかける。
『リバイブ』
体の損傷や怪我の跡などを治癒。怪我の大きさによって消費魔力は異なる。
カトレアに『リバイブ』を掛けたらみるみる内に腕が再生され数秒で元の姿を取り戻した。
一応使えるようだ。
そのあとココとセシルにも『リバイブ』を掛け元の姿に戻す。
「あれ。私は何を。」
最初に起きたのはカトレアだった。
もしかして記憶ない?
「気づいたか。俺はカトレアの主人のナイトだ。」
とりあえず主従関係はしっかりしておく。
「私はモンスターにやられてもう助からないと言われたのですが...。ナイト様が助けて下さったのですか?」
「あぁ、まぁ、そうだがそれが?」
すると。カトレアはいきなり忠誠を誓った騎士みたく跪いた。
「ありごとうございます。この不肖カトレア、貴方様のために忠誠を誓います。」
「大袈裟だな。そんなに固くならなくても。」
「ご迷惑でしたか。なら、腹を切って自害します。」
やだ、この子。怖い。てか、極端。
「ストップ。言ったろ死なせないって。」
「分かりました。では、ほかの何かでお許しください。しかし、私は生娘ですので夜伽のお相手をするには少々力不足かもしません。」
いや、まだ18禁展開にするつもりは無い。
そう、まだ。
他のこと。そういえば、カトレアは猫の獣人だ。
なら、することは1つ。そう。
もふもふだ。
もふもふは至上であり至高。
後で俺の部屋に連れていこう。
「そだ。カトレアは俺と一緒に行動してもらうことになるがいいか?」
「勿論です。ナイト様の行くところ全てについていきます。」
連れていく理由は勿論戦闘面で活躍してくれるとおもったからだ。
しかし、それだと。かなり戦力オーバーしてしまうこもしれない。
今のところステータスが落ちていない俺。
スピード担当のシア。
スキル火力共に強力なカトレア。
近接だけでかなり戦力が集中している。
ま、いっか。
「あ、あの。私はどうしたらいいですか?」
「僕もどうしたらいいですか?」
ココとセシルも気がついたようで話に入ってきた。
そして、セシルがボクっ娘だったことが今判明した。
なにこれめっさ可愛い。
「気分はどうだ?一応なんにもないはずだけど聞いておく。」
「特に問題ないです。」
「僕も特にないです。」
うむ。こっちでも『リバイブ』はつかえるのか。
なら、欠損奴隷を大量に買っても大丈夫だな。
「それで、ココは武器とかの作成を主にしてくれ。街でそれを売ってもかまわない。売上は全部ココのものだ。」
「セシルはポーションを作って街に売りに行くといい。セシルも売上は全部セシルのものだ。」
「宜しいのですか?武器とかの素材は全部買うことになりますが...。」
「僕も一緒ですね。ポーションの素材は全部買うことになります。」
そっか、俺みたく魔法で生成できる。訳ではないのか。
「それも自由にしてもらって構わない。市場に置いてなくて欲しい素材がある時は遠慮なく言ってくれ。と言ってもまだCランクだからあんまり協力は出来ないとおもうがな。」
「いえいえ!そのお言葉だけでもありがたいです。」
「ご主人様って。まだCランクだったんですね。てっきりもうAランクは行ってるかと。」
「直ぐに行くさ。今は休憩中だ。」
ということで新しい戦力が加わった。
戦闘ではカトレア。
生産系では、ココとセシルが加わった。
さて、次にやることはカトレアの戦闘能力チェックだ。
とはいえ、カトレアは元Aランク冒険者。
俺達がこなしているBランクのクエストではあまり正確には測れない。
どうしたものか。
悩んでても仕方ないからギルドに向かう。
ミミとシェリーとシアは今回はおやすみ。
ギルドに行くとなにやら、騒がしかった。
「エルボ!何があった。」
「おー!ナイト。いい所に。実は、この街のすぐそばでモンスターフェスが発生したんだ。」
「モンスターフェス?なんだそれ。」
「ご主人様。モンスターフェスとは、様々なモンスターが1度に大移動することです。」
カトレアが説明に入ってくれた。
「それのどこが悪いんだ?移動なんてよくあることだろ?」
「いいえ。モンスターフェスが発生すると、街一つが壊滅するほどの被害が出ます。」
なんか凄まじかった。
「てことは、こっちに向かっていると。」
エルボが無言で頷いた。
「今は冒険者達で住民の避難と防御壁を作っているところだ。」
「そんなんで止められるのか?」
「いや、完全に無理だ。でも、被害を最小限に抑えることはできる。」
それは、最小限に抑えてるとは、言わない。
人が死ぬかもしれないんだどうにか出来ないか。
「モンスターフェスのモンスターの数は?」
「えーと、約120体程のモンスターが向かってきているとの情報だ。」
たかが120。
俺が本気を出せば数分で終わる。
「俺は少しでも数を減らす。」
「それは危険だ!相手は120だぞ!勝てる分けない。」
「それでも人が死ぬのを黙って見過ごすわけにはいかない。」
俺の声は冷たく冷淡なものに変わっていた。
昔からの癖だ。
自分1人で抱え込み全てを解決しようと悩んで結果。自分を犠牲にすることを選ぶ。
昔何度パーティメンバーから怒られたか。
「ご主人様。私がいることをお忘れですか?」
「これでも前はAランク冒険者でした。ご主人様程ではないとは思いますが。少しは助太刀に入れるかと思います。」
「一緒に来てくれるか?」
「勿論です。ご主人様のいるとこが私の居場所です。」
そっか、今の俺には頼っていい仲間がいる。
なら、頼っていいと言うのなら頼ろうか。
「エルボ。オレはカトレアとモンスターフェスの数を減らしに行く。」
「分かった。もう何言っても無駄だろ。けど、無茶はするな。生きて帰ってこい。」
「勿論だ。ここで死ぬ気なんてない。」
俺はモンスターフェスが発生している森に向かった。
通常ギルドから30分はかかるのだが本気のスピードで行けば5分で着く。
流石のカトレアも追いつけない様だったから横抱きにして連れてきた。
終始顔を真っ赤にしていた。
モンスターフェスが発生している地点に到着。
しかし、そこは見るも無残な惨状だった。
モンスターフェスに巻き込まれた別のモンスターと、モンスター達に踏み潰され原型すら留めていない人の死体らしきものがあった。
「ここは、過ぎた後だったか。」
予想以上にモンスターフェスが進む速度は速い。
進路方向に全速力で森を抜けた。
森を抜けると凄まじい土煙を上げてモンスター達が大移動していた。
俺はまた全速力でモンスター達を追い抜きそのの前で止まった。
カトレアを降ろして愛剣を構える。
最初に突っ込んできたホーンラビットを横薙ぎで全滅させ次に突っ込んできたクマを正拳突きで後方にぶっ飛ばし、俺はモンスターフェスのど真ん中で数回回転した。
たったそれだけで半分が斬られ動かなくなった。
それから、俺達2人は次々とモンスターを捌いていった。
モンスターとの衝突から20分後。
ようやくモンスターフェスは終わり2人で安堵の一息をついた。
「結構数多かったな。」
「そうですね。これは私の知る限りで最大級のモンスターフェスです。」
そりゃ、大変だわ。
「そういえば何でモンスター達はいきなり大移動なんか始めたんだ?」
「確かにそうですね。なにかから逃げて来たんでしょうか?」
と、その時。モンスター達が走ってきた方向から1頭のライオン?が出てきた。
顔がライオン。胴体が牛で体長が5メートルはある巨体を誇る。
その生物は俺達を見つけるなり飛びかかってきた。
俺とカトレアは後ろに飛んで躱し謎生物と対峙する。
「なんだアイツ。面白い体してるな。」
「ご主人様。あの生物はキマイラと呼ばれる突然変異種です。」
ウル・キマイラ(突然変異種)
レベル50
スキル[威嚇]、[暴君]、[暴食]
備考、暴君により周りの生物は混乱状態となり逃げる。
暴食により、何でも食べるようになる。
ステータスはあんまり珍しいものでは無い。
その代わりレベルが今までの相手とは格が違う。
俺からしてみて弱いことには代わりないんだけどね。
俺は剣を持って真正面から突っ込んだ。
キマイラもこちらに向かって走り出している。
俺はすれ違いざま数回斬った。
俺とすれ違うと今度はカトレアに向かって走り出す。
俺は無言で納刀する。
突如として上がる血しぶき。
勿論上げたのはキマイラだ。
キマイラはカトレアに近づく前に倒された。
「カトレア。怪我はないか。」
「はい。ご主人様が守ってくださったので怪我はないです。」
見たところ大きな怪我はない。
さて、戻りますか。
俺はゲートでギルドに戻った。
作者は深夜に書くことが多くほぼ深夜テンションでの執筆となっています。
時々辻褄が合わなくなるかもしれません。
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