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8話 家と奴隷

物語がどんどん進むといったな。

あれは嘘だ。


正直どう物語を展開しようか迷います。

書いてる途中にもアイデアは容赦なく湧いてきます。それをどうにかして物語に入れようとして悩んでいます。


もういっそもう一つ小説を作れば解決するんですがいかんせん不定期更新なので掛け持ちは作者の集中力と語彙力的にかなり厳しいです。


今日はゆっくり過ごそうと思う。

ここの所クエストばっかだったからたまにはゆっくりするのもいいだろ。


あ、家買いに行こ。

唐突に頭に浮かんだナイスアイデア。


ということで全員、俺とミミとシェリーとシアで家の下見に来ている。

前に買うという話は出たがシアの件ですっかり忘れていた。


「こちらは庭があり屋敷は本館と別館に別れております。」

丁寧に説明してくれたのは不動産屋の女従業員だ。

1つ1つの物件のことを熟知していて便利点と不便点を明確に話してくれる。

「金額はおよそ金貨10枚ほどです。」


まだまだ予算内だ。

今回家を買うに置いて用意出来たのは金貨20枚。


シェリー曰くかなりの大金だそうだ。

あまり、実感はない。


しかし、森が近くにありモンスターが度々襲撃に来るとのことでこの物件は没となった。

これからメイドとかも雇う(全員奴隷にするつもり)

から危ない屋敷は没となる。


「なら、こちらはどうでしょう。」

そう言って女従業員は鳥の羽の様なものをひと振りするとさっきとは違う場所に瞬間移動した。


天の羽

備考:言ったことのある場所なら瞬間移動できる。


中々便利な品だった。


さて、次に紹介してくれたのはギルドからほど近い大きな屋敷だった。


「ここは元々貴族の方が住んでいらしたのですが病気でお亡くなりになられました。それから、跡継ぎもなく今は私共が管理を任されています。1つ不便点と言ったら()()()()ということでしょうか。」


なんだそりゃ。広いのが不便点って中々ないぞ。


「この屋敷はさっきの屋敷4つ分の広さを誇ります。それ故に新人メイドが迷子になることもしばしあったようです。」


それなら納得。

でも、屋敷の出入りはほとんどが『ゲート』で済ますつもりだからその不便点は不便点にならない。



『ゲート』

行ったことのある街なら瞬間移動出来る。

しかし、行った先にもゲートを設置する必要がある。



行く先々が新天地だから使わないと思っていたがまさかこんなとこで役立つとは。

「金額はおよそ15枚です。」

「さっきとあまりかわらないな。」

「はい。正直な所、管理が大変なのです。この広大な土地を従業員50名で管理するのは骨が折れます。

そのため価格を安くして居住者に管理を押しつ.....任せようかと思っています。」


今完全に押し付けるって言おうとしたよな。


「よし、買おう。管理は大変だがその分の人を集めればいいだけの話だ。」

「簡単に言うけど宛はあるの?」

「一応な。無くはない。」

「曖昧ね。」


そりゃ、全員奴隷で揃えようとしてるんだから曖昧にもなる。


「では、こちらにサインを。」

やたらと準備がいい。

そんなに早く手放したいか。


俺は書類にサインし女従業員に金貨15枚を渡し土地の権利書をもらった。



家が手に入って次にすることはメイドなどの人集めだ。


俺は1人で奴隷商に向かった。


「いらっしゃいませ。奴隷をお買い求めですか?」

店に入って早々店員の1人が近寄ってきた。


「あぁ。そうだ。結構な人数を買いたい。」

「それでしたらどうぞこちらへ。」

俺は厚いカーテンの先に通された。


そこには軽く100人を超える程の奴隷がいた。

しかも、全員女の子。

「ここは、男性のご主人様の場合お通しするお部屋となっております。どのような奴隷をご所望ですか?」

「どんなのがいるんだ?」

「僭越ながら説明させていただきます。」

「奴隷の中には元々貴族様などにお仕えしていた者もいます。そういった者達は最初から礼儀作法などがしっかりしております。但しあまり夜伽の相手としては期待しない方が宜しいかと。」


あ、だから男性用の奴隷部屋なのか。

やっと納得できた。


「初めて仕える者は躾などが大変ですが達成感があるとのご意見を頂いております。夜伽の相手をさせるのもそちらの方がいいかとおもいます。」


その時、まだ先に部屋があることに気づいた。


「この奥の部屋はなんだ?」

「この奥の部屋は欠損や損傷が激しい奴隷の部屋となっています。つまり、腕が無かったり顔に大火傷を負っていたりします。お客様は初めてとお見受けしましたので初めから損傷の激しい奴隷を見せるのは如何なものかと思いまして紹介を省かせて頂きました。」


「一応見せてくれ。」

「かしこまりました。」


俺は厚いカーテンをくぐった。

その瞬間血の匂いが鼻を突いた。


「こりゃ酷いな。」

欠損が激しく見るに堪えない子までいる。

腕のない子。片足がない子。顔半分を包帯で覆っている子。

「はい。冒険者の囮として使われた子がこのようになるのは珍しくありません。私共も情緒はありますのでそのような奴隷の使い方は控えますよう言ってはいるのですが。」


当然守る奴はいない。

奴隷商も奴隷をどう扱うかは本人次第なところがありあまり介入で出来ないという。


「あ、そうだ。奴隷を殺そうとしている主人からその奴隷を奪うのは有りか?」


ミミのことだ。ミミは最初自分の主人から逃げて連れ戻されそうになった。

相手は連れ戻すつもりだったが俺が受けた攻撃がミミに当たっていれば高い確率で死んでいた。


「そうですね。状況が状況なだけに仕方ないと思います。」

どうやら合法らしい。ま、今更手放すつもりは毛頭ない。


俺は数分見て周り欠損の激しい奴隷を3人。普通の奴隷を17人選んだ。


なぜ欠損の激しい子を選んだかと言うとステータスが面白かったから。


ただ、それだけ。


カトレア

レベル:32

スキル[剣術]、[体術]、[根性]、[覇気]、[魔法耐性]、[魔法適性]

備考、腕が片方ない。元Aランク冒険者。

猫の獣人


ココ

レベル12

スキル[武器制作]、[防具制作]、[調合]

備考、顔半分火傷を負っている。兎の獣人。


セシル

レベル10

スキル[料理]、[採集]、[採掘]

備考、片足がない。羊の獣人。


3人の内2人が非戦闘員だが2人共面白いスキルを持っていた。


あ、あと全員女の子です。


[根性]

一撃必殺が効かない。

[覇気]

これは無意識に発動。意識することで威嚇と同じ事ができる。

[調合]

ポーションや秘薬などの質があがる。


といった感じに新スキルを持っていた。

武器制作とかは名前のまんまだから割愛。

欠損がない子達はほとんどスキルは一緒だから割愛。


金額は全員合わせて金貨12枚程だった。

奴隷商も欠損の激しい子をどうしようか悩んでいたようでかなり格安だった。


とりあえずゲートで全員を屋敷に連れ帰った。


「今日からここがお前達の家であり仕事場だ。主にメイドとして働いてもらう。」

奴隷達からざわめきが起こる。


すると、1人の奴隷が出てきた。


ユミル

レベル24

スキル[作法]、[指揮]、[統率]

備考、元メイド長。


なにこれもうメイド長にしてくれと言わんばかりのスキル。それに備考がもうもろだし。


「ご主人様。メイドというのは全員ですか?」

「あぁ、そのつもりだか。なにか問題でもあるか?」


人には得意不得意がある。それを考慮しての総勢20名だ。誰が苦手でも誰かが得意であれば問題ない。


「いえ。失礼ですがご主人様は冒険者をしていらっしゃいますよね。それで私は私達を囮として使うのとばかり思っていたのですが。違いましたか?」


確かにその使い方もあるもしれないがそんなことをするんだったら最初から冒険者なんてやらない。


「そんなつもりは全くない。俺達の旅について行きたいと言うのなら好きにしろ。けど、そうなら最後まで死なせない。これは断言できる。」


前の世界からのポリシーでもあった。


どんなに完璧に仕事をこなしても誰か犠牲になったらそれは完璧ではなくなる。


ごく当たり前の事だか冒険者とかをやっていると誰かの犠牲あって当たり前のようになってくる。

だから、よりいっそう気をつけなければならない。


奴隷達から感嘆の声があがる。

「ありごとうございます。その言葉を聞けて私達はご主人様のためにこの身を尽くします。」

「おう。頑張ってくれ。それとメイド長はユミルに決まりだな。」


「え?私ですか?」

「お前以外にユミルはいないぞ。それにスキルとかそうだし、元メイド長だろ?」

「はい。そうですが...よくお分かりになられましたね。」

「俺の能力というかオリジナル魔法だ。」


実際は能力だが説明がめんどくさいので適当に誤魔化す。


「流石はご主人様。お見通しでしたか。分かりました。ユミル・シルフィード。ご主人様からの天明この身をもって尽くします。」


ユミルは履いているスカートをつまんで広げそう宣言した。

欠損奴隷は次回出てきます。(盛大なネタバレ)

いや、あのままは可哀想でしょ?

それに使えるネタは使わないと損なんですよ。(メタ話)


作者の絶賛厨二病発症中の頭じゃほんとに黒歴史になりかねない作品ができそうなので注意して書いています。

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