表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
64/119

61話 参戦と笑顔

「ようこそ、神々の戦い(バビロン)へ。」


そういって、いつの間にか現れた扉がゆっくりと開く。


中はパーティーを開くには狭いくらいの広さで壁一面に本が敷き詰められている。


本の手前には、なにに使うかもわからない実験道具なのが置いてあり中に液体が入っているものもある。


扉と対照的な場所には玉座的なのがありそこに誰か座っている。


「其方がナイトとやらか。」

「そうだが、あんたは?」

「私はここの主であり、シロの創造主、サキだ。」

「サキだと!しかも、その顔。」


「どうかしたかイリス。」

「いや、サキとは私の姉と同じ名前なのだ。それに、あの顔は姉上の顔だ。忘れるはずはない。」

「しかし、姉上はあんな喋り方はしない。どちらかというとミミ殿のような話し方をする。」


つまりは、おっとり系か。


「まさか、あれの妹と会うこととなるとは。」

「お前は何者だ。」


「仕方ない神名を明かすとしよう。」


「我が名はベリアル。『無』を冠するもの。」


確かにベリアルの名前には「無価値なもの」という意味がある。

それを知っているということは本物か。



「姉上はどうした!さては、貴様!」

「落ち着け。其方の姉は今は眠っている。」

「サキは、肉体がない私にこの肉体を貸してくれた。無下にはできまい。」

「姉上が貸した?」

「あぁ、そうだ。サキは私にとって恩人でもあるのだ。」


「話を曲げるようで悪いが、神への復讐はホントか?」

「それも、本当だ。ナイトなら分かるであろう。」


「同じ堕天使であれば。なぁ、『ルシファー』」


「ナイトが神様?」

「いえ、正確には、熾天使(してんし)...天使九階級の内、最高職だったはずです。」


「話していないのか?」

「必要ないと思ったんでね。」


「俺は自分が神だとかどうでもいい。神であろうとなかろうとやることは1つ。」



「ミミ達と幸せに暮らすことだ。」

「ふっ。神に最も近づき堕ちた者がそんなことを言うとはな。」

「感性は人間並みなんでね。」


「だから、俺はお前の復讐劇にも協力しない。俺達には関係ないからな。」

「無くはないぞ。」

「...どういう意味だよ。」


「ルシファーの隣にいる犬の娘。彼女からは神の匂いがする。」


匂いって、犬かよ。


「我は堕天使だ。よって[神眼]は使えないが彼女には神から選ばれたのではないか?」


神から選ばれた...。

!シーラか!


「神々が神の寵愛を受けた娘をほって置くと思うか?しかも、彼女には強力な魔法が宿っている。なら、尚更ほっときはしないだろう。」


チッ。

どの道参戦するしかないのか…。


「ナイト様。私はナイト様と初めて出会った時から心に誓っていました。『この人になにがあってもついて行く』と。」

「だから、今回もお供させてください。」

「いいのか?もしかしたら、ミミが狙われるかもしれないいんだぞ?」


「そしたら、ナイト様が守ってください。私は援護こそできますが攻撃は全くですから。」


ミミが放った笑顔は俺を勇気付けるには充分過ぎる程の威力を持っていた。


「話はまとまったか?」

「あぁ、この(あそび)少しだけ付き合ってやるよ。」


あ。


「シェリー達もそれでいいよな?」

「聞く順序が違うでしょ。なんで、そんな自分勝手なのかしら。」

「今に始まった事じゃないよ。」

「そうですね、ナイトさんは今も平常運転ですね。」

「それでこそ我が主だ。」


文句はないみたいだから、参戦しよう。



「ついでに聞くが勝算はあるのか?」


悪魔、魔族を集めても神の強力なスキル、能力の前ではただの塵でしかないことだってある。


「ないことはない。正直にいってルシファーが参戦しないのなら我等は玉砕となってしまう。」

「玉砕とか絶対やめろよ。」

「ルシファーが参戦した今、勝機は十分にある。」


「詳しい話また後日としよう。」

窓から外を見るともう真っ暗だった。


取り敢えず俺達は、屋敷の部屋を貸してもらいそこで就寝することに。


ベットの中にて。


「ナイト様が堕天使だなんて驚きです。」

「この世界じゃ俺のことを知っている奴は少ないからな。言わなきゃわかんないし言う必要もない。」

「さっきも言ったが俺のすることは俺が神であっもなくても変わらない。」


俺がそう言うとミミは頬を俺の胸にくっつけて来た。


「ありがとうございます。...ナイト様の心臓。動いています。」

「そうだな。」


この心臓も1回止まった。


それをミミが修復したから俺はこうして喋れているし動ける。


そう考えると、今まで色んなことしてきたな。


この世界に転移して右も左分からない時期もあったし、今までにない感情に悩まされることもあった。


この世界に来て色んな人と出会った。

それは、楽しくもあり残酷なこともあった。


楽しい例で言えばミミやシェリー、今の仲間たちだ。

残酷の例は、ザフトとかノーツだ。

俺も人のことは言えないが自己中で傲慢だ。


だから、ザフトは殺したしノーツは気が済むまで殴った。


「ナイト様?いかがなさいました?」

「いや、色んなかとがあったなーと。」

「そうですね、そう言えば覚えていますか?あの時の約束を。」

「約束?」


「『絶対にミミを1人にしない。俺が絶対に守る』という約束をしたじゃないですか。」


そんな約束もしたようなしてないような。


「そうだっけ?」

「あー。やっぱり覚えていませんでしたね。」

「うん。」

「考えても見れば約束を覚えていればあんな無茶はしませんよね。」


あんな無茶とは、心臓の1件だろう。


「まぁ、助かったから結果オーライってことで。」

「今度やったら助けてあげませんよ。」

「もう。あんなドジは踏まねぇよ。」

「そうだといいですが。」



その後ミミとしばらく話していたがやがて耐えきれなくなったのか胸元から可愛い寝息が聞こえてきた。


俺はミミの額にこっそりキスをして眠りについた。



俺が目を覚ますとミミの顔が目の前にあった。

寝ている間に上に上がってきたのか。


寝る前は顔が胸辺りにあったが今は目の前にある。

そして、ミミの腕は完全に俺の背中に回されていて俺に抱きつくようにして寝ている。


「おはよう。ミミ。」


俺がミミの唇にキスをした瞬間。


パチ


ミミの目が開かれた。

そして、俺と目が合う。


「っ!」


俺が慌てて唇を離そうとした時、背後から頭を押されて再びミミとキスをすることになった。


背後から襲った圧迫感はミミの手だった。


「ん」


単調だがしっかりとした色っぽい声。


声がしてすぐに唇は離れた。


「おはようございます。ナイト様。」

「お、おうおはよう。」


ミミの積極さに少し驚きを隠せない。


「ナイト様が先にしてきたんですよ?」

「そうだけどさ。まさか、お代わりを頼まれるとは思わかなかったんだ。」

「ごちそうさまでした。」


そこで、ミミは「えへ。」と笑った。


今日もミミの可愛さは破壊力抜群で俺に今日1日の英気をくれる、素敵な笑顔だ。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ