22話 正体と二人目のロリ
「ナイト様。少しいいですか?」
俺の部屋でシェリーとシアがザフトを殺した暗殺者について議論しているとミミから呼び出された。
「どうした?」
「単刀直入にいいます。バジリの領主。ザフト様を殺したのはナイト様ですよね。」
「.......なんでそう思った?」
バレるような言葉してないし言っていない。
昨日もミミ達にバレないように出ていって帰ってきた。
「お忘れですか?私は犬の獣人ですよ?血を洗い流した程度では私は匂いで分かります。」
あー。すっかり忘れてた。
そう言えばミミは犬の獣人で音や匂いには敏感だったな。
「すっかり忘れてたわ。ま、そうだな。ザフトを殺したのは俺だ。怖いか?」
「そんなことないです。今回はシェリー様を筆頭に私達が懲らしめるというものだったのにナイト様はそれを止めませんでした。でも、ナイト様は自分の手でザフト様を殺しました。」
「そこには、なにか考えがあったと思います。そこまではわかりませんでした。.....聞かせてくれませんか?」
「ミミは鋭いけど詰めが甘いな。」
「うぅ~。ごめんなさい。」
「ま、理由を言うならアイツにミミたちを合わせたくなかった。というのと俺達が作戦を練っている間にも被害者は出る。それが嫌だったからだ。」
「私達に会わせたくなかったというのは私とカトレアちゃんが獣人だからですか?」
「そうだな。アイツとあって分かったが、あいつは初夜権の行使に躊躇いがない。つまり、『女は俺に身体を捧げて当然』という思考の持ち主だった。そんな奴に大切なやつを合わせたいと思うか?俺だったら思わないね。だから、ミミ達がアイツと会う前に自分の手で殺した。」
「シェリーにも言ったがあんな奴の血でミミ達の綺麗な手を汚す必要は無い。」
「それは、ナイト様も同じではないのですか?」
「俺は、もういいの。前にも言ったろ。俺は戦争に参加して大勢の人を殺してる。しかも、なんも罪がない人を。それに比べたらミミ達の手は綺麗だ。だから、汚したくなかった。」
「そうですか。お心遣い感謝します。ナイト様。」
今度からは、ちゃんと魔法で血と匂いを消しとこう。
ミミにはバレてしまったがシェリー達には黙って貰うことにした。
別に話すような事じゃないし。
あのあと部屋に戻ると
『闇夜の成敗者』は俺並みに凄腕の戦闘力を持ちながら威張らなくて表には出ない、カッコイイ人
だとか色んな事が混じりあってカオスな状況になっていた。
そんな時に名乗り出たくない。
だから、黙って貰うことにした。
ミミは「二人だけの秘密ですね♪︎」といって上機嫌だった。
女の子ってホントにわからない。
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「うーん。どうしましょうか。」
「何悩んでるの?」
ナツが働いている食堂。
そこに俺とナツとアリスがいた。
「兄が殺されたから新しい領主を決めないといけないんだけど適任者が居ないんだよ。」
「?アリスがやればいいんじゃないのか?」
「それは、できないんです。」
「なんで?」
「私はまだ13歳で領主になれるのは18から何ですよ。父は病でとこに伏したままですし母は他の業務で忙しいため不可能。こうなると政治をする人間がいなくなってしまうんです。」
「領主も大変だな。」
確かにまだ、未熟なアリスに政治を任せるのは国民としても不安なんだろう。
と、その時、ナツがなにか閃いたようで目を大きく開けた。
「ナイトさんがアリスのお婿さんになればいいんじゃない!」
ちょっと待て。今なんて言った?
「ふぇぇぇぇぇぇ!わわわわわ私がナイトしゃまのおにょめしゃん!それは、メアお姉ちゃんに申し訳ないよ。」
「でも、領主が一夫多妻は普通でしょ?」
「それは、そうだけど.....。」
アリスは俺の方を見て。
「不束者ですが宜しくお願いします。」
「ちょっと待て。話が早すぎる。それに、ララとかメアとかは婚約段階だ。それをすっ飛ばすことは出来ない。」
というかやったら殺される(世間的に。)
だって相手は女王の母親だぞ?物理以外で勝てる気がしない。
「そうですか。でも、そうでもしないと見知らぬ誰かと結婚することになります。いくら仕方ないとはいえ私は嫌です。」
「うーん。しょうがないんじゃない?お兄ちゃんがしたことはそれくらい重いことなんだよ。」
「そんなー。」
ナツの言う通りだ。
それにアリスは体は小さいながらも銀髪青眼という異国風の容姿を持つ美少女だ。
貰い手はいくらでもいるだろう。
しかし、それが不安要素でもあった。
もし、ノーツみたいなロリコン野郎とアリスが結婚した場合、アリスは毎日相手の玩具になる可能性が高い。
つまり、相手のいいようにアリスを弄ばれるということになる。
それは、ちょっと許せないな。
「ヒッ!」
「キャッ!」
おっと、また殺気が出てしまった。
「結婚は無理だが仲間にならなれる。」
「それは、奴隷契約ですか?」
「そうなるな。といってもホントに奴隷になる訳じゃないから、そこの所は安心していい。」
「皆さんの意見は聞かなくていいんですか?」
「今更仲間が1人増えても誰も文句言わないだろ。」
「そういうのものなんですね。」
そうなっても問題ないようにしたといった方がいいな。
仲間は多い方がいいにきまってる。
あ、メイドも仲間に入ります。
『ありがたきお言葉。』
ユミル敏感過ぎ。
「そういう事でしたら私からもお願いします。」
「じゃあ背中出してくれ。」
アリスは着ていた洋服を捲った。
それでも、シア並の淡い膨らみがある胸が見える。
といってもそれだけでは興奮はしない。
ロリコンじゃないし。
ロリコンじゃないし。
まぁ、最初はミミと一緒に寝てたし今も時々寝ている。
「はい。これでおしまい。」
「え?これだけですか?」
今アリスにしたのは奴隷契約だがカトレアとかのとは少し違う。
具体的には
カトレア、イリス、シアは俺に状況、記憶、状態が来るようになっている。
アリスは俺に現状の情報が来るようにしただけだ。
「まぁ、ララにもメアにも同じのをしてある。なにか問題が起きたらすぐに連絡できるようにしただけだな。」
「奴隷契約にそんな事ができるなんて。」
「あ、普通は出来ない。俺の能力が関係してくるからな。」
「能力!やはり、そういうのがあるんですね!」
「落ち着け。いずれ話す。まだ、ミミ達にも話してないからな。」
というよりかは話せない。
《常識無効》はどの世界での常識を覆すものだ。
別に信用してない訳では無いが、それが原因でミミ達になんかあったら俺は自我を保っていられる自身はない。
最悪街が一つ地図上から消えることになる。
だから言ってない。
「あ、でもこれは言えるわ。」
「なんですか!」
「俺は少し龍の血が混じってる。」
「それは、どういうことでしょうか。」
「龍砲が撃てるってこと。」
「龍砲?何ですかそれ。」
「龍砲ですか!」
ナツは知らないのか。
「龍砲は龍種族のみが撃てる魔法だな。それをこの前撃った。」
「流石ナイト様!仲間になれて誇らしいです。」
「ナツもアリスもこのことは他言無用で頼む。無駄な詮索は避けたいんだな。」
「勿論です!」
「了解です。」
こうして、二人目のロリが仲間になった。




