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13話 最強の苦悩

今回は結構短めです。

武器の性能一覧です。

創造級

神話級

幻想級

秘蔵級

希少級

一般級


上に行くほどレア度が高いです。

ドラゴンを倒してギルドに帰ってきた。


ギルドにはミミ達だけしか残っていなかった。

「おかえりなさいませ。ナイト様。」

「ご主人様。お疲れ様です。」


ギルドに入ってすぐにミミとカトレアが寄ってきた。


「ご主人。お疲れ様」

「意外と早かったわね。」


続いてシェリーとシアが寄ってきた。


「それより!ナイト。あんた、何で()()()()()()()()。」


そう。俺は『同調(リンク)』している事を忘れていた。

龍砲は龍の種族しかない撃つことは出来ない。


あの時ドラゴンに集中するためにこっちの回線は切っていた。

しかし、ミミやシェリーは繋がっているので俺が喋ったこと、した攻撃まで見えている状態。

その事を忘れて龍砲を撃ってしまった。


「分かった。説明するよ。」


俺はここに来た経緯を簡潔に話した。


「という訳だ。」

「ナイト様が異世界の方だったなんて。」

「今聞いたらなるほどってなるわよ。」

「ご主人。駆け出しにしては強さが異常。」

「ご主人様がどんな方であろうと付いて行きます。」


三者三葉の反応をしてくれた。


「じゃ、ナイトはその内帰っちゃうの?」

「いや、それは多分ない。今のところ帰るてかがかりは、見つかっていない。」


ま、見つかっても帰る気はないがな。


「俺のことは追々話す。今、ここで話せないこともあるしな。」

「何それ怖いんだけど。」


まぁ、ことによっては怖いかもしれない。



「ナイトさん。お疲れさまです。」

ギルドの入口からララが入ってきた。


「この度はドラゴンを討伐して下さりありがとうございます。これは報酬です。」

そう言ってララは一本の刀を差し出した。


『妖刀、雷』

神話級

能力:移動速度上昇。攻撃に黄魔法を付与。


妖刀か。

俺が使えないのが残念だ。


俺が使っているのは洋刀、片刃の武器は扱いずらい。


「これはカトレアが使え。俺は使えない。」

「はい。ありがとうございます。」


カトレアがララから『妖刀、(イカズチ)』を受け取る。


この日はもう夜が遅いからまた、詳しい話しは後日となった。



「さぁ、ナイト!あんたのこと聞かせて頂戴!」


家に帰って早々シェリーが迫ってきた。


「分かったから、落ち着け。」


リビングにミミ、シェリー、シア、カトレア、メイド代表でユミルが集まった。


俺はこの世界に来る前の話をした。

内容は大きくわけて4つ


・前の世界でも冒険者っぽいことをしていたこと。

・スキルとは違った能力があること。

・前の世界では戦争がありそれに参加していたこと。

・その戦争で多くの人を殺したこと。


過去を断片的だが話し終わった。


「ナイト様は戦争に参加してどう思ったんですか?」


「最悪だと思ったね。確かに国のために尽力したと言えば聞こえはいいがやってることは殺人。気持ちのいいものじゃない。」


それを聞いてミミは少しホッとした様子だった。


「俺が怖くないのか?大量殺人鬼だぞ?」


正直嫌われるのは嫌だ。

しかし、それは我儘というものだ。

俺は過去にそういう取り返しのつかないことをしてしまったのだから。


「怖い?何で?」


帰ってきた答えは想像を遥かに超えていた。


「ナイト。あんた親友を失くした私に言ったわよね。『起きてしまったものは変えられない。変えられるのは未来だ。それを踏まえた上で親友の分も生きたらどうだ?』って。」

「あれだけで私が楽になったか分かってる?」


シェリーはひと呼吸置いて言った。


「独りで抱え込みすぎ。もっと仲間を頼ったら?」


独りで抱え込む?仲間を信じる?


その言葉は不思議と心に響いた。

今までそんな資格はないと思っていた。

誰かに話したり、誰かを頼ったりすることは戦争が終わってから無くなっていた。


「いいのか?お前らに頼って。迷惑かけるかもしれないぞ?」

「それが仲間でしょ。」


シェリーはさも当然とばかりに言った。


「ご主人様。私も同じです。私は体の一部を失いご主人様に買って頂けなければあのまま死んでいたかも知れません。それを、救って下さったのはご主人様なのですよ?」


俺が誰かを救った?


「それだけではありません。今回のドラゴンの事でもご主人様がドラゴンを討伐しなかったらどれほどの被害が出ていたか分かりません。ご主人様はこの街の救世主なのです。」


そうか、俺は誰かの役に立ってるのか。

そう思うと今まで独りで悩んでいた自分が馬鹿みたいに思えた。


「あーあ。そんな風に言われると俺が馬鹿みたいじゃねぇか。自分のことで独り悩んで...ミミ達がいれば即解決する問題だったのにな…。」

「だが、もう大丈夫だ。取り敢えずは立ち直った。」


「それでこそナイトよ。大胆不敵で無鉄砲。」

「ナイト様が元気になられてよかった。」

「ご主人様がどんな方であろうと付いて行きます。」

「メイド達も同じです。ご主人様に付いて行きます」


まだシェリー達に話してないことが多くある。

それを話した時に拒絶されないだろうか。

今、こうして悩みの一部が払拭されたが俺の過去はこれ程のことで全てが払拭されることは無い。


さっきシェリーが言ったように、『起きてしまったものは変えられない。変えられるのは未来だ。』


というのは本心だ。

過去には俺の全能力を持ってしても行くことは出来ない。

なら、後悔のないように今を過ごして未来へと繋いでいけばいい。


具体的には、話をした時に拒絶されない程の信頼や絆といったものがあればいいわけだ。

信頼とか絆は[神眼]で見えないのが残念だがこればかりは1人の男として頑張るしかないな。

今回は最強ことナイトの過去に付いて書いてみました。

中々にいい出来だと思っていいます。

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