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93話 アテナ VS カトレア

戦闘シーンとはいったい.....。

「貴殿の名を聞こう。」

「ご主人様の従者、カトレアです。」

「我が名は、アテナ。よろしく頼むぞ。」


私と『戦略の女神、アテナ』の戦いはいわば頭脳戦とでもいいましょうか。

静かで激しい戦いでした。


お互いに剣を構え、集中する。

お互いが移動するころには剣と剣がぶつかり合っている。


タイミングを間違えれば即死の戦い。

ご主人様の戦いと違うことは力押しが出来ないということでしょうか。


力で押しても流されて反撃を喰らってしまう。

反撃を受ければ最後首を撥ねられて絶命してしまう。


「一つ、伺ってもよろしいか。」

「なんでしょう。」


「貴殿の主は一体何者だ。ここからでも気配が伝わってくる。」

「それは私を倒して、ご主人様のところに行けばいいだけのはなしでは?」

「...そんなことしたら私は出会った瞬間殺されてしまう。」

「そんな野蛮ではありませんよ。」


すこしだけ、話した後に首を一瞬で撥ねられるだけです。


「貴殿の主は戦闘狂なのか?」

「いえ、大切なものを守るのに必死なだけです。それだけに危険なのですよ。」

「大切なものを守るがために自身を犠牲にする。」

「こればかりは、本末転倒だとわたしでも思います。」


話している間にも剣戟は繰り返される。

基本、武器同士がぶつかったら退いてまた、ぶつかるというものです。


ご主人様が一番嫌いな戦い方です。

ご主人様は突撃してそのまま一度も下がることなく相手に致命傷を負わせるという戦いかたです。


「貴殿、獣人ということは奴隷であろう?今の生活は辛くはないのか。」

アテナの声音にはすこし悲しみの色が混じっているように感じました。


「辛くなどありません。どんな生活環境だろうと耐えなければ死んでしまいます。」

「そういうことを聞いてるんじゃない。」

「ふっ。わかっていますよ。しかし、それは私を見ればわかるのではないでしょうか。」


今私が持っているのはココさんから頂いた神話級の武器。奴隷に持たせる武器ではないし、それに相当な信頼がないと武器は持たせてもらえない。

それは、前に奴隷が自分の武器で主を殺したことが原因です。


そこから、ほとんどの奴隷持ちの方は粗悪品の武器しかもたせず冒険先で死んでしまうという事態になったのです。


「それは、そうだったな。愚問だったな。」

「では、私からも質問させていただきますね。」

「なんだ?」


「最高神の望みは本当に人類史の白紙なのでしょうか?」

「その通りだ。最高神様は人類を滅し最高神様自ら新な人類史を作り上げようとしてらっしゃる。今度は我らの監視のもとで。」

「では、なぜ、最初から監視されなかったのですか?常に監視していればこんなことせずに済んだのでは?」

「他者の干渉があったため最高神様はその対処にまわられたのだ。」

「その、他者というのは...。」

「最高神様に並ぶ神性(ちから)を持つ者。」


『堕天使、ルシファー』

「彼の干渉があった、争いには至らなかったようだがそのせいで人類の監視はできなくなってしまったのだ。」


ご主人様ではない『堕天使、ルシファー』それは、何千年も前に行われた戦い。


ある記述で読んだことがありました。


『天の神と矛交える者、両者共に勢い凄まじく一つの神これを止めたり。両者和解せし件の神なり。』と。


意訳すると、最高神とルシファーが戦い、それを止めた神がいたと、書物には書き記されていました。

気になるのは『1つの神』の部分。

最高神とルシファーとの戦いを書いた書物は数多い。

しかし、この謎の神が出てきているのはこの書物だけでした。。


名前は無くどんな力を持っているのかも不明な神。

しかし、最高神とルシファーが戦いを辞める程度の力を持っているかそれに準ずる信頼があったか。

そのどちらかだと私は思っています。


「先程から何を考えている?」

「貴女は知っていますか?最高神とルシファーの戦いを止めた神の名を。」

「.....知らないな。」

「そうですか。」


最高神やルシファーですら知らない可能性がある謎の神。

容姿や神性についても全くと言っていいほど情報がありませんでした。


「貴殿はそんなことを気にしていたのか?」

「はい。私のご主人様にとっては大事なことですから。」

「なるほど、そういうことか。」

「なにか分かったのでしょうか?」


「貴殿の主こそ、最高神と争った堕天使ルシファーなのだろう?」

「はい。そうです。」

「...意外とあっさり教えるのだな。」

「隠してるつもりはなかったので。」


「しかし、分からないことがある。」

「なんでしょう。」

「なぜ、その謎の神を気にしているのだ?」

「それは、ご主人様にとって障害となる可能性があるからです。」

「?どういうことだ?私も概要だけなら知っているがその謎の神よ情報はほとんど明かされてないはずだが?」

「それ故にです。情報がないなら仲間とは限らない。仲間かも分からない神に頼ってこちらがやられては意味がありません。」

「む。それもそうなのか。」


謎の神は、その姿を見るまでは仲間かどうか分からないのです。

ご主人様はきっとこう言うでしょう。


『仲間かどうかは実際に触れ合ってみないと分からない。見た目敵意丸出しでも悩みや敵が同じだったりすると、そこでもう仲間みたいなもんだ。だから、見た目で決めつけるのはあまりオススメしないな。』


と、前に言っていました。


ですので、敵とは決めつけないことにします。

もう謎の神の正体の目星はついているので。


「さて、貴女もこの攻防戦には飽きたのではありませんか?」

「そうだな。正直つまらない。貴殿は考え事をしながらでも受け止めたりするのでなこのままではお互いにつまらないだろう。」

「そこで、提案があります。」

「?」


「お互いの全力の攻撃を相手にぶつけます。その時立っていた方の勝利というのはどうでしょう?」

「.....神を舐めているのか?」

「お気に障ったのならすいません。ただ、私は信じているのです。我が主の技を。」

「基本的な技の概要は、教わりましたが教わったのはそこまでですので実質私のオリジナルの技です。」

「なるほど、私はその実験台第1号なのだな。」

「よろしければお相手お願いします。」

「望むところだ。」


私とアテナはそれぞれ、最大技の準備に取り掛かりました。

と言っても私の方は準備は必要ないのですが。

それは、技の特性故ですね。


たっぷり数十分。


「私の方は出来たぞ。」

「私も出来ています。」


「では、行くぞ!」

『猛声を上げし戦士よ。その力を今解放せん!』


アテナの持つ武器が突如として光だす。

かと、思うとアテナはこちらに真っ直ぐ突っ込んできた。


「戦略の全てを尽くした一撃を受けよ!」

「お断りします。」


交差する私達の身体。


アテナが血を吐いて地面に倒れた。


「!貴殿...どうやって...あの技を切り抜けた?」

「簡単なことです。」


斯く言う私はあの一撃での傷はゼロ。


「私の技とは、単に言えばカウンター技です。相手の攻撃を跳ね返す技。」

『テクニックアウト』とでも名ずけましょう。


ご主人様は、相手の攻撃を2倍にして返すことが出来ましたが私には力及ばず相手の攻撃をそのまま返すということしか出来ませんでした。


「そうか。貴殿は...いい主に...巡り会えたのだな。」

アテナは、そう言うと光の粒子となって消えていった。


「私のご主人様は、最高で最強なご主人様ですから。」

アテナとの雑談回みたいになってしまいました。


戦ってるよりセリフが多いという( ̄▽ ̄;)

あ、今のうちに宣伝しておきましょう。


この作品が完結したら、今度はラブコメ系を投稿するつもりです。

何事にも挑戦って大事だと思うんです。(下手な言い訳)


実は話の流れは携帯のメモにて書いていまして、自分で言うのもなんですが、中々にいい出来だと思います。


今度は、ファンタジーなしで最強もなしでけど、ハーレムはあるという、ラブコメを上げていきます。


どうぞ、期待しないで待っていてください!

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