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88話 神獣とイシュタル

戦闘シーンは全員が交戦状態に入った時に一気に書きます。


それまで、神々との遭遇として上げていきます。

さて、そろそろか。


風が吹き周りの木々を揺らす。

その時、空に一つの穴が空いた。


出てきたのは伝説級の獣だ。

《聖牛、グランガナ》《双頭の赤龍、ラドン》

《双頭の獅子、オルトロス》《多頭の龍、ヒュドラ》


俺の前に姿を表したのはこの4体。

どれも聖獣、神獣と呼ばれる獣で今の帝国、王国兵が団結したところで傷一つ付けられない。


「遅かったな。もうちょい早いかと思った。」

『ほざけ人間。我らの主がそう易々と出てくると思うな。』

勿論俺は神獣クラスのやつは喋ることくらい知っている。


『我らの主に会いたくば我らを倒してからにせい。』

「これでも同じこと言えるか?」


俺はこれまでにない程の殺気を浴びせた。

そのため俺のそばには誰もいない。


カトレアですら肉眼で見えるか見えないかの辺りまで避難している。


『濃度の濃い殺気よな。しかし、それで怖気付く我々ではない。今度は我らの番だ。』


今まで喋っていたのはオルトロスだ。

オルトロスはおもむろに魔法陣を展開最大級の青魔法を撃とうとする。


魔法陣に魔力が集まるのが感覚で分かる。

数秒で10メートルの水球が出来上がる。


『肉塊にしてくれる!』

オルトロスが青魔法を放つとほぼ同時。

『聖なる炎よ!』


横から赤魔法が飛んでいきオルトロスの魔法を相殺する。


『小癪な。』

「残念だが、俺はひとりじゃないんだ。お前らの主が追放した神々がこっちにはいるんだよ!」


俺は愛剣を抜き放つとオルトロスに向かって走り出す。


さっき俺がオルトロスとしゃべっていたのはただの時間稼ぎ。

魔法の神、イシス。知恵の神、ハトホルの能力アップバフを付けてもらっていた。


それにより俺の現在ステータスはカンストしている。


スピードは、肉眼では捉えることが出来ない速さ。

スタミナは、当分切れることはないほどの無疲労。

パワーは、低級の神ならワンパン出来るほどの力。


しかし、そこは流石神獣。

臆することなく俺に攻撃を加えてきた。


ヒュドラの数十の首が、ラドンの炎が俺に迫る。

「させるかよ!」

「清らかな水よ!」


数十の矢がヒュドラに刺さり首を落としていく。

生み出された水の膜が俺を炎から守る。


「流石、大英雄アーラシュに水の精セイレーン。」


西洋の神話に出てくるアーラシュ。弓の名手として載っていたと記憶している。


そして、水の精と言えばセイレーンだ。

ほかの魔法が使えない代わりに青魔法は常に最高クラス。

しかも魔力消費なしで放てる。


「ナイト!ここは俺たちに任せて本体を引きずり出してこい!」

「ナイト!行って!ここは私達が引き受けます!」

セイレーンの後には名だたる神々が控えている。

その中には、ヒュドラと死闘を繰り広げたヘラクレスだっている。


「あぁ、頼んだぞ!」

『うおおおおぉぉん!』


グランガナが行かせまいと突進を繰り返す。

しかし、デカい図体にしては素早いグランガナでもバフ祭り状態の俺を轢き殺すことなんてできない。


「あのイシュタル(馬鹿)はなんてもんよこしてんだよ。」

グランガナの下に潜り込んでしたから一発、パンチを放った。


パワーが限界突破している俺の拳は走っているスピードも合わさり物理一の殺戮兵器と化す。

現にグランガナは泡を吹いて動かなくなった。

今の俺の拳をくらってよく飛び散らなかったと思うな。


神獣エリアをアーラシュ達に任せて俺は本体がいるであろう神界の入口の下まで来た。


「最高神!来てやったぞ!出てこい!」

『勇敢なる勇者よ。汝なにゆえ我ら神々に逆らう?』

「はぁ?そんなの人類を滅ぼすとか抜かしてるからだろ!」

『人類は我らの予想とは違う方向に発展してしまった。ならば、我らが責任もって後始末をすべきだと判断したまで。』

「そもそも、それが間違い何だって気づけ。お前らが勝手に作った人類がどう発展するかなんて予想なんてつくわけないだろ。なら、こうなることも計算に入れとけ。」


何を言うかと思えばなぜ逆らう?だと?

そんな分かりきったこと聞くな。

こっちは滅亡させられたら困るんだよ。


と、その時俺がいた場所に矢が突き刺さる。

当然分かっていた。あんな殺気出して撃たれた矢なら余裕で避けられる。


で、矢を撃ってきた犯人だが敵わそんな遠距離からちまちま削るような戦い方をするやつなんて1人しかいない。


「へぇー。私の矢を避けるなんて意外とやるじゃない。」

そう言って姿を表したのは《美の女神、イシュタル》だ。


「流石にあんな殺気出されてボーッと突っ立ってるならもうとっくに死んでる。」

「まぁいいわ。今から貴方は死ぬのだから。」


矢をつがえる前に弓を矢で吹き飛ばす。

.......シェリーが。


ゲートから出てきたシェリーがイシュタルと対峙する。


「アンタの相手はこの私。女神イシュタル。覚悟!」

「なに、貴方は戦わないの?」


「彼はこの私でもじゅうぶんと判断したのよ。つまり、戦う価値もないってことよ!」

喧嘩を売っていくシェリー。


「なら、貴女が死ねば彼が出てくるのね?なら、貴女を殺すまで。」

簡単に乗っていくイシュタル。


なんだかんだでシェリーとイシュタルは仲がいいのかもしれない。


『シェリー。ある程度イシュタルとやり合ったらエレシュキガルのとこに誘導しろ。』

『了解。ナイトも途中でへばらないようにね。』


言われなくとも、最後まで遊んでやるさ。


イシュタルをシェリーとエレシュキガルに任せて俺はまた進む。



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