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白の武器神  作者: マテリアル
第1章
5/14

アバター設定(2)

12/9

地の文の一部の「私」を「零」もしくは「レイ」に変更しました

詳しくは活動報告へ

目の前に、見慣れてきた板が現れる。


「まず、種族を選択して下さい」


板にリストとその種族の場合のレイの姿が表示される。


人族(ヒューマン):全てにある程度の才能がある

森人族(エルフ):MP量とINTが高い

獣人族(ワービースト):STRとAGIが高い

土人族(ドワーフ):STRとVITが高い

竜人族(ドラゴニュート):VITとHP量が高い

鬼人族(オーガノイド):MNDとAGIが高い

翼人族(ハーピー):DEXとMNDが高い

精霊族(フェアリー):DEXとINTが高い』


『人族:全数値が成長率1.1倍

その他:〈高い〉表示のステータスが1.3倍 残りは1倍

例)エルフ:INT成長率1.3倍 MP成長率1.3倍 STR成長率1倍』


聞いてたのより増えてる!うーん、決意が揺らぐ。


でももう決めてるから、私はぶれない!


「人族で」


決定すると板が消えた。私は人族でやっていくんだ…!


すると、また板が現れた。


『種族を選択して下さい』

『人族、ハーフエルフ、ハーフドワーフ——』


あれ?

ハーフってほとんど元の種族と同じに見える。

これ私、悩んでた意味、あったの?

能力に差はあるとはいえ、外見そんなに変わらない気がする。私が30分も悩んだ意味なかった。

零はかなり落ち込みつつ板を眺め、ため息をつく。


板をスクロールしていくと空白の部分が現れた。

これで終わりかな、と思いつつ、板をスクロールしていくと、一番下に行き当たった。そこには…


「ランダム?」


ランダム、とあった。

「ランダムって人族の中でランダムなんですか?」

「はい。ランダムで決まった種族は変更できません。

…………ただ、ランダムでしか出ない種族もございますよ」


チカがウインクした。可愛い……。


要は、ランダムだと好きなのに当たらない可能性が高いけど、レアな種族が出ることもあるよってことかな。


もうさっきのショックで燃え尽きてるから、ランダムで良いや。


「ランダムで」

「よろしいのですか?」

「はい」

「了解しました」


零の言葉にニコッと笑ったチカは、軽く手を振って、板を呼び出した。


『〈ランダム〉を行いますか?』

「イエス」


零の前にどこか古めかしいレバー型のガチャが現れた。

零がレバーを回すと、コロリと玉が出てきて、それに触れると、盛大なファンファーレとともに、板が現れた。


『種族〈神童(武器)〉☆8に決定しました!』


☆8って最高レアだった気がする……。


『種族〈神童(武器)〉☆8:魔法•生産系スキルの取得不可、取得経験値0.25倍、レベルアップ時の取得ステータスポイント2倍、スキル成長速度2倍、スキル成長速度ダウン系効果無効、初期ステータスポイント2倍』


うわー、酷い。この効果酷いよ。

でも、私の目指すスタイルにはピッタリかも。


「次にステータスポイントの割り振りです」


板が現れる。最初からこれは決めていた。まあ、最初に決めてた数値の二倍になったけど。


『name:レイ

sex:女

age:14

race:神童(武器)

level:1

HP:100/100

MP:10/10

STR:20

AGI:20

VIT:20

DEX:20

INT:20

MND:20

ステータスポイント:0』


初期は60ポイント与えられるのだが、二倍なので120だった。


「次はスキルです」


板が現れて、ずらーっとスキルが並ぶ。


零は以前から美代達と話し合っていたことを実行した。


『スキル:剣士見習い(レベル1)、槍士見習い(レベル1)、槌士見習い(レベル1)、斧士見習い(レベル1)、盾士見習い(レベル1)、投擲士見習い(レベル1)、弓士見習い(レベル1)、格闘士見習い(レベル1)、武器の使い手(レベル0)、クイックチェンジ(レベル0)』


『〈武器の使い手〉:取得している武器スキルの成長速度2倍』


『〈クイックチェンジ〉:装備している武器を、専用ウィンドウに登録している武器と変更する。チェンジ後数秒間STR上昇。上昇効果の持続時間は、スキルレベル+五秒。変更の際、装備している武器と、変更したい武器の耐久値が10減少』


「ウィンドウってなんですか?」

「今あなたの前に表示されている青白い板のことですよ」


チカが苦笑気味で教えてくれた。これ、ウィンドウって言うんだ。知らなかった。恥ずかしい。


まあ、聞くは一時の恥というし、知ることができたからよしとしよう。


選んだスキルは、初期武器系スキル全てと、武器スキル成長速度2倍スキルと、武器を高速変更できるスキルだ。


武器系スキルは、無いと与えるダメージが一律1になる。


武器スキルが黄色い枠に囲まれていたが、無視した。

後で、美代に聞こう。


『スキルを確定しますか?』

「はい」


返事をすると、ウィンドウが閉じた。そしてピロン、という音が鳴り、ウィンドウが開いた。


『称号:〈器用貧乏〉を手に入れました』


『〈器用貧乏〉:初期武器系スキルを全て最初のスキル設定で手に入れた証。スキル成長速度1/8』


うわっ!酷い称号……!

種族で打ち消してなかったら危なかった……。


「これで、アバターの設定は終了です。チュートリアルは、冒険者ギルドで受けられるので、行くことをお勧めします。ゲームを始めますと、宿屋に出ます。その宿は今日1日しか宿泊できませんので、もう一度宿泊する場合は、また部屋を借りて下さい」

「分かりました」

「では、ゲームをお楽しみ下さい」

目の前が一気に明るくなり、チカが見えなくなっていく。


「また、お会いしましょうね!」


最後にチカの声が聞こえた。


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