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サンデー・ブルース 3年D組の団結力  作者: 中村千歳
序章 1番乗り場に、高校生の姿はない
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序章-1

【6月11日 月曜日 相原(あいはら)孝行(たかゆき)


 県立さくら高校は二学期制。ちょうど先週、前期中間試験が終わったところだ。普通は7月にもう一度期末試験があると思うのだが、さくら高校では9月まで試験はない。


 栃川(とちかわ)駅西口バスターミナルは、1番から8番まで乗り場がある。3番と6番は降車専用なので、乗り場は実質6か所。

 平日の午前8時30分なら、一番混むのは明らかに4番乗り場。栃60系統、さくら高校前経由立花台(たちばなだい)行きが発車する。

 昼間は大したことはないが、朝は高校生が大勢並んでいる。階段の下まで並んでいるので、何人くらいいるのかはわからないが。

 先週までのぴりぴりした空気とは違って、試験明け特有の一つ抜けたような空気が漂っている……のだろうか。車道を挟んだ反対側の1番乗り場からでは、その空気はわからない。

 あと、そろそろ文化祭の打ち合わせが始まる頃だ。浮かれ気分も漂っているのかな。


 俺がいるのは、1番乗り場。

 乗る路線は、栃81系統、辻坂(つじさか)駅北口行き。

 降りるバス停は、栃川警察署下(とちかわけいさつしょした)。学校まで歩いて10分ほどの距離。

 4番乗り場は、絶対に使わない。

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