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はじまり

注)事前に小説情報のキーワードタグをご確認、ご了承のうえ、お読みください。


この小説にボーイズラブの要素は、ほぼございません。

そして、ノーマルラブストーリーを目指し、精進いたします。

以上をご了承のうえ、お楽しみいただけますと、幸いです。


※本作品の無断転載・および翻訳はお断りいたします。


 アテナ王国とデュナル王国は、この世の二大国家だった。

 この二国に生まれる人々は、総じて大なり小なり魔力を持ち、魔法が使えた。

 魔力の弱い人は、火をつける、だとか、花を咲かせる、といった程度の魔法しか使えないので、一般人として生活した。

 一方、強い魔力を持つ人々は、魔法を生業とし、魔法使いと呼ばれた。

 アテナ王国の魔法使いは『光魔法』を操り、デュナル王国の魔法使いは『闇魔法』を操る。それぞれの魔法の違いは、魔法のエネルギー源が『太陽』か、『影』か、の違いだ。

 そして『闇魔法』を使うデュナル王国の王は、代々『魔王』と呼ばれていた。

 アテナ王国の人々は光をこよなく愛し、明るさの中に安心感を得る。

 一方、闇の力を使い、影の中に身を隠せるデュナル王国の魔法使いは、アテナ王国民にとっては、気味が悪かった。

 アテナ王国の光魔法使いは光の力を使えても、光の中に姿を隠せない。この違いが、恐怖心を煽った。

 光があれば、影は出来る。影さえあれば、デュナル王国の魔法使いはどこへでも出現できる。それなのに、アテナ王国の魔法使いは隠れる術がない。

 ――不意に攻撃されたらどうしよう。

 自分の影から闇魔法使いが現れて、攻撃されたら逃げる術がない。

 これまで一度も、闇魔法使いが光魔法使いを攻撃した事例は無かったけれど、光魔法使いは怖かった。だから代々、デュナル王国の国王を『魔王』と呼んだ。

 それは第十三代アテナ王国の国王――クロエも同じだった。

 クロエは、歴代の王の中でも、特に怖がりな人だった。

 クロエはデュナル王国の王――『魔王』がいなくなればいいなと思った。

 そしてとうとう、彼は『勇者』を募って、『魔王』討伐を命じたのだった。



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