閑人どもの会話
『うーん暇だな~。ねぇ、何か面白いことってないかなぁ~?』
ある時、何処とも知れない不思議な空間で、ある者が暇を持て余していた。
その空間は屋外で、空は薄曇りに包まれて灰色。暇だと言った者の近く草原だが、周りはほとんど岩場。その近くには池があり、川も流れている。
暇人は、白いフード付きのローブを纏った、見た目は12~5歳くらいの容姿の子供だ。あいにくと性別は分からない。歳も見た目どおりではないかもしれない。
子供?は草原にグテーっと寝転がり、頬杖を突いたりしながら、暇に堪えかねて傍らにいた紅い衣を纏った女性に問いかけました。
「はぁ~、そんなのそうそうあるわけないよ。というか、あったら私もこんなに退屈してないよ。はぁ~、暇だ…。」
紅い衣の女性は白い衣を纏った者に向けて、「無い、無い」と手を顔の前で振って否定し、その後つまらなさそうにだらーんとする。
「だよね~。はぁ~、なんか面白いことないかな~。』
「は~。ここでノアと駄弁ってても仕方がないし、こんなに暇ならいっその事戦場にでも行って一暴れ(あそんで)して来よっかなぁ~。」
『それってイベントの?』
白い衣の子供?はムクリと起き上がって言う。
「そっ。中世の方に行くつもり。千人斬りするんだぁ!ストレス解消になるし倒した奴もまた少ししたら出てくるから丁度良い。暇潰しにもなる。」
紅衣の女性はいいことを思いついた!という風にゲーム感覚で物騒なことを言う。
女性の目は心なしか先ほどよりも爛々と輝いているようだ。
イベントというのは一種のゲームの様な物ので、今からの物語の舞台にもなる【月の国】の月の島大広場にある掲示板から申し込み参加できる、大会や旅行ツアーなどのちょっとした催しや、様々なモノからの依頼の様なものを指す言葉です。ちなみに、小さな規模のイベントはクエストともいう。
『ふ~ん。確かに暇潰しにはなりそうだね。ま、頑張って。とりあえず万斬り目指してみなさいな。』
白い衣の子供(?)はからかうような口調で笑ってそういった。そして、
『じゃあ、僕は境界あたりを散歩してこよっかな~。(その辺りに何かが来そうな、面白いことが起こりそうな予感がするし。)そこにほとんどいつもいる【鏡の双子】は、話したりいじったりすると面白いし。双子に(和)菓子とお茶をタカれたら、なお良し。まぁ、たかれなくても暇潰しにはなりそうだし。うん。決まった。じゃ、またね。ノア。』
行き先を告げ、暇をつぶすため、己の欲を満たすために去って行った。
「うん、いってらしゃ~い。・・・さてと、私も遊びながら帰りますか。」
白い衣の子供(?)を見送った紅衣の女性は、何かを感じ取ったのか、ふと、顔をあげる。
「う~ん、何かが来そうな、いや、起りそうな?そんな予感がするような気がする。くすっ、でも・・・ま、いっか。さっさと帰ろーっとっ。」
タッタッタッ、シュンッ
紅衣の女性はそう呟き、少し走った後、一瞬の内に闇に消えさり、其処には誰もいなくなった。
この二人の名前は後々出します。その予定。
ちゃんと意味の分かる文にできるかな~・・・(心配)
とりあえず・・・、よろしくおねがいしまーす。