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比翼の鳥

比翼の鳥2・5

作者: おかりん
掲載日:2026/04/08

 何が起こった?


 ー回想ー


「これぞ! パーフェクトヴォーゲンだ!!」

 その後、地面から光が溢れ、砂漠は吹っ飛んだ。ものすごいクェイサーは天を突き、星の形が変わったのではないか?


 生きてる者はいるだろうか? 凄まじい爆発だった。俺、シーゲルは、なんとか生きている。


 が!


 ここはどこだ? 島みたいだが……。とりあえず怪我はない。動ける。仲間を探そう。だが、見渡す限り海。途方に暮れる。


 腹が減った。何かあるだろうか? それとも魚でも捕るか? ちょっと島を一周しよう。

 あれ? 誰か倒れている? しかも、オオカミが襲っている。助けないと、なんだが、剣がない! 木の枝、これに頼るしかなさそうだ。


「離れろ!」びしっ! 木の枝がオオカミの身体に当たり、折れた。これはまずい。ええい、仕方ない! 素手だ! 体術を使おう!

「ぐるるるる」

「ばうっ!」一匹が跳んで襲ってきた! オオカミの顎を膝で蹴り上げ! 潜りこんで、持ち上げ、叩きつける! ドン!

「うー、痛いじゃないか!」へ? オオカミが、喋った? まさかな。

「ちょっと待った!」倒れてた人、兵か? 鎧を着ている。

「あ! シーゲルさんですよね? 俺は二等兵の【カナヤ】です!」

「ああ、お前か。オオカミに襲われているようだが?」

「違います。俺が泳げないから、海から引きづり出してくれたんですよ」まあ、そこまではいい。

「喋ったが?」

「ここの動物は喋れますよ。鮫に出くわした時、死を覚悟しましたが、「きみ、美味しそうじゃないな」って、そっぽ向かれましたよ。はは」どういうことだ。

「おい、オオカミ」

「なぁに?」

「……。礼を言う。もう平気だ。この男は俺が診る。帰っていいぞ」

「はーい」と、散り散りになるオオカミ達。


「鮫? 海の中に潜ったのか? 鎧を着て??」

「ここの海は特別ですよ。見ててください。この石。ただの石です。ほいっ」カナヤは石を海に投げた。ぽちゃん。石は沈んだ。

「で、ここからが特殊なんです!」と、今度は別の普通の石を水切りのように投げた。すると、スイーっと、滑り、海に沈まず数十メートルくらい滑り、止まってから数秒後、沈んだ。

「? どういうことだ?」

「俺もよくわかってないのですが、動いているモノは氷の上を滑り、止まったらその効果はなくなる! みたいです」

 なんとも珍妙な……。誰が得をするんだ!?

「ちーす! おにぎりいかがー?」と、商人がやってきた。俺はそういえば腹が減っていた。「路銀がないのだが、このネックレスでいいか?」

「こ、これは!? 銀じゃないですか!? おにぎり食べたいだけどうぞ!」


 ん?


「あああ! そうか! 島から移動が簡単なのか!」と、カナヤが叫んで、恥ずかしながら商人がやってきた異変に気づいていなかった俺は、部下にみっともないとこを晒したくないから「そうだろ」と。

 まあ、これで脱出はできそうだ。他の仲間を見つけ、集結しなければ!

「シーゲルさん、兵達ですが、ほとんど残っていませんよ……」

「なぜわかる?」

「そっか! シーゲルさん、今、いつかわかります?」

「まだ夜になってないから、正確にはわからんが、太陽の傾きと、過ごしやすい気候から言って、初夏の、昼どきか?」

「いえ、それは当たってますが、あの爆発から【何ヶ月経っているか?】です」

「なんだと! つまり……」

「そうです。二十四節気は回っています。シーゲルさんは気絶していたのでしょう、だけど、ほら、シーゲルさんにもヒゲが」ヒゲと言えばカナヤは元々濃かったから気づかなかったが、俺は剃っていた。触ってやっと気付いた。こんなにヒゲが生えているとは!


「気を取り直して、今はあの爆発から数ヶ月経っていると? ニジュウシセッキとは、たしか、お前の故郷のものだったか。どうして仲間が死んでいると?」

「海の底に、骸骨があり、鎧を着ていました……」

 ふむ。どうしたものか? 目標が無くなってしまった。隊を立て直すのも徒労だろう。そして、武器が無い。おまけにヒゲを剃りたい。できれば女性に見られる前に。

「確認だが、前は動物が喋ることは無かったよな?」

「ヴォーゲン隊長の馬が喋りませんでした?」ああ、そういえば。比翼の鳥か。世界が比翼の鳥で溢れている? それはもうこの世界は比翼の鳥のモノって事だろう。俺の地位じゃなにもできん。自己研鑽のみ。

「世界は、世界はどう変わった?」

「それが、これを見てください」そっ。

「なんだ?」いきなし突き付けられた物体は金属のような? なんか動いている。

「これは【すまほ】と言います。これで世界情勢がわかります。見ててください」

「うむ」

「世界情勢、今、オシエテエロイヒト!」と、カナヤが呪文を唱えると!「はいはーい! 今は令和八年、世界は第三次世界大戦中……。でしたが、ムーンレイカーなどの突然変異により、混沌さがパネェっす!」と、誰かが喋った?

「今の声は?」

「このすまほのモノです……」


 オーパーツではない。何か不思議な力により、世界は変わった。そう、シーゲル達は現代日本に来ていたのだ!


ー続く?ー

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