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引越し

 下級生女子を肉便器にして捨てたという噂のせいで学校では居心地が悪かった。それももう昔話。今では新しいネタが学校を飛び回っているにちがいない。

 俺はといえば大学近くに引っ越すための荷造りの真っ最中。

 最初は通いで行っていたが、帰りが遅くなるのと距離があるので結局アパートを借りて住むことになった。荷作りは夏にやるもんじゃない。段ボールが汗で汚れまくりだ。


 ベッドの脇の壁に古い血痕。古いと言っても去年のもの。

 森川のあそこの血だ。壁なんかに塗りやがって・・。DNA鑑定でもしたら証拠になるようなものだが放置。


 俺のせいで森川は婚約解消されたらしい。相手はいいとこのご子息で事業でも相手の家とは繋がりがあったらしい。まあ、年頃の娘がこんな男に散々突きまくられたとなれば価値も下がる。しかも俺とのことが学校中で拡散されたとなれば、いい家柄の者なら嫁に来いと言うか?言わねーよ。


 森川の玉の輿を破壊したのは俺だ。

 森川に婚約者が居たと知ったのは、森川と出会ってしばらくしてからだ。本当に最初は知らなかった。知った時は青ざめた。聞いたことある大企業が絡んでる。賠償金とかふっかけられるんじゃないかと本気で怯えたが、あの時の森川の勝ち誇ったような目は忘れられない。


 結局なんだかんだで請求はなかった。本当に誰かの婚約者だとは知らなかったし、あれはギリ強姦ではないはず・・・

 合意の上だ。


 あの頃の森川は既に男どものオモチャだった。その状況から恋人が助けてくれるかくれないか賭けをしようと提案した。冗談半分の軽い気持ちの提案。そして俺もセクハラする側になったが森川にはあらかじめ演技だと伝えてある。何をもって「助け」とするかも決めてなかったし、ゴールも決めてなかった。「何」を賭けるのかも決めていなかった。俺としては「彼氏」が何か少しでも動けばそれで良かったんだが。


 だが最終的には森川は賭けに負けて俺に降った。


 あの頃森川は「恋人・・・といえば恋人かな」と曖昧な表現をした。やったことに後悔はないが、相手が恋人でなくて婚約者だとはな。これだけが誤算だった。

 さて、町脱出のため荷造りを大急ぎで進めよう。

 もたもたしてるとタカアキんちのハイエースが来ちまう。


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