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手紙からはじまる物語 ― 見えない糸でつながる心たち ―  作者: 草花みおん
支えるということ

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第4話 日和町の朝

政治とか、制度とか、そんな言葉の奥にあるものを見たくて、

珠代は“町の朝”に立ちました。

そこにあったのは、湯気と声と、すれ違う人の笑顔。

この手紙は、“支え合い”という言葉の、いちばん小さな姿を描いたものです。


日和町駅前のロータリーに、日の光がうっすらと溜まっていく。

月に二度の「日和朝市」は、まだ店が並び切らない時間から人が集まり始める。

赤い前掛けの魚屋の声、紙袋の擦れる音、味噌汁の湯気。

遠くで子どもの笑い声が跳ねる。

わたしは白いスニーカーの紐を結び直し、手帳をポケットに滑らせた。


「議員さん、味噌汁いっとく?」

声をかけてきたのは、地域食堂『ひよりの台所』を切り盛りする匡子(きょうこ)さん。

エプロンの胸元に「ボランティア募集中」と油性ペンで書いた名札を付けている。

椀を受け取ると、湯気の向こうで彼女が目を細めた。

「今月からね、子ども無料の日を増やしたの。米の寄付が増えたから」

「寄付、増えたんですか?」

「うん、でもね、手は足りないのよ。炊く人、盛る人、片づける人、ぜーんぶ人手」

彼女の言葉に、味噌と出汁の香りがやさしく重なった。


わたしは手帳の左上に小さくメモする。


食×支え=人の手で回る

制度は補助、核は「来て、いる」人


朝市の端、青いテントの下で、年配の男性たちが折りたたみ椅子を並べている。

「おはようございます」と頭を下げると、「おう、議員さん」と笑いが返る。

彼らは“はたらくシニアの会”。

清掃、見守り、壊れた自転車の修理まで、頼まれれば大抵のことを引き受ける。

会長の長谷(ながたに)さんが、古いラジオのボリュームを絞りながら言った。

「若いのが忙しい間は、わしらの出番よ。だけど、腰がな。腰の条例はないのか」

冗談にみんなが笑った。

笑いが途切れたところで、長谷さんがふっと真顔になる。

「それとな、謝礼を“気持ち”で済ませる文化が続きすぎると、人が続かん」

言葉はやわらかいが、芯がある。

“善意だけでは回らない”という現場の重み。

わたしはまた小さく書く。


無償の尊さ × 継続のための仕組み

「ありがとう」を制度化する


市場の真ん中で、黄色いベストの若者たちが段ボールを積み替えている。

高校のボランティア部と、近隣の福祉作業所の合同チームだ。

車椅子の青年がリーダーで、段取りが見事に早い。

「おはよう、珠代さん」

「おはよう。今日の配置、前よりスムーズね」

「うん、動線を変えたんだ。人の流れは水と同じで、段差と風で決まる」

彼の言葉に、わたしは胸の内で拍手を送る。

現場知は、いつも比喩が正確だ。


朝市の端から、子どもたちが紙袋を抱えて走ってくる。

「先生ー!」と呼ばれて振り向くと、前に出会った不登校の子がいた。

外の光を撮ることに夢中になった少年——名前はここでは伏せる。

彼は今、地域食堂のチラシを配っている。

「僕、ここに居場所がある感じする」

差し出された紙には、ペンで書き足された小さな地図。

“ここから入ると、匂いが先に来るよ”

彼らしい地図だ。


屋台の隅で、買い物袋を提げた若い母親が立ち止まった。

赤ちゃんを抱っこしながら、見本の離乳食に目を留めている。

「試していきます?」と声をかけるスタッフの手が、ほんの少し震えていた。

初めての声かけだろう。

母親は一秒だけ迷って、「お願いします」と小さく答える。

その一秒のために、何ヶ月もの準備と会議があったことを、わたしは知っている。

人に届く一秒は、見えない一万秒の上に立っている。

手帳に太字で書き、線を引く。


市場の外れ、空き店舗のシャッターに、手作りの掲示板が立てかけられている。

〈日和町なんでも掲示板〉

子守り、草刈り、古本交換、ギター教室、弁当の配達、家の中の小さな困りごと。

どれも値段は“相談”。

その紙片の間に、ひとつだけ違う紙が挟まっていた。

〈夜が怖い人へ。お茶を淹れます。〉

差出人の名前はない。

電話番号の最後の四桁だけが、丁寧な字体で書いてある。

わたしは立ち止まり、貼り直されたセロハンテープの端を指で押さえた。

町のどこかで、夜に手を差し出す人がいる。

制度が眠る時間に、灯りをともす人がいる。

胸の奥で、静かに鐘が鳴る。


その時、背中から匡子さんの声が飛んだ。

「珠代さーん、昼の仕込み、今日人手足りないの。30分だけでも来られる?」

「もちろん」

返事をしながら、わたしはポケットの手帳を叩く。

予定表の“空白”を、現場の声で埋める。

議会の時間割だけでは、この町の時刻に追い付けない。


『ひよりの台所』の小さな厨房は、鍋の音と笑い声で満ちていた。

米を研ぐボウルに水が当たり、音が丸く跳ねる。

人参の皮がシンクに落ちる音、包丁のリズム、窓から差す斜めの光。

エプロンを結ぶと、隣のテーブルで中学生の女の子がじゃがいもを剥いているのが見えた。

「学校、今日は?」と尋ねると、彼女は照れ笑いをして答える。

「午後から。ここに来ると、手が覚えるから、落ち着く」

“手が覚える”。

わたしは“心が覚える”と書きかけて、やめた。

この町では、手が最初に思い出すのだ。


「議員さん、塩、そこ」

匡子さんの合図で、塩の入った小瓶を渡す。

「ありがとう。ね、聞いて。来月から食材の寄付が減るかもって」

「どうして?」

「物価がね。みんな、自分の家で目いっぱい。責められないよ」

彼女は手を止めずに続けた。

「でも、来る子は増えてる。親の残業が増えて、夜ひとりの子が多いの」

ガス台の火が小さく唸る。

わたしはボウルの水を捨てながら言う。

「“来られる場所”を絶対に途切れさせない。仕組みを考えるから」

「仕組みもお願い。でも、今は手で繋ぐしかないの」

彼女の言葉に、胸の内の地形がまた一つ、くっきりした。

制度は橋、日々の手は渡し舟だ。


昼前、鍋が一斉に静まった瞬間、外から拍手が聞こえた。

朝市の片付けを終えた若者たちが、厨房の窓に手を振っている。

先頭の車椅子の青年が、声を張った。

「今日の動線、記録しました。次回は段差板を二枚追加!」

「頼もしい!」と匡子さんが笑う。

笑いながら、ふと彼女の目が赤いのに気づく。

寝不足かもしれない。

わたしはタッパーに味見用の煮物を詰め、彼女のバッグにそっと入れた。

「…ありがとう」

言葉より先に、視線が礼を言った。


午後、駅前の掲示板に戻ると、朝の紙のいくつかが剥がれ、別の紙が貼られていた。

〈ひより巡回便 試運転中〉

〈歩けない人の買い物リスト、お預かりします〉

連絡先は“はたらくシニアの会”。

長谷さんの筆跡だ。

速度は遅くても、町はすでに自分で動き始めている。

わたしの役割は、その動きを止めないこと、広げること、守ること。


夕方、日が傾きはじめる。

市場のテントが畳まれ、路地に紙屑が少し残る。

その紙屑を拾うのは、いつも同じ名もない手だ。

「議員さん、これ忘れ物」と声がかかる。

振り返ると、朝、離乳食を試した母親が、わたしの手帳に挟んでいた付箋を差し出した。

〈夜が怖い人へ。お茶を淹れます〉の紙の写しだ。

「わたしも、夜が怖い日があるんです」

彼女は言った。

「でも、今日みたいな朝があると、夜の長さが少し変わる」

わたしは付箋を受け取り、胸ポケットにしまった。

「今度、台所で一緒にお椀を並べませんか」

彼女は驚いた顔をして、それから小さく頷いた。


日和町の空が橙色に染まる。

“今日の支え”が“明日の支え手”へ移ろっていくのを、目の前で見る。

支えるとは、渡すことだ。

手から手へ、湯気から湯気へ、笑いから笑いへ。

わたしは演壇よりずっと確かな場所で、政治の入り口に立っていると感じた。


手帳の最後のページに、太字で書く。


町は、制度の名詞ではなく、動詞。

町は「支え合う」という現在進行形。


風が吹き、掲示板の紙がかすかに揺れた。

最後の四桁だけが丁寧に書かれた“夜の紙”も、かすかに鳴った。

わたしはその音を鐘の音だと受け取り、

明日の議会資料の表紙に、そっと一文を重ねた。


「ありがとう」を、仕組みにする。

でもまず、「いる」を、続ける。


――日和町の朝は、明日の支度の音で終わっていく。

わたしもまた、手を洗い、エプロンを畳み、次の“手”になる準備をした。


朝市の翌週、わたしは議会棟の一角にある地域福祉課を訪ねていた。

窓の外では雨が静かに降っていて、ガラスを伝う水の筋が、まるで町の“見えない声”のように流れていた。


「無償ボランティアの枠を少し緩められませんか」

わたしが切り出すと、担当職員の神田さんは書類から顔を上げた。

「人件費が発生すると、補助金の対象が変わります。逆に煩雑になりますよ」

「けれど、今のままでは続かない。現場では“手”が減っているんです」

「気持ちは分かります。ただ、“仕組み”で善意を管理すると、善意が冷える」


善意が冷える――その言葉が胸に刺さった。

確かに、仕組み化は温度を奪うことがある。

でも、温度だけでは冬を越せない。

わたしはペンを指先で回しながら呟いた。

「じゃあ、その中間はないのかしら」


神田さんは一瞬考え、ため息をついた。

「“ひよりポイント”みたいな制度を考えてる自治体もあるそうです。

ボランティア時間に応じて買い物割引や、バスの回数券を渡す仕組み。

ただ……」

「ただ?」

「批判が出やすい。“ボランティアを金で釣るのか”って」


わたしは苦笑した。

まるで永遠に交わらない二つの円を、何とか重ねようとしているようだった。

でも、交わらないままでは、誰かの手が途切れてしまう。


午後、日和町の集会所で開かれた地域会議に顔を出すと、

朝市のメンバーや、商店街の人たち、福祉作業所の職員まで集まっていた。

丸いテーブルの真ん中には、ポットと紙コップ。

湯気が上がるたびに、誰かの言葉がやさしくほぐれていく。


「日和町食堂は人手不足。ボランティアが三人減った」

「“はたらくシニアの会”は腰の不調で一人休み」

「子どもたちの宿題サポート、スタッフがいない」

短い報告の合間に、

“どうすれば持続できるか”という言葉が何度も繰り返された。


匡子さんが口を開いた。

「正直ね、疲れるのよ。でもやめたくない。やめたら、この町の“灯”が消える気がするから」

彼女の目の下に、薄いクマがあった。

それでも声には力があった。

「お金の問題じゃない。でも、光熱費とガソリン代は現実なのよね」

場が少し笑いに包まれる。

笑いながら、誰も目をそらさなかった。


「町からの補助金を増やせないか?」

誰かが言うと、隣の八百屋の主人がすぐ答えた。

「補助金が増えると、申請書が増えるんだ。紙ばっかりだ」

また笑いが起こる。

でも、その笑いの奥には、深い疲労が潜んでいた。


会議のあと、わたしは匡子さんと二人で台所に残った。

炊飯器の蓋を開けると、底にわずかに焦げができていた。

「焦げてるね」と言うと、彼女はスプーンでその焦げをすくいながら笑った。

「焦げも旨味になるのよ」

「そういう町ですね、日和町は」

「ええ。うまくいかなくても、噛めば味が出る」


しばらく沈黙があって、彼女が言った。

「珠代さん。あなた、看護師だったって聞いた。

人の命を支えてきた人が、今は町を支えてる。

でも、疲れた顔してる」

図星だった。

「正直、分からなくなるんです。どこまで踏み込むべきか。

手を差し出していいのか、仕組みに任せるべきなのか」

「それ、あの子たちも同じこと言うのよ」

「どの子?」

「うちの食堂に来るボランティアの高校生。

“自分のしたことって意味あるの?”って」

「なんて答えたんですか」

「“意味は後からついてくる”って。

でもね、本当は私も分からない。

だから続けてるんだと思う」


その言葉に、わたしは息をのんだ。

意味が分からなくても、続ける。

それが“支える”という行為の正体なのかもしれない。


夜、議会棟に戻ると、廊下の電灯がひとつだけ点いていた。

書類の山の中に、神田さんがまだ残っている。

「また来たんですか」と笑われた。

「ええ、しつこい性分で」

わたしは椅子に腰を下ろし、

「日和町の人たちは、“仕組みよりも人”を選んでる」と言った。

「そりゃそうでしょう。でも、仕組みを作るのがあなたの仕事です」

「そう。でも、仕組みが人を冷たくしちゃいけない」


神田さんが眼鏡を外し、ため息をついた。

「珠代さん。あなたが言う“支える”って、結局どんなこと?」

突然の問いに、言葉が止まった。

少し考えてから、ゆっくりと答えた。

「その人の“弱さ”を、本人より先に恥じないこと。

 それを続けるための形を探すこと。」


神田さんはしばらく黙ってから、

「……難しいな」と呟いた。

「でも、いい定義ですね」

わたしは微笑み、席を立った。


外に出ると、雨は上がっていた。

路上の水たまりに、街灯が丸く映っている。

その丸の中に、日和町で出会った人たちの顔が重なった。

匡子さん、長谷さん、車椅子の青年、

そして朝の市場で出会ったあの母親。


“この灯を絶やさない”。

その決意が、胸の奥でひとつの形になっていく。


帰宅して、机に向かい、手帳を開く。

今日のページの余白に書く。


「支え合いの町を続けるには、“ありがとう”の行き先を決めなければならない。」

「支える人が孤独にならない仕組み。それを、わたしは作りたい。」


ページを閉じると、窓の外で風が鳴った。

遠くで列車が通る音がする。

その音は、町の呼吸のようにゆっくりと、確かだった。


日和町の風は、春のにおいが混じりはじめていた。

三月の終わり、議会の定例会を控えたある朝。

私は早めに庁舎に入り、まだ冷たい会議室の照明を点けた。

机の上に置いた一枚の提案書――タイトルは、

「ひよりサポート・ネットワーク構想」。


それは、町の善意を“つなげる”ための仕組みだった。

ボランティアの時間を数値化するのではなく、

町のあちこちに“感謝を届けるカード”を設ける。

受け取った人は、次に誰かへ渡していく。

金銭でも義務でもない。

でも、「あなたの手が、確かに届いた」という印を残す。


制度というより、“見えない手の地図”を描くようなものだった。

紙を見つめながら、私は何度もペンを止めた。

完璧な形なんてない。

それでも、この町の“いま”を形にしたかった。


発表の日。

議場の天井の灯りが眩しく、手のひらが汗ばむ。

「本提案は、町のボランティア・地域活動における

“つながりの可視化”を目的としています――」


マイクの音が自分の鼓動に重なる。

議員席の向こうで、神田さんが腕を組んでこちらを見ていた。

その表情は厳しいけれど、どこか静かに笑っていた。


「……これは評価制度ではありません。

 支える人が、支えられる瞬間をつくる仕組みです。

 “ありがとう”が一方向で終わらないように。」


ざわめきが少し起きた。

「評価じゃなく、循環か」

「数字にならない制度とは新しいな」

そんな声が後ろから聞こえた。


発表を終えたとき、

隣の議員が小声で「いい案だ」と言った。

その言葉より、静かに拍手をしてくれた

議場の隅の市民席――そこに匡子さんの姿が見えた。

白いエプロンを畳んで膝に乗せ、

目を真っ赤にして笑っていた。


提案は全会一致で可決された。

町が動き出す速さは、相変わらず遅い。

それでも、ひとつずつ灯が点いていった。


市場の端に“ありがとうポスト”が置かれた。

中には、花の絵を描いた紙や、子どもの拙い文字で書かれた

「ごはんありがとう」「おじいちゃん直してくれてありがとう」。

投函された手紙は、ボランティアセンターでランダムに配られる。

誰に届くかは分からない。

でも、それがいいのだと思った。

支え合いに、宛先はひとつじゃいらない。


匡子さんが封筒を抱えて笑う。

「知らない人からの“ありがとう”って、

 ちょっと変だけど、あったかいね」

彼女の後ろで、長谷さんがうなずいた。

「腰の痛みも忘れるわ」

笑いが弾け、昼下がりの光が湯気に混じる。


わたしは、そっと手帳を開いた。

最初に書いた言葉――


“町は動詞。支え合うという現在進行形。”


それを指でなぞると、まるで手の温度が返ってくるようだった。


数日後、ひよりの台所の入口で、

一人の若い母親がポストに何かを入れていた。

覗くと、小さな紙にこう書かれていた。


「あの夜、お茶を淹れてくれた人へ。

 あの一杯で、泣くことができました。ありがとう。」


署名はない。

だけど、その字の丸みを見て、

わたしはすぐに誰のものか分かった。

――あの朝、離乳食を手にしていた母親だ。


「夜が怖い日がある」と言っていた彼女が、

今は“ありがとう”を書く側になっている。

それだけで、この制度は成功だと思えた。


夜、帰り道の坂を上りながら、

わたしは空を見上げた。

日和町の灯が、まるで点々と浮かぶ星座のように見える。

“支えの星図”――そんな言葉が頭に浮かんだ。


町のどこかで、誰かが誰かを支えている。

たとえ顔も知らなくても、その灯は届いている。

それが分かるだけで、人は生きやすくなる。


そのとき、スマートフォンが震えた。

メッセージの差出人は、神田さんだった。


「あの制度、良かったです。

 “人を信じる条例”なんて、初めて見ました。」


わたしは短く返信した。


「ありがとうを循環させるだけです。」


画面を閉じて、

駅の方から聞こえる夕方の放送を聞いた。

スピーカーから流れる町内アナウンスの声が、

不思議とあたたかかった。

「――今日もお疲れさまでした。

 明日も、どうぞ良い日和でありますように。」


風が頬を撫でる。

この町の“朝”は、もう誰かが次の手を動かしている。

わたしは笑いながら呟いた。

「明日も、ちゃんと日和だね。」


制度は冷たくても、人の手はあたたかい。

日和町の朝を描きながら、私は「支える」という言葉の輪郭を見つけました。

完璧じゃなくていい。

ただ、誰かのそばにいる――それだけで、世界は少し明るくなるのだと思います。

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