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異世界解放最前線:幻想遠征録  作者: 一番鬼
ロングソードと軍事作戦
15/15

Wikipedia:同盟アルシア特例地区

同盟アルシア特例地区(どうめいアルシアとくれいちく、英語: Alliance Alsia Special Administrative Region、略称: AASAR)は、地球異世界戦争中の2106年5月15日に、聖剣作戦で崩壊したアルシア王国に地球連合軍によって設立された実質的な傀儡国家である。公式には自治区域と称されるが、実際には地球連合(朝日皇国、フリース連合国、ミクア連邦、大グレートランド帝国)の軍事・経済的支配下に置かれ、石油とレアアースの資源採掘を目的とした統治が行われている。王室は解体されたものの、第二王子が首相に就任し、形式的なリーダーシップを担っている。


#概要

建国日: 2106年5月15日

首都:ニュー・アルシア

政治形態: 共和制、実質的な軍事傀儡政権

公用語: 地球共通語(英語ベース)、アルシア語(補助)

通貨: 地球クレジット(EC)、アルシア・シルバ(限定的使用)

人口: 約200万人


#歴史

聖剣作戦(2106年5月10日)でアルシア王国は地球連合軍に敗北し、全面降伏した。連合軍は二一代目アルシア国王を拘束し、王室を解体。旧王国の領土を占領後、資源採掘と統治の効率化を図るため、2106年5月15日に「同盟アルシア特例地区」を設立した。この新国家は、地球への資源輸送ルートと連携し、石油とレアアースの安定供給を確保する役割を担った。


政治形態としては形式的な自治を導入。アルシア市民の抵抗運動が行われる懸念から、傀儡政権の設置が急務とされた。


新国家の首相には、アルシア王国の第二王子アルシア・レルギルが選ばれた。彼は、王位継承順位が低く、兄(第一王子)と王権を巡る対立から排除されていた人物で、聖剣作戦後、地球連合軍と接触し、貴重な情報(王国の政治形態や鉱石資源分布)を流していた。地球側への協力は、王位獲得の機会を求める戦略的な動きであり、連合軍は彼を傀儡リーダーとして支持。2106年6月、第二王子は「改革派」として首相に就任し、旧王室の権威を活用しながら地球の支配を補強した。


第二王子以外にも、商人会アルシア支部長や一部貴族、地元有力者らが「地球派」として知られるようになり、地球連合の政策に協力。地球派は、資源採掘の利権や地球からの技術導入を求めており、第二王子のリーダーシップの下で特権的な地位を獲得した。しかし、彼らの行動はアルシア国民から売国奴として強く非難され、抵抗運動の標的となった。


#政治と統治

同盟アルシア特例地区は、名目上は議会制民主主義を採用し、国民議会が立法機関とされている。しかし、議会の構成員は地球連合軍が指名した協力者(主に地球派)で占められ、政策決定は連合の資源管理本部(Earth Resource Command, ERC)の承認を必要とする。首相である第二王子は、形式的な権限を持つものの、実質的な統治は地球軍の顧問団と駐留軍が行う。


王室は解体されたが、第二王子は「伝統の継承者」として国民にアピールし、抵抗運動の鎮静化を図った。しかし、第一王子派やマリエス・ドゴランの遺志を継ぐ勢力からは裏切り者と見なされ、国内の分裂が続いた。


#経済

経済は石油とレアアースの採掘と輸出に依存しており、地球連合への供給が優先される。ワイゼル・プランに基づき、年間1000万バレルの石油と5000トンのレアアースが各連合国に分配された。国内の産業はほぼ壊滅し、労働力は強制的に採掘に従事させられることが多い。


通貨は地球クレジットが主で、旧アルシア・シルバは記念的な価値に留まる。貿易は地球連合の監視下で行われ、異世界との交流は禁止された。商人会アルシア支部長は、地球派の中心人物として資源取引の利権を握り、特権階級として活動した。


#社会と文化

王室解体後、伝統的なエーテル信仰や魔法文化は抑圧され、地球式の行政システムが導入された。教育は地球共通語が中心となり、アルシア語の使用は制限された。都市部ではインフラ整備が進んだが、農村部や山岳地帯では貧困と抵抗運動が根強く、治安は不安定であった。


また、アルシアは地球人の想像する異世界ファンタジーそのものであったため、地球側による占領後、観光や娯楽目的でエルフの娼館などの施設がニュー・アルシアに設立された。これらの施設は、アルシアのエルフや他の異世界種族を活用し、地球の軍人や商人向けに運営されたが、現地住民からは文化の冒涜として激しく反発された。地球派はこれを経済発展の手段と位置づけたが、抵抗運動の火種をさらに増幅させた。


#軍事

同盟アルシア特例地区には自衛軍は存在せず、治安維持は地球連合の駐留軍(約20万人)が担当。ワイゼル・プランに基づき、フリース連合国が40%、朝日皇国が30%ミクア連邦が20%、大グレートランド帝国が10%の負担を負う。駐留軍は油田と鉱山の防衛を優先し、抵抗運動への弾圧を続けている。


また、異世界資源管理局(Foreign Resource Administration, FRA)が設立され、独自の部隊と権限を持つ特殊機関として機能している。この局は、石油とレアアースの採掘・管理を監督し、地球連合の利益を最大化することを目的とする。局長は地球人であり、アルシア人には参加が制限されているが、地球派の一部が協力している。

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