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爆乳ハーレム島の錬金術師  作者: 生姜寧也


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63:ゼロ擦りフィニッシュ

 俺の方も慎重に、腕の力を残しつつ後ずさりして行って。輪を抜けたところで、最後に腕を素早く抜いた。流石に強力ゴムのような強さはないけど、それでも輪はギュッと内側に収縮した。マジで謎材質だな。

 まあとにかく一件落着か……というところで。


「ひゃあ~~!」


 すぐ近くから悲鳴。顔を上げると、フィニスが宙ぶらりんになっていた。手足を戒めていたツタが1つにまとまり、合力で彼女の片足を持ち上げたようだ。

 爆乳がブルンブルン暴れ回る。と、その遠心力に耐え切れずにか。


 ――プチン


 前を留めていたブラウスのボタンが弾けるように外れた。まろび出る乳房。知ってはいたけど……いたけども。なんつーデカさだよ。この爆乳揃いのセフレ島にあって一番だろうな、これは。そして揺れが収まってくると、下向き(体から見れば上側)に垂れる。その頂は、ポーラのと似たライトブラウン寄りだが、少し色素が薄い。そしてその輪っかは大きなアザのように広がっている。大口を開けないと全部は含めなさそう……じゃなくて。今は吸う妄想とかしてる場合ではない。


「わあ~~母乳出ちゃうかも~~」


 吸う妄想とか、そういう、場合では、ない、から。

 鎮まってくれ、マジで。

 

 明鏡止水の心境に至ったつもりで(股間はビンビンだが)、なんとか彼女の体に組み付く。ぶにょん。ぽよん。そんな擬音が聞こえたような気さえする。なにが明鏡止水かて。

 足を戒めているツタの内側に手を差し入れた。先程と同じ戦法だ。


「待っててね。辛いよね」


 頭が下になってるのは、まず体に良くないしな。


「お願い~~」


 ツタはかなりガッチリ絡んでる。クソッ。早く外れてくれ。さっきから生乳が股間の辺りに当たってポヨンポヨンしてるし、下手すると男汁がノーハンドで飛び出しうるんよ。

 焦りから、つい力が入り、グッグッと両手でこじ開けるように。そしてその動きが大きな揺れをもたらしたようで、


「ひゃあ~~」


 フィニスが俺に抱き着いてきた。逆さまの彼女が俺の太もも辺りにしがみつくということは……即ち。


「おほわぁ」


 変な声が出る。

 ガッツリと、生乳が俺の股間のスティックを。下着とズボン越しとはいえ、もうこれ疑似的なペエズリだよ。


「わわわ~~。揺らさないで~~」


 ユサユサ。ズリズリ。


 ゆ、揺らさないではこっちのセリフなんですが。ズボンと下着が無かったら、多分もう出てる。なんつう威力だよ。生地2枚越しでこの柔らかさと質感って。


「あ……ぐ」


 いかんわ、これ。早く、早く外れてくれ。

 と、その念が通じたのか。唐突に。本当に唐突に。


 ――ブチッ


 ツタが千切れた。千切れるパターンとかあんの!?

 

 マズイ。と思った時には勝手に体が動いていて、彼女の足とも腰とも分からない場所を必死に掴んでいた。ただ場所が悪かったのか、ズルリとスカートがズレてしまう。慌てて掴みなおした途端。ふにょんと。顔が柔らかい物に包まれる。状況が飲み込めてきた。俺の鼻先は……ズロース1枚隔てただけの女性器付近に着陸していた。少し酸っぱいような、尿も混じったような、嗅いだことのないニオイがする。


「ふ、ふご!?」


 ビックリしつつも手は離さない。落としたらダメだという意識はちゃんと残っていた。

 そしてフィニスの方も俺の首に足を絡めてくる。太もものお肉が頬を包み、爆乳も一層強く股間へと押し付けられてしまう。掴み直した時にズロースの中に手が入ったらしく、豊満ムチムチの生尻にも指先が食い込んでるし。

 もはや空中で6と9を組み合わせたみたいな状態だ。顔、指、スティック……全身でフィニスの極上の体を味わってしまってる。

 マズイ。本気でマズイ。スティックが脈打ってるのが分かる。発射態勢に入ってしまってるようだ。


「少しずつ下げて~~」


 茹っていた頭に、フィニスの声。そ、そうか。このままゆっくり下ろせば良いのか。

 言われた通り、ゆっくりと腰を落とす。フィニスの両手が地面に着いた。そのまま倒立前転の要領で、向こう側へ1回転。生乳がブルンブルン暴れ回るのを見届けたところで限界。


「ちょっとトイレ!」


 ダッシュで林へと入った。下草の中に潜るようにして身をかがめ、股間を開放。なんとか間に合った。

 そこから1分ほどで用事を済ませた。ていうか、もう触る前に暴発しちゃったから、擦ってすらないんだけどね。


 ………………

 …………

 ……


 畑に戻る。その頃には、フィニスも着衣を整え終えていた。名残惜しいけど、仕方ない。彼女が半裸のままだと、こっちも身がもたないしな。


「あ。おかえり~~。ごめんね~~。オシッコ我慢しながら頑張ってくれてたんだね~~」


「え? いや、その」


 我慢してたのは白いオシッコなんだけど……まさか正直に説明するワケにもいかない。


「ありがとう~~。本当に優しいんだね~~」


 純粋な感謝の言葉が良心を突き刺してくるよね。

 曖昧に笑い返して、話題を変える。


「しかしこの植物、なんだったんだろう?」


 最後に千切れた2メートルくらいのツタの残骸を拾い上げながら。


「アタシも見たことない種だよ~~」


「マジか」


 そりゃ農家だからって全部の植物を知ってるワケじゃないだろうけど、それでも一般の人よりは触れる機会は多いハズ。そんな彼女が完全に初見とは。


 と。そこで閃いた。レシピ帳をアポートで取り寄せる。「わ!」とフィニスが驚いたけど、更にそのレシピ帳(彼女には紙束に見えてるだろうけど)が空に浮き上がるのを見て、目を見開いていた。

 自動筆記が始まり、すぐに終わって落ちてくる。軽やかにキャッチ。中を確認した。




 ====================


 No.7

 

 <漆黒のスリングショット>


 組成:カラスギの幹×ゴムツタ×セフレバンブー×フワリ鳥の尾羽×ゲンブ鋼石


 内容:頑強な木材と、しなやかなゴム素材を組み合わせて作る。パチンコ型ではなく、クロスボウに似た形状。肩と腕で固定して、ゴムを引っ張ることによって矢を放つ。当たればキンタマが弾けるほどの威力。


 ====================

 



 執拗にキンタマを狙うのやめろ。

 まあでも、とにかく。素晴らしいレシピを手に入れた。

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