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爆乳ハーレム島の錬金術師  作者: 生姜寧也


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330/339

330:充填完了と急転直下

 もはや誰のものかも分からない乳頭を頬張りながら、6発目を発射する。誰かが俺の乳頭を舐めてくれている。他の人より舌のザラザラが強いから、クローチェだろうか。そして誰かが俺のキンタマをしゃぶってくれていて、スティックの方は多分エレザかな? ハス貸しかも。もう分かんないや。


「あ……ああ……」


 とにかく出した。全部出した。もう一滴も残っちゃない。ミイラみたいな見た目になってても驚かないよ。


「アキラ? 大丈夫ですの?」


「ヤバいっす。目が閉じそうっす」


「体が休息を求めてるんだよ」


「そうだな。体力を使い果たしたんだろう」


「なら少し寝かせてあげましょう」


 フワフワのおっぱいに両頬を包まれながら、俺は急速に意識が遠のいていくの感じていた。そうか。休ませてもらえるのか。

 ……ああ。気持ち良い。柔らかな膝枕とおっぱい。瞼が重い。抗えない。

 そうして俺は、事切れるように意識を手放した。


 ………………

 …………

 ……


 ふ、と。

 耳が何かの音を拾った。眠りの間隙を縫って滑り込むように。


 ――チン……丸。


 ん。


 ――チンポコ丸。


 俺を呼ぶ声。女神さん……ではないけど、女の人の声。


 ――低所得写生チンポコ丸。


 涼やかに響く美しい声に、俺の意識がゆっくりと覚醒する。


 ――気が付きましたね? チンポコ丸。


 アナタは一体?


 ――すぐ傍にあります、小聖樹です。


 なんと。以前、ポーラがその声を聞いたことがあったけど。俺にまで聞こえてくるとは。もしかして半覚醒のような今だけかも知れないけど……


 ――聖樹に危機が迫っています。お願いです、チンポコ丸……どうか。


 そこで声が遠くなる。聞き返そうと、意識をハッキリ持った瞬間、


「あ」


 瞼が開いた。そして声も気配も消えてしまうのを感じた。パスが切れた、ということを理屈でもなく感じ取る。


「アキラ。起きたのね?」


 俺はマットレスの上に寝かされていたみたいで、他の面々は自分のスケベ下着を畳んでいるところだった。恐らく着替えて、マットレス付近の汚れ等も清掃して……その後という状況か。


「……何分くらい眠ってましたか?」


「30分程度よ」


「いびきかいてたよ~~」


 30分。もう女神さんの修正パッチは大詰めの頃なんじゃないのか。あるいは難航しているのか。

 ていうか、そうだ。聖樹に危機が迫ってるって。


「ああ、もう」


 落ち着こう。まずは1つ1つ。

 

(女神さん。女神さん)


 呼びかけるが、しばらく返事が無い。嫌な汗をかき始めたところで、ようやく。


『……アキラ? 呼んだ?』


 良かった。繋がったことにまずは安堵する。


『ゴメンゴメン。今度はガチでプログラミングを手伝わせてたんだ。大天使に』


 あ、自分がやってたんじゃないんだね。


『まあ元をただせば、あの子のせいだしね。サボらないよう監視してたんだよ』


(なるほど)


 って。悠長に話してる場合じゃなかった。繋がったんなら、いの一番に訊ねなくちゃいけないこと。


(女神さん、聖樹様の様子を見て。何かおかしなことが起きてる?)


『ん? ウィドナの屋敷は定期的に見てたけど……聖樹の方?』


 訝しげな声を出しながらも、そっちを覗いてくれているのか、少しの沈黙。そして……


『あー、やられたね。キングは別の場所に居たのか』


(え?)


『聖樹のすぐ傍まで高反発スライムたちが進軍してる』


(マ、マジで!?)


『新種の深緑のヤツまで居るよ』


 泣きっ面にハチ状態か。


(行かないと!)


『いや、マズイなこれ』


(え?)


 更に何かあるのか。


『畠山のヤツは、島民を引き連れてセフレ川の方へ向かってる!』


 嫌な予感しかしない。

 どうする? 前門の虎、後門の狼。ていうか、これだけ俺の隙をついて行動を起こしてくるって、やっぱ間者が紛れ込んでると見て良いな。突き止めたいけど、今はその余裕すら無い。


「みんな、すぐ出発だ!」


 と言いつつ、どっちを先に行くべきか。


『二正面作戦だよ。ほぼ同時くらいに進行してるから! 車でスライム軍を止める班、小麦粉を持って島民たちの動きを止める班!』


 ありがたい。やっぱり何だかんだ、頼れる神様だよ。


「どうしたの!? 何かあったの?」


「ああ。スライム軍が聖樹様を狙ってる」


 そりゃ大変だ、とみんな血相を変える。


「それと、畠山のヤツが残りの島民たちを川の方へ連れ出してるみたいだ」


「なんと! もう勝ち目が薄いから、道連れにしようとしとるんじゃないか!?」


 メロウさんの推測は、正解かも知れない。

 ただ、あまりに本人の意思と乖離した行動は取らせられないハズ。投身自殺なんて無理じゃないか。けど、あの狡猾な床オナ畠山のこと、何かその無理をさせるための策があるのかも知れない。


「アティは車に乗ってスライム軍に体当たり。ニチカは俺の鎧を着て、銛で高反発を削って! エレザはスリングショットと剣で!」


 指示した全員が即座に動き出し、準備を進める。アティも俺が留守の間、運転の練習をしていたらしいし、何より器用だ。きっと大丈夫。

 ニチカも鎧着用での戦闘は初めてだが、ここも信じて送り出すしかない。


「俺とフィニス、クローチェは丘の東から回り込んで、小麦粉を撒く。海風に乗せるんだ」


 2人も頷き返してくる。


「ワ、ワタクシも! おばあ様に言葉を掛けてみますわ!」


 ロスマリーの提案に、俺は逡巡する。創作物なら、孫の言葉が暴走を止めるなんて展開もあるだろうが。ここは創作物の世界であっても、俺や畠山は異分子だ。

 ……けどまあ最悪、全く効果が無かったとしても、ライトの操作くらいはしてもらえるか。


「分かった! ついて来て!」


 これで各班のメンバーが固まる。


「ボクたちは……」


「ポーラは小聖樹が何か伝えてくるかも知れないから、ここに残っていて! 他のみんなも待機で!」


 小聖樹の言葉が聞けるのは彼女だけだからね。


 そうして俺たちは行動を開始。まずは別働隊の3人にキスをして。車ごと転移していくのを、祈りを込めて見送った。合流までどうか無事で居て、と。

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