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爆乳ハーレム島の錬金術師  作者: 生姜寧也


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178/339

178:エレザにも見せた

 そして、聞き込み最後の1体……銀色の燐光を放つ彼女は、前回ルナストーンの欠片をくれた妖精さんだ。土に半分埋まっている位牌みたいなミニ転移装置の前に居た。これと樹上のミニ装置が(つい)になってるワケだな。前回使った時は地面まで確認する余裕がなかったから気付かなかったけど、確かにここら辺に下りて来たような記憶がある。


「こんにちは」


 挨拶してみると、銀色の個体はこっちを向いた。燐光の中に、小さな女性の姿。他の妖精の体は、あまり見えないんだけどな。もしかすると、この子も立ち絵アリってことかも。


「あ。人間さん……また金色の欠片が欲しいの?」


 おや。この子は「常夏の妖精」関連のセリフじゃないな。

 ていうか、この口ぶりだと、まだルナストーンの欠片を持ってるのか?


「そうだなあ。ハリアンの最速記録より速くあそこまで登れたら、もう1つあげるよ。ただし転移装置を使うのはナシだからね」


「マ、マジか。本当にもう1つ持ってるんだな」


「ハリアンより速く登れたら、もう1つあげるよ。ただし転移装置を使うのはナシだからね」


 あ、同じこと言うパターンに入ったな。ちょっと内容が要約されてるのが、いかにもゲームっぽい。


「なんの話だ?」


 事情が呑み込めていないエレザに、前回のあらすじをお伝えする。

 聞き終わると、なるほどなと呟いて樹上を見やった。


「さっきのピアップルは、この大樹の果実だったのか」


「うん。割と命懸けで採ってきたよ。ただミニ転移装置を見つけたから、次からは登らなくても良いと思ってたんだけど……」


 まさかタイムアタックイベントまであるとはね。


「どうするんだ?」


「ハーネス持参で挑むよ。まあもちろん、橋脚とか重要度の高いのを終わらせてからだけど」


 ルナストーンの欠片も重要度が低いというワケじゃないけど。


「なるほどな。ハーネスは使っても良いんだろう?」


「ハリアンより速く登れたら、もう1つあげるよ。ただし転移装置を使うのはナシだからね」


 エレザが銀の妖精に訊ねるが、さっきと同じセリフを返される。

 よく考えてみたら……同じゲーム世界の住人なのに、独立した知能・意思を持って話せる島民たちと、こうしてプログラムされたことしか話せない妖精さんとの差って何なんだろうな。

 

「……まあとにかく、今度持ち込んでみるよ」


 使用不可なら、その時に言ってくれるでしょ。多分。

 

 というところで。聞き込みは終了。現状ここでやることはないので、速やかに地上に戻りたい。

 ……戻りたいのだが。当然、そのためには俺が発光する必要があって。


「ん? どうしたんだ?」


「えーっと……地上に戻ろうと思うワケだけど」


「あ、そうだったな。どうやって戻るのか聞いていなかったが」


 そう、そこは話してなかった。シェレンさんのお乳に写生させてもらったとか、そういう生々しいところまでは憚られたからね。けど、そんな気遣いも意味が無くなってしまった。なにせ、今からエレザに同じようなことを頼まなくちゃいけないんだし。


「ええっとね……驚かずにいて欲しいんだけど」


 少し躊躇する気持ちもあるが、まずはズボンを脱いだ。ズロース1枚になる。


「な、なんだ? いきなり」


 狼狽するエレザ。空気が急に変わったのを察したのだろう。ただ瞳に僅かな期待の色も見える。


「俺の下半身……ちょっとみんなと違うのは……」


 探りを入れるような迂遠な言い回しになってしまう。いきなり未知のモノを見せるワケだから、予防線を張りたい心理が働くんだな。シェレンさんでの成功体験はあるものの、やっぱり完全に抵抗感ナシとはいかないか。


「アキラの下半身……時々硬い何かが当たるのは気付いているが」


「ああ、それなんだけど……」


 ふう、と息を吐く。

 大丈夫。シェレンさんと同じく、エレザだって俺の味方だ。立場上100%ではないけど、心情面では絶対にそうだと信じている。大丈夫。優しい、良い子だよ。


「見てくれ」


 ズロースの結びヒモをスッと解く。なんの戒めも無くなった下着はそのまま地面へと落ちた。外気に直接晒されるスティック。女性の前に放り出すのは2度目だけど、まだまだ慣れない。思わず手で隠しそうになるが、必死に堪えた。


「……そ、それはアナタの体の一部なのか?」


「うん。キミが感じてた硬い何かというのは……コレなんだ」


 そこで、しばしの沈黙。俺はエレザの様子をつぶさに観察しているが、嫌悪や怯えのような色は浮かんでいない。むしろ興味津々のようで、ジッと見つめたきり動かない。


「さ、触ってみる?」


「い、良いのか?」


「うん。シェレンさんも触ってくれたよ」


 前例を出して安心させてやる方針。特に彼女からすればシェレンさんは信頼できる先生だし、そんな人が触って何も無かったのだからと思えば、更に心理的抵抗は減じるだろう。

 目論見通り、エレザはあからさまに肩の力を抜いた。本当は人生で初めて男性器を触るとなれば、それはそれで緊張して然るべきだけど。この器官が何のためについているのかも、この島では知られてないからね。


「そ、それじゃあ失礼して」


 恐る恐る近付いてきたエレザが、そっと手を伸ばして……亀さんにピトッと指先をつける。人生で2回目の、女性からのタッチ。緊張で縮こまっていたスティックが、快楽の予感に徐々に硬度を上げていく。


「な、なにか……硬くなってきてないか?」


「うん、そういうものなんだ」


 焦れったくて、俺はエレザの腰を抱く。もっと体を近付けて本格的に触ってくれ、と。

 意図を汲んでくれたのか、好奇心ゆえか、エレザはますます接触を増やしていく。亀さんの付け根、溝の辺りを指がなぞると思わず腰が跳ねてしまう。


「い、痛いのか!?」


「ぎゃ、逆。気持ち良い、続けて」


 カタコトみたいになってしまう。言語野が快感に焼かれ始めてるみたいだ。

 引き続きエレザの指が各部を優しく撫で回してくれると……スティックはあっという間に臨戦態勢へと移行した。 

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