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爆乳ハーレム島の錬金術師  作者: 生姜寧也


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129:いざ混浴温泉へ

 夕飯は、トンテキ&寿司屋台で得た物々交換の食材で食べることになった。メインは、卵液に漬けたトンテキを焼いた物。形状としてはピカタに近い料理が出てきてビックリしたよね。シェレンさんが「思いついたの!」と少女のように天真爛漫に喜んでいたから、似た料理を知ってるとは言い出せなかったけど。まあ実際、ノーヒントで思いつくのは凄いしね。


「美味しかったです」


「はい」


 両手を広げて抱き着いてくるので、チュッチュと唇を重ねる。その後、ポーラにも今日の労いを兼ねてキスしておいた。

 そんなイチャイチャの食事を終えると。

 

「今日は疲れたんだよ。早めに寝るんだよ」


 ポーラが目をシパシパさせながら言う。


「そうだね。俺も深夜に起きて漁師さんの所へ行きたいしな」


「あら? そうなの?」


 母娘2人にも、俺がやろうとしていることを説明する。橋脚の案、それを構成する耐水ジェルレンガの素材となる泥の件等々。


「なるほどね。それで情報を……」


「はい。漁が始まる前に捕まえた方が良いかなと思って」


 お仕事の邪魔にならないように、漁の前か後が選択肢としてあがるけど。漁の後は販売やら片付けやらで忙しいんじゃないかと思い、前に行くことにしたんだ。


「なら尚更早く寝ないとなんだよ」


「そうね。みんなで温泉に行ってから寝ましょうね」


 ああ、やっぱり忘れてなかったか。本日最大の山場、大混浴大会のことを。賢者の石はなんとか間に合ったけど、アレも万能というワケじゃないからね。あくまで抑制の効果しかないし(十分ありがたいが)、それを超える興奮があれば写生まで至ってしまうのは先刻承知だ。


「エレザは既に誘ってあるわ」


 仕事が早いなあ……


「アティも誘ってから行くんだよ」


 更におっぱいが増えてしまうなあ……


 いや、天国なんだよ? そりゃ「何をオマエ、贅沢なことを」と言われるのは重々承知なんだけどさ。そろそろ、亀さんの下の辺りの皮膚にピリッとした痛みが走ることがあってね? 短期集中で擦りすぎだ弊害だと思うんだけど……要するに限界が相当近いのかなって。


「みんなでアキラの顔をおっぱいに埋めてあげましょう」


「きっと大喜びなんだよ」


 大喜びだけど! 幸せだけど!

 皮膚が破けたら、ケアケアジェル軟膏のガン塗りしかないか……死ぬほど沁みるんだろうなあ……






 家を出たところで、こちらに向かってくるエレザと合流。朝以来か。軽くキスを交わし、再会を喜ぶ。

 その足でアティの家も訪ねたが、こちらは留守だった。先に従来の泉の方へ湯浴みに行ったんだろう、とはシェレンさんの推測。しまったね。さっきまで一緒だったんだから、誘っておけば良かった。こういう時、スマホが無いのは……まあいいか。不便もまたセフレ島の個性だ。


「アティはともかく、メロウさんたちは社交的だから、あの泉が憩いの場にもなっていてな」


 エレザにそう言われ、なるほどと納得してしまう。母娘はハブとまではいかないけど、(ポーラのルナストーン破壊事件のこともあって)ちょっと周囲と微妙な距離があるからな。

 それにエレザも特定の誰かと親しくしてる感じもないし。俺に至っては言わずもがな。


「ボクたちみんな、はみだし仲間なんだよ」


 身も蓋も無いよ、それは。

 まあしかし。今後アティを誘う機会があったら、メロウさんやステルスお母さんはやめておこうか。ありがた迷惑になるかも知れん。


「けどまあ、私としても気心の知れた人たちしか居ない風呂は助かるな…………アキラとも入れるし」


 最後にボソッと継ぎ足した内容が嬉しい。今日はあまり絡みが無かったから、寂しく思ってくれてたのかな。

 そっと腰を抱いてやると、歩きながら肩に頬を預けてきた。


「あら。私たちもアキラと入りたくて、ずっと機会を窺っていたのよ?」


 シェレンさんが反対側の腕を取ってくる。爆乳の中に埋められ、肘が幸せに。ポーラが「むう」と拗ねながら、前に回って来てキスをせがむ。その唇に何度かキスをして……って、こんなことしてたら前に進めないから。


 そんな感じで和気藹々と農園まで行くと、声を聞きつけたか、フィニスもすぐに家屋から出てきてくれた。抱き着いてくるので、キスを交わす。もはやお礼の意味合いは形骸化して、したい時にするものに移行しつつあるよね。


「ミニスちゃんは? お姉さんに?」


「うん、またお願いしてる~~。まだまだお乳が安定して出ないの~~」


 そうか。まあまだ母乳トレーニングも始めたばっかりだもんな。

 今日も……吸うんだよな、俺が。冷静に考えたら、今日ヤバいよ。アティ、ニチカに続いて3人目だからな。クーデレ美女、褐色勝ち気美女、おっとり垂れ目美女、全員のおっぱいを吸いまくれるなんて。金も地位も名誉も無い男がこんな恩恵に与るなんて、日本では考えられないよね。


(女神さん、ありがとう)


 聞いてるかどうかは分かんないけど、改めて感謝エネルギーを大量に送っておいた。


「さあ、出発なんだよ」


「レッドウィスプが出てきたら、お願いね? 自慢ではないけど、私とポーラは戦えないわよ?」


 盛大にビビッてるシェレンさんが可愛い。

 俺、フィニス、エレザが居るから、あれくらいは大丈夫だけど。まあ油断だけは大敵だね、とエレザと頷き合った。

 

 一行は農園を南に下り、スザク温泉へと歩みを進める。15分弱歩いて到着。歩いている途中から硫黄のニオイが漂ってたけど、ここまで来るとプンプンだ。

 しかし今更だけど。フィニスの生産施設群からも、そう遠くないのに、今まで気付かれなかったって違和感あるよな。まあゲームだし、フラグが立たないと見付けられないとかあるのかも知れんが。


「わーい! 貸し切りなんだよ!」


 ポーラが大喜びで駆けていく。シェレンさんはその後姿を「しょうがないわね」みたいな目で見てるけど、彼女もまた足取りは軽い。


「アキラ、背中を流してやるぞ」


 エレザもいつになく乗り気な様子。


「よ~~し。今日も母乳出すよ~~」


 言わずもがな、フィニスも臨戦態勢だ。


 ……いよいよ始まってしまうな。本日最後の試練(天国)が。

 果たして俺は枯れ果てることなく、家に帰れるんだろうか……

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